手取温泉駅
表示
手取温泉駅(てどりおんせんえき)は、石川県鳥越村字上野(かみの・合併して白山市上野町)にかつてあった、北陸鉄道金名線の駅である。
概要
この節の加筆が望まれています。 |
設置当初は『上野駅』と称した。のちに手取温泉・手取遊園が付近に設置され、湯治客や親子連れで賑わった。
手取温泉
天正年間に鳥越城主が愛用した湯治場という伝説がある。1950年(昭和25年)に鳥越・河内・吉野谷の3村の有志が開発を始め、1953年に試掘。
泉質は含石膏芒硝泉。泉温は23.5度で加温を要する。
手取遊園の開園に伴い浴客が増加したため、1957年(昭和32年)に中宮温泉・岩間温泉と合わせて『白山温泉郷国民保養温泉』とする運動を起こし61年に厚生省の指定を受ける。
手取遊園
1955年(昭和30年)、北陸鉄道が金名線の乗客増を目的に建設した遊園地である。積雪のため営業期間は4月から11月だった。
- 子供電車『探検号』…電気機関車に客車3両、定員40名、一周220m。
- ムーンロケット…月をかたどった直径7mの半球を巡って4基のロケットが猛スピードで走るというもの
- 観覧車…高さ10mで手取峡谷の景観を一望することができた
- アースウェイブ…1957年設置。直径10mの球形で、1分間に5回転するとともに、1回転につき上下4回揺れる
などの大型遊具(『楽しい科学のりもの』と称していた)が人気を集めた。しかし、開業以来施設の整備拡充に力を入れなかったこと、昭和30年代に入り金沢などで類似遊戯施設が開業したことなどにより経営不振に陥った。1965年(昭和40年)に北陸交通社が買収し営業を続けたが、自動車での来園者が増加し収入が激減したこともありますます経営状況が悪化、1971年(昭和45年)に営業を廃止した。
手取遊園の跡地には、1992年に村営の温泉リゾート施設『バードハミング鳥越』が設置された。
歴史
- 1926年 金名鉄道(当時)上野駅として営業開始
- 1953年 手取温泉開湯
- 1955年 手取遊園開園に伴い、駅名を『手取遊園』と改称
- 1965年 駅名を『手取温泉』と改称
- 1971年 手取遊園廃止
- 1987年 金名線廃止
隣の駅
- 北陸鉄道
- 金名線
- 下野駅 - 手取温泉駅 - 釜清水駅