ルナ・プロスペクター

月を探査するルナ・プロスペクター探査機（想像図）

ルナ・プロスペクター（Lunar Prospector）は、アメリカ航空宇宙局(NASA)のディスカバリー計画の一環として行われる月探査ミッション、及びその探査機の名前である。

概要

1994年のクレメンタイン計画の探査によって、月の極地付近には約60億tもの氷が存在する可能性が判明した。もし月に大量の氷があれば、月面基地を作った際に地球から運ぶことになる資源が大幅に節約でき、大変意味のあるものとなる。また、月の磁場や内部構造についても新たに調査する必要が出てきたので、この探査機が送られることとなった。

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この探査機にはユージン・シューメーカーの遺灰を入れたカプセルも搭載された。月面を歩くことだった彼の夢を、少しでも叶えようというものだった。

結局このミッションでは月面の氷が直接的には確認できなかったが、月に氷が存在しないと断定されたわけでは無い。以後の月探査計画でも、氷の存在は調査される予定である。また、22ヶ月の計画期間と僅か6300万ドルの開発予算ということで、ディスカバリー計画のミッションとしてふさわしいものとなった。

日程

（日付は米国時間）

• 1998年1月7日：アテナIIロケットで打ち上げ。
• 1998年1月11日：月の周回軌道に乗る。
• 1998年3月5日：極地で氷の存在の証拠らしきものを発見。
• 1999年7月31日：南極のモーソンクレーターに衝突。ミッションは終了。

観測機器

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外部リンク

• ルナ・プロスペクター公式サイト