了法寺
所在地 | 東京都八王子市日吉町2-1 |
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位置 | 北緯35度39分38.1秒 東経139度18分58.3秒 / 北緯35.660583度 東経139.316194度座標: 北緯35度39分38.1秒 東経139度18分58.3秒 / 北緯35.660583度 東経139.316194度 |
山号 | 松栄山[1] |
宗派 | 日蓮宗[1] |
本尊 | 大曼荼羅御本尊 |
創建年 | 延徳元年(1489年) |
開基 | 啓運日澄上人[1] |
中興年 | 大正5年(1916年) |
正式名 | 松栄山・了法寺 |
別称 | 萌え寺 |
公式サイト | 了法寺 |
法人番号 | 6010105000533 |
了法寺(りょうほうじ)は、東京都八王子市日吉町に所在する寺院。宗派は日蓮宗。山号を松栄山(しょうえいざん)と号し「松栄山・了法寺」を正式名称とする。八王子七福神の一つである新護弁財天が祀られている。また、入口に設置された美少女イラスト看板から「萌え寺」としても知られる[2]。旧本山は大本山本圀寺(六条門流)。奠師法縁(奠統会)。
歴史
伽藍
信仰
上記の通り弁財天を祀る寺であるが神仏習合の風習を残しており、伽藍内に神道における農商繁の神でいわゆる宇賀神であり稲荷神である宇迦之御魂神を祀る稲荷堂(稲荷神社)が配されている稲荷信仰の寺[注釈 1]でもある。そのため御使として稲荷神としての狐と水神である弁財天の使い、ないしは宇賀神の化身としての白蛇も信仰の対象としている。
稲荷勧進は熊谷稲荷、於岩稲荷、文護稲荷、最上稲荷、笠間稲荷、豊川稲荷より行われ、これら各稲荷寺社の支宮・支寺としての性質を持つ。三対勧進により大黒天および龍神をも祀る。
また、弁財天を祀る寺社には珍しく、単に音楽・芸術や水神としての御利益だけでなく縁結びもその主なものとして挙げている。
萌え寺
当寺が「萌え寺」と呼ばれるようになったのは、2009年5月、寺の入口に萌え系美少女イラストが描かれた看板が設置されたことによる。誰でも気軽に入れる雰囲気作りのため、また、当寺に祀られている新護弁財天が音楽・芸術の神であることから、住職の十数年来の友人で檀家の孫である広告企画会社八福社長三井一仁の紹介により、声優・イラストレーターのとろ美が起用され、弁財天をモチーフにした「とろ弁天」など、とろ美のイラストによる案内看板・携帯サイトを製作する[2]。これにより、若い男性の参拝客が増加した[3]。2009年には『ナニコレ珍百景』で「萌えるお寺」として放送されMV珍を受賞している[4]。また、八王子いちょう祭り期間中の2009年11月21・22日に境内でメイドカフェを[5]、2010年1月には餅つき、同年4月にメイドカフェを開催した。
2010年8月には了法寺レコードレーベル[注釈 2]により、とろ弁天のコスプレ姿でとろ美が歌う了法寺CMテーマソング、「寺ズッキュン!愛の了法寺!」が完成。了法寺本堂の配札所はもちろんのこと、同年夏以降のコミックマーケット「サーファーズパラダイス」企業ブースにおいても頒布されている。2010年10月には宮川武原型による萌え仏像、「とろ弁天像」が完成し、11月7日に「とろ弁天像」奉納祭が行われ「とろ弁天像」の除幕式などを行った[6]。今後はインターネットラジオも放送予定である[7]。2010年のコミックマーケット79では「がうたま・れじぇんず」が発売された。
2011年2月にはNHKワールドTVの紀行番組『journeys in japan』で、「Colorful Temple Tour!」の回で放送された[8]。
ちなみに住職は最初イラストを見た際は愕然したというが設置に関しては家族や檀家にも相談したが「かわいいからいいんじゃない?」と特に反対もなくあっさり決まったという[9]。
漫画化
角川書店発売の『4コマnanoエース』Vol.1~18にて『ようこそ了法寺へ』(企画・発案:株式会社八福、漫画:とろ美)を連載[10]、単行本全1巻。
関連ゲーム
カードバトルゲームアプリ『ようこそ了法寺へ』(発売元:GMOゲームセンター)が、2012年11月26日よりサービスを開始。4年8ヶ月後の2017年7月25日にサービス終了となった。
また、2012年8月10日のコミックマーケット82では、株式会社八福開発のリズムゲーム「お経の達人」を頒布予定だったが、ゲームシステム等に特許権侵害の可能性があるとして、取りやめている。[11]
アクセス
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 新編武蔵風土記稿 八王子十五宿久保宿.
- ^ a b “注目ワード “萌え寺” 了法寺”. 読売新聞 夕刊: p. 9. (2009年11月18日)
- ^ ITmedia (2009年7月14日). “お寺にも“萌え看板” 了法寺「若い男性参拝者増えた」”. 2009年11月19日閲覧。
- ^ ナニコレ珍百景
- ^ “了法寺:“萌え寺”にメイド喫茶が登場「お帰りなさいませ」 東京・八王子”. 毎日jp まんたんウェブ. (2009年11月21日). オリジナルの2009年11月22日時点におけるアーカイブ。 2009年11月21日閲覧。
- ^ 八王子の「萌え寺」で奉納祭日刊スポーツ 2010年11月14日閲覧
- ^ “西八王子の「萌え寺」、看板設置から1年-記念ソングや「萌え仏像」も”. 八王子経済新聞. (2010年6月15日) 2010年6月18日閲覧。
- ^ NHKワールドTV
- ^ コエキタ!!2012年9月11日放送分より
- ^ “「萌え寺」了法寺、4コマ漫画に-角川の新雑誌「なのエース」で連載開始”. 八王子経済新聞. (2011年3月9日) 2011年3月18日閲覧。
- ^ “ゲーム「お経の達人」販売中止の告知及びお詫び”. 了法寺(りょうほうじ)八王子のホームページ