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Modern UI

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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Modern Design Language
開発元 マイクロソフト
対応OS Windows Embedded CE 7.0, Windows 8
ライセンス プロプラエタリ EULA with オープンソース コンポーネント
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Modern は、マイクロソフトが作り出したユーザインタフェース (UI) である。

フォントには、マイクロソフトのSegoeをカスタマイズした Segoe WP が使用される[1]。採用している主な製品はWindows PhoneWindows 8。また、マイクロソフトはXbox 360など他の製品にもModernを実装する計画である[2]

経緯

Modern UIは、スイスのクラシカルなデザインを基にしている。この傾向は、文章を基調としたナビゲーションUIを採用したWindows XP Media Center editionWindows Media Centerからも垣間見ることができる。2006年にはZuneのインタフェースがModernのデザインを利用したものとなり、マイクロソフトの設計者はメッキのようなアイコンを使ったUIよりも、簡潔なタイポグラフィに焦点をあわせることを決めた[3]。Zuneのデスクトップクライアントも再設計され、以前の Portable Media Center を基にしたUIとは異なったものとなっている。単色で塗りつぶされたライブタイルは初期のWindows Phoneの研究段階でModernに導入された。2009年2月には マイクロソフトはModern UIを他の製品に組み込みはじめ、この直接的影響は最新版のWindows Live MessengerLive Meshで確認することができる[1]。2010年2月にはModern UIを採用した新しいWindows Phone 7が発表され、2011年6月には、Modern UIを採用したWindows 8が公開され、それ以降に発表された製品、Microsoft Office 2013などにもModernを採用している。

開発

A King County Metro Airport and metro signage also inspired this design language for its readability and cleanliness.

マイクロソフトの設計チームによると、Modern UIはロンドンの地下鉄の標識を基調にしている[3]。ロンドンの地下鉄は大きなフォントと読みやすさに重点をおいている。マイクロソフトはこれは、「お洒落、わかりやすい、モダン」と評しており、AndroidiOSなどのアイコンベースUIを「リフレッシュ」するものだとしている。"Metro" ではAgfa Monotypeのスティーヴ・マテスン英語版が開発した Segoe が使われている。マイクロソフトはこれまでに、Zegoe UIと呼ばれるZune向けのカスタムバージョン、Windows Phone向けの Segoe WPフォントファミリーを作成している。

MetroからModernに

コードネームは「Metro」[1]。また、当初はMetroという名称をマイクロソフトが正式に使っていた。

しかし2012年8月より、Metroという名称が突然使われなくなった。マイクロソフトのパートナー企業であるドイツの小売大手Metro AGから商標に関するクレームがあったのではないかと推測されている[4]。また、Metroから別の名称に変更されることはすでにMicrosoftから確認されているが、変更後の名称はひっそりと発表され、Windows 8の公式ブログ「Building Windows 8」で「Modern UI」と書かれていたことから、新名称が明らかとなった。ただし、「Windows 8スタイル」や「Modernスタイル」など、ほかにもさまざまな呼び方があるといわれているため、ややこしくなっている。

なお、まだMetro UIが正式名称だったWindows 8の初期ビルド (Build 7850) では、Modern UIを採用したPDFアプリ「Modern」が搭載されていた。これと何らかの関係があるのかは不明。

参考

関連項目