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春運

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春運(しゅんうん)は、中華人民共和国旧正月のころに交通量が非常に多くなる現象。一般に旧正月の前の15日から後25日頃までの約40日にかけて起きる。政府も期間中に出稼ぎ労働者の移動を禁ずる法令を出すなど対策を講じているが解消には至らず重大な社会問題になっている。

原因

改革開放政策によって自主就業をかかげて雇用の流動化を図ったため仕事の多い地区に移住した人口が年末の帰郷のために一斉に移動すること(中国では家族で年を越すのが慣わしである)が大きな原因とされている。

労働者のほかにはこの時期に冬休みになる大学生や旅行者、人口に見合う交通網が整っていないことも一因である。

性質

  • 都市間の移動が主である
  • 主に陸路に圧力がかかる
  • 年末に都会から田舎の路線の移動が増す→元日前後に移動が収まる→年頭に田舎から都会の路線の移動が増す

関連の問題

  • 切符の価格の高騰と黄牛:この時期になると切符の値段が高騰する。これには経営を独占している業者のつりあげ(壟断)があるといわれる。また人員を組織して電話を使い大量に切符を予約して客に高値で売りさばく黄牛(ダフ屋)と呼ばれる犯罪が横行する。本物だけでなく偽造の切符も混じって売られるので検査や見つかったときの対応などでその分負担が増す。対策はとられているが職員と結託している場合もあり効果はあがっていない。
  • 治安:人が多くなるのでそれにつけいった窃盗、強盗、詐欺などの犯罪や危険物(可燃品など)の持ち込みなどが増える。また業者が利益をあげようと便を水増ししたり定員を超える客を乗せたり職員を酷使したりするため事故が起こりやすい。

切符の購入の方式

期間中は鉄道に限って予約に大きく異なる方式が取られている。駅での販売を減らすために学校や人員の多い工場では集団予約、一般には電話インターネットの予約を行う。また搭乗が可能な日数が延長される。(例えば珠江三角洲地区では四日→十日)電話では予約が殺到する。(2005年深圳地区では一時間あたり200万人超、広州地区では2月1日に1991万人を記録した)2005年1月16日から2月7日にかけて深圳地区で予約が取れたのは46.5万枚、一日あたり3.1万枚、人数の比率では82%であった。

指定した地点で販売する地域もあるが、そこに行くための交通が渋滞すること、来たが切符がもらえないなどの事情もあってこの方式は減少している。

集中する地域

年末に広東北京上海、年頭に成都重慶武漢南昌阜陰などに集中する

表が1994年から始まっているが春運がこの年に始まったのではない

春运期间 总客运量 (亿人次) 铁路客流量 (亿人次) 公路客流量 (亿人次) 水运客流量 (万人次) 民航客流量 (万人次)
1994年   12.2    
1995年   14.28    
1996年   16.2    
1997年   17.4    
1998年   18.2    
1999年   14.4    
2000年   16.16    
2001年 1月9日~2月17日 16.6    
2002年   17.4 1.3 15.86 2430 725
2003年   18.19 1.3 16.56 2400 870
2004年   18.9 1.37 17.17 2600 1050
2005年 1月25日~3月5日 19.5 1.4 17.7 2760 1248
2006年 1月14日~2月22日          
2007年 2月3日~3月14日 22.545 1.56 20.5 2850 2000
2008年 1月24日~