三国峠 (北海道)
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三国峠(みくにとうげ)は、北海道上川郡上川町と河東郡上士幌町とを結ぶ国道273号の峠。最高地点の標高は1,139mで、自動車の通行が可能な北海道の峠としては最も高いところにある。
概要
名前の由来は、旧地名で石狩国・十勝国・北見国境界付近にあることから。実際の三国峠は、石狩国・十勝国にまたがっている。峠の頂では三国山を三国トンネル (1,152 m)で通している。峠の上士幌側には売店があり、休憩できる場所が整えられている。
かつては冬季閉鎖であったが、現在は通年通行可能である。ただ、上川町側で接続する国道39号層雲峡 - 石北峠間が通行止めになると、三国峠も実質的に通り抜け不可能になる。
歴史
大正時代から上川町と上士幌町を結ぶ道は請願されていた。昭和初期に上川町と上士幌町三股を結ぶ道路の計画が作られたが、戦争の影響で計画が中止された。戦後は幌加から三股を結ぶ林道がまず作られた。さらに、糠平ダムの建設による糠平・幌加間の道路建設により、再び上川と上士幌を結ぶ道路の計画が持ち上がる。1961年に開発道路(町道層雲峡十勝三股線)として指定され、三国峠に向けて両方向から道路を作り始めた。三国山を貫通する三国トンネルの工事は1964年から上川町側のみで始まった。これは、林野庁から森林保護を目的に上士幌側には建設発生土を排出しないように指導されたからである。トンネルは1966年に貫通し、1972年11月1日から供用されている。
それと前後して、1969年に道道糠平上士幌線、町道層雲峡十勝三股線、道道旭川大雪山層雲峡線、道道遠軽上川線、道道紋別上川線が統合され、三国峠は国道273号に昇格している。
関連項目
- 日本の峠一覧
- ノースライナーみくに号 - 同峠を経由する都市間バス。
- 三国峠