MECE
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MECEとは、"Mutually Exclusive Collectively Exhaustive"の略称で、相互に排他的な項目による完全な全体集合を指す。読み方は「ミッシー」。
MECEとなる例、ならない例
人間という集合を例にとると、「年齢」による分類は、ある人が同時に20歳と21歳になることは不可能であり、全ての人がX歳という集団に属するため、MECEとなる。 一方、「職業」による分類は、兼業を行う人間もいるためMECEとならない。 「男性/女性」など一見MECEに見える分類も「両性具有など例外があるためにMECEとなっていない場合があるので注意が必要である。
MECEの用途
プロジェクトに関連する要素の抜き出しや、WBSの策定、商品の企画や、各種調査項目・対象の選定など、網羅性が求められる場面でMECEの考え方が使用される。
例えば、新商品を企画する場合、商品という全体集合を「販売価格帯」や「機能」などの切り口でMECEになるように細分化していき、競合商品のない分野の商品開発を優先するといった使用方法がある。MECEになっているかどうかを検討しながら分類を行っていくことで、勘やひらめきによる分類よりも網羅性が高まり、思わぬ新商品スポットが発見されることもある。
ビジネススクールでは、事業の位置付けや市場の広がりといった項目を考えるにあたって有用な、MECEとなる分析軸を紹介することがある(マーケティングの4P(Product・Price・Promotion・Place)など)。コンサルタント会社では、自社独自の分析軸を社有財産として扱い競争力の源とみなすことがある。