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許斐山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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許斐山
許斐山
標高 271 m
所在地 日本の旗 日本
福岡県宗像市福津市
位置 北緯33度46分34.7秒 東経130度32分21.6秒 / 北緯33.776306度 東経130.539333度 / 33.776306; 130.539333座標: 北緯33度46分34.7秒 東経130度32分21.6秒 / 北緯33.776306度 東経130.539333度 / 33.776306; 130.539333
許斐山の位置(日本内)
許斐山
許斐山の位置
プロジェクト 山
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許斐山(このみやま)は、福岡県宗像市王丸と福津市八並にまたがるである。標高271m。山頂一帯には宗像氏の一族許斐氏の居城である許斐山城があった。

宗像テレビ・FM中継局

山頂には、NHK福岡放送局と福岡県の民放テレビ5局及びFM FUKUOKA中継局が設置されている。旧宗像郡地域はもちろんのこと、古賀市新宮町もカバーしている。

住所

  • 福岡県宗像市王丸字許斐国有林119番地う林小班
  • 福岡県福津市八並字許斐山733番1号

宗像地区の特殊事情

宗像市は、福岡市北九州市の中間に位置しており、旧市部では、福岡タワー皿倉山にある八幡テレビ・FM放送所両方からの電波が届いている。しかし、ともに送信所からの距離が離れていることもあり電波が弱くなっている上、アナログVHF帯では互いの送信チャンネルが近接して(6chに至ってはNHK同士で重なって)いることもあり、混信による障害が発生するケースもあった。

このため、1970年代後半に、この山に中継局が設けられた。宗像も福岡都市圏の淵部となっているためNHKは福岡局の中継局だが、関門都市圏(北九州都市圏)でもあるため民放は八幡局からの電波を変換して再送信している。

また、2007年9月1日開始の地上デジタルテレビジョン放送においては、県内のどの局とも異なる物理チャンネル設定となっている。これは、先述の地理的要因により、デジタル固有の受信障害が発生する恐れがあるためである。福岡県内の物理チャンネルパターンは、「福岡エリア」(福岡局・糸島局)、「北九州・筑豊エリア」(北九州局・行橋局)、「筑後エリア」(久留米局・大牟田局)、そして「宗像エリア」の4パターンが存在することになる。

放送対象エリア

総務省の定めた放送エリアは以下の通り。

地上デジタルテレビジョン放送送信設備

チャンネルの配列順は、EPGでは大元のデータを東京で一括して制作している関係上「NHK総合NHKEテレ(教育)→民放ID順」となっているが、デジタルテレビ放送受信機における選局順は、下記の表に掲げたような実際のリモコンキーID順である。

リモコンキーID 放送局名 物理チャンネル(ch) 空中線電力 実効輻射電力 放送対象地域 放送区域内世帯数
1 KBC九州朝日放送[1] 23 21W 105W 福岡県 103,402世帯[2]
2 NHK福岡教育[3] 22 100W 全国
3 NHK福岡総合[4] 35 140W 福岡県西部
4 RKB毎日放送[5] 24 100W 福岡県
5 FBS福岡放送[6] 20
7 TVQ九州放送[7] 26
8 TNCテレビ西日本[8] 18
地上D248ch RKB Gガイド 24
備考
  • 全局中継局。NHKとTVQは福岡タワー局と物理チャンネルが同一である。2007年9月1日放送開始。
  • UHFアンテナは13ch - 52ch用または13ch - 44ch(ローバンド)用での受信となるため、アナログテレビを受信するためのアンテナでは受信できないことがある。その場合は、13ch - 52ch対応のUHFアンテナか13ch - 44ch対応のUHF(ローバンド)用アンテナと地デジ対応ブースター等を取り替える必要がある。
  • 地上デジタル248chは、Gガイドで放送されている番組表データを放送しているチャンネルである。物理チャンネル24chのRKBの放送波で送信されているが、受信機の選局順ではTNC(地上デジタル081ch及び同082ch)の後になっている。このチャンネルに合わせると、「このチャンネルはGガイドデータ配信用チャンネルであり、映像放送を行っているチャンネルに変更するように」という旨の表示がなされる。サービス開始は宗像局開局前であるため、試験放送の段階から利用可能だが、受信機が地デジGガイド受信に対応している必要がある。
    • なお、配信されている番組表は上記表に掲げた福岡県の放送局の分のみである。
  • 出力はアナログに換算すると210Wに相当。周辺アナログ中継局の統合(津屋崎中継局がデジタル化で廃止)も兼ねており、実質7倍に増力されたことになる。
  • KBCについては、2013年9月2日(放送開始時刻については不明)から同年12月9日にかけて、16chから23chに変更。また同年10月になってから、16chの出力を下げている模様(アンテナレベルの低下で確認)[9]
  • NHK総合に関しては、韓国波による電波障害対策のチャンネル変更で、2018年7月23日から同年10月22日にかけて、28chから35chに変更[10]

FMラジオ放送送信設備

周波数 放送局名 空中線電力 実効輻射電力 放送対象地域 放送区域内世帯数
84.1MHz FM FUKUOKA[11] 20W 23W 福岡県 -
備考
  • NHK-FMCROSS FMLOVE FMは、玄界灘沿岸にある福岡タワーの放送エリアのめやすである[要検証]為に中継局は無く、九千部山久留米・鳥栖テレビ・FM放送所と(※CROSS FMは、福岡タワー(78.7MHz)から送信。)親局から送信されている電波を受信する(LOVE FMは出力1kWで、かつFMの最低周波数(76.1MHz)のため、広範囲をカバーしている)。
  • 対してFM FUKUOKAのみ、送信所が鴻巣山と離れているため、市内では受信しづらかったことから、中継局設置に至った。当初は宮若市西山に置かれていたが、後にこの山に移設された。

地上アナログテレビジョン放送送信設備

チャンネル 放送局名 空中線電力 実効輻射電力 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局年月日
45 TNC
テレビ西日本
映像30W/
音声7.5W
映像170W/
音声43W
福岡県 約82,000世帯 1976年
6月16日[12]
47 FBS
福岡放送
1975年
10月23日[13]
49 RKB
RKB毎日放送
1979年
4月18日[12]
51 KBC
九州朝日放送
53 NHK
福岡総合
映像160W/
音声40W
福岡県西部 1975年
10月23日[14]
55 NHK
福岡教育
全国
27→61 TVQ
TVQ九州放送
映像170W/
音声43W
福岡県 1991年
12月20日[15]
備考
  • 全局2011年7月24日をもって廃局。
  • TVQは、地デジ放送開始によるアナアナ変換に伴い、2005年1月5日7月21日の期間中に変更[16]

脚注

  1. ^ 九州朝日放送宗像中継局・無線局免許状 - 総務省
  2. ^ 宗像デジタルテレビ中継局の概要 (PDF, 総務省)
  3. ^ NHK福岡放送局教育テレビ宗像中継局・無線局免許状 - 総務省
  4. ^ NHK福岡放送局総合テレビ宗像中継局・無線局免許状 - 総務省
  5. ^ RKB毎日放送宗像中継局・無線局免許状 - 総務省
  6. ^ 福岡放送宗像中継局・無線局免許状 - 総務省
  7. ^ TVQ九州放送宗像中継局・無線局免許状 - 総務省
  8. ^ テレビ西日本宗像中継局・無線局免許状 - 総務省
  9. ^ 宗像テレビ中継局のチャンネル変更について-平成25年9月からチャンネル変更予定- - 総務省九州総合通信局(2013年7月25日付報道資料)
  10. ^ 宗像テレビ中継局(福岡県福津市)の放送エリア内受信環境が改善します-平成30年7月23日から新チャンネルで放送を開始- - 総務省九州総合通信局(2018年6月22日付報道資料)
  11. ^ エフエム福岡宗像中継局・無線局免許状 - 総務省
  12. ^ a b 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、510頁。 
  13. ^ 福岡放送30年史編纂委員会/編 『福岡放送30年史』 福岡放送、1999年、200頁。
  14. ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'76』日本放送出版協会、1976年、335頁。 
  15. ^ NHKアイテック/編集; 日本放送協会/監修; 日本民間放送連盟/監修『全国テレビジョン・FM・ラジオ放送局一覧 2004』NHKアイテック、2004年、810頁。 
  16. ^ アナログ周波数変更対策一覧(平成18年10月15日現在)(総務省九州総合通信局)

関連項目

福岡県内の主要放送送信所

外部リンク