フライケーキ
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フライケーキとは、広島県呉市で売られている揚げまんじゅう。あんドーナツの一種。
概要
フライケーキは、カリッとした外皮の中にはふわっとした生地と程よい甘さのこし餡が包まれているのが特徴の揚げまんじゅう。菜種油で揚げられる。あんドーナツの一種だが、砂糖はまぶされておらず、一般的なあんドーナツよりも生地は固めである。一般的に広島県呉市にある「福住」で販売されているものを指すが、現在では「福住」以外の店舗や、呉周辺のスーパー、広島県の県庁所在地である広島市の一部や広島自動車道の久地パーキングエリアなどでも販売されている(※但しいずれも「福住」製ではない)。「福住」以外で製造されたものの中にはこしあんではなく、つぶあんが包まれているものも存在する。
知名度
広島県呉市および周辺地域の人々にとってはびっくり饅頭や巴屋のアイスもなかと並んで高い知名度を有するが、広島土産として全国的に有名なもみじまんじゅうと違い、全国のみならず広島県内においてもそれほど知名度は高くない。
歴史
フライケーキを考案し、今もフライケーキ専門店である「福住」を始めた先代店主は1907年(明治40年)生まれで、19歳でアメリカ合衆国帰りのパン職人に師事し、パンを始め、様々な洋菓子、和菓子を習得。不二家菓子店にも勤め、戦前、戦中は上海にまで渡って修行に励み、呉に帰って店を持った。「福住」の「フライケーキ」の材料の配合は、そんな先代が苦労の末、独自に考案したもの。「福住」は、1947年(昭和22年)に開店した。今も呉市のれんが通り沿いで営業を続けており、数十個単位でまとめ買いする地元の人々でにぎわっている。
出典
1.チェッ呉(R)