コンテンツにスキップ

無観客試合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。115.39.169.33 (会話) による 2012年10月24日 (水) 08:41個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (相撲)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

無観客試合(むかんきゃくしあい)は、スポーツの試合において競技連盟や運営者などが観客を入れずに試合を行なう措置である。

概要

無観客試合は主に観客のトラブルなどを原因とする規制措置や制裁であり、多くのスポーツにおいて試合主催者となるチームや観客に対しての罰則として規定されている。主催者にとっては試合の入場料を得ることが出来なくなり、観客にとっては試合を生で見ることが出来ない。直接にはプレーする選手が負わされる罰則ではないものの、特に自チームの不祥事などに起因したものである場合、観客がいない故に全く歓声が無いのでいざ試合に入ってもモチベーションを上げられないという選手も中には存在する。

ただし、規制されるのは観客の場内への入場のみで、場外における観客の応援が規制されない場合もある。後述の2006FIFAワールドカップアジア地区予選、日本-北朝鮮戦において無観客試合が適用された際、日本代表のサポーターがスタジアムの外で選手に対して声援を送る光景が見られた。

罰則以外にもテロ暴動伝染病感染が起こりうる場合に、選手・関係者のほか不特定多数が集まる観客の安全や健康面への配慮、会場所在地の地域の保安面や防疫などの観点から適用する場合もある。また試合会場の立地・設備や開催時間、災害による開催地の変更などといった要因で観客の来場が困難な場合や観客用の設備が無い施設での試合となった場合、あえて無観客で試合を実施することがある。

主な事例

サッカー

ハンドボール

野球

テニス

バレーボール

相撲

  • 1945年昭和20年)6月場所は両国国技館1909年開館の旧国技館)で非公開で行われた(本来5月開催のところ空襲による会場難や閑院宮逝去による自粛などで延期。国技館も空襲で屋根が焼け落ちており晴天七日間の興行であった)。非公開となった理由は米軍の空襲が激烈な時期であり、東京都内で多人数を集めての興行を行うと危険であったこと、東京大空襲の直後とあって「この非常時に相撲の本場所とは」という批判を恐れたことなどがある。 備州山大八郎が7戦全勝で平幕優勝。(ただし、傷痍軍人が招待されていた)
  • 幕下以下にかんして、1944年5月(両国国技館)・11月(明治神宮外苑相撲場)、1945年6月(春日野部屋)の各場所は、十両以上と切り離して非公開でおこなわれた。
  • 本場所ではなく技量審査場所という位置付けの2011年5月場所は、「観客は入れるものの入場無料」として行われた。

プロレス

競輪

ゴルフ

脚註

  1. ^ 反日余波!岡ちゃん無観客試合/中国SL 日刊スポーツ 2012年9月24日
  2. ^ 【お知らせ】チャレンジリーグ女子・ひたちなか大会の入場について 日本バレーボールリーグ機構プレスリリース 2011年12月21日付告示
  3. ^ 選手もガッカリ ツアー史上初の“無観客試合” ゴルフダイジェストオンライン、2012年9月30日(2012年10月1日閲覧)。

関連項目