ガガイモ
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ガガイモ | |||||||||||||||||||||
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ガガイモ
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Metaplexis japonica (Thunb.) Makino | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ガガイモ(蘿藦) |
ガカイモ(蘿藦、鏡芋、芄蘭、Metaplexis japonica)はガガイモ科ガガイモ属のつる性多年草。日本(九州以北)のほか東アジア一帯に分布し、同属の植物が東アジアやシベリアに数種ある。なお、民間伝承上の謎の生物ケサランパサランの正体はガガイモの種だとする説がある。
特徴
日当たりのよい草原や道端などに見られる。心臓形の葉が対生し、夏から秋にかけて葉腋から出た集散花序に淡紫色から白色の花がつく。ヘクソカズラに似ているが、次の点で容易に区別できる。
- 切ると乳液が出る。悪臭はない。
- つるは右巻き(Z巻き)でヘクソカズラと逆。
- 葉はヘクソカズラよりやや長く、葉脈が目立つ。
- 花冠は5深裂して星型になり、内側に毛が密生する。
- 果実は大型の紡錘形の袋果で、毛の生えた種子を多数含む。
ヘクソカズラに比べると少ないが、横に伸びた根から芽を出して旺盛に繁殖するため、一度生えると雑草化する。
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白毛のついた種子がみえる袋果。長さ10cm、径3cm。
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袋果が割れ、中の種子が風によって散布される。
歴史、利用等
古名をカガミまたはカガミグサという。夏の季語。いずれの名も語源には諸説あり、イモというのは根ではなくて実の形によるともいう。
かつては種子の毛を朱肉に用いた。種子は漢方で蘿摩子(らまし)と呼んで強壮薬に用いることもある。若芽などはゆでて食べられる(多量に食べると有害ともいう)。
日本神話では、スクナビコナの神が天之蘿摩船(あまのかがみのふね)に乗ってきたといい、これはガガイモの実を2つに割った小さな舟のこと。