国営昭和記念公園
国営昭和記念公園 Showa Kinen Park | |
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分類 | 国営公園 |
所在地 | |
座標 | 北緯35度42分26.7秒 東経139度23分39.5秒 / 北緯35.707417度 東経139.394306度座標: 北緯35度42分26.7秒 東経139度23分39.5秒 / 北緯35.707417度 東経139.394306度 |
面積 | 165.3 ha |
開園 | 1983年10月26日 |
設計者 | 全体:東京ランドスケープ研究所 みどりの文化ゾーン:(財)公園緑地管理財団(現・公園財団)/(財)都市緑化技術開発機構/都市計画研究所 |
建築家・技術者 | みどりの文化施設ゾーンセンター施設:伊東・クワハラ・金箱・環境エンジニアリング設計共同体 |
運営者 | H27-30国営昭和記念公園運営維持管理業務 昭和記念公園 パークス共同体[1] |
年来園者数 | 404万人(2016年度)[2] |
駐車場 | 大型車93台、普通車2531台 |
事務所 | 国営昭和記念公園事務所 |
事務所所在地 | 東京都立川市緑町3173 |
公式サイト | 国営昭和記念公園 |
国営昭和記念公園(こくえいしょうわきねんこうえん、Showa Kinen Park , Showa Commemorative National Government Park)は、東京都昭島市と立川市に跨る日本の国営公園。
概要
[編集]「昭和天皇御在位五十年記念事業」の一環として、1979年(昭和54年)11月の閣議決定により設立された国営公園である[3]。建設地は米軍立川飛行場跡地で[4]、1980年(昭和55年)に事業に着手し、1983年(昭和58年)10月に第一期開園となった[3]。
その後、レインボープールや子供の森、日本庭園、砂川口、盆栽苑等次々と施設が整備され、2005年(平成17年)11月にはみどりの文化ゾーンが共用され、同時に昭和天皇記念館が開館した。
2022年5月現在、計画面積約180.1haのうち、約169.4haを供用している[3]。
本公園は立川基地跡に開設されており、レクリエーション施設としての面もあるが、大規模な災害が発生した場合は、避難場所としての機能を果たすよう設計されており、立川市と昭島市の広域避難場所の一つに指定されている[5]。また、防災関係機関が所在する立川広域防災基地が公園に隣接している。
園内施設
[編集]みどりの文化ゾーン
[編集]- ゆめひろば
- 花みどり文化センター
- カフェ
- 昭和天皇記念館(有料)
- 浮游の庭
- ミュージアムショップ
- 総合案内所
展示施設ゾーン
[編集]- ドッグラン
- カナール(全長200m)
- ふれあい広場・レストラン
- サイクルセンター(立川口・西立川口・砂川口)
- サイクリング専用コース(全長14km)
水のゾーン
[編集]- 水鳥の池 - 水面績約5ha。ローボートやサイクルボートでのボート遊びも。
- バードサンクチュアリー - 観察舎から様々な野鳥を観察できる。
- 花木園 - 花木約200種、草花約200種が植栽されている。
- レインボープール - 1985年オープン[6]。施設老朽化のため、2021年度から営業を中止[7]。解体・撤去して親水空間などを整備する案が2024年3月に公表されている[6]。
- 水あそび広場 - 施設老朽化及びエリアの再整備に伴う土壌調査のため、2023年度から利用休止[7]。
- レイクサイドレストラン - 併設売店あり。2023年3月から屋内休憩所として利用可。[8]
広場ゾーン
[編集]- みんなの原っぱ
- 園内最大のスペース(延べ11ha)。イベント会場としても使用され、毎年夏には花火大会も行われる。
- トンボの湿地
- バーベキューガーデン
- うんどう広場(100mトラック2面、トラック1面) - 主に球技用
- スポーツエリア
- 渓流広場・レストラン
- 桜の園
森のゾーン
[編集]イベント
[編集]四季
[編集]- 春 - ツバキや水仙からナノハナ、サクラ、チューリップ、ポピーと続く花の開花リレーは見ごたえがある。夜桜が有名で、以前は期間限定で夜間入園が可能だったが、現在は行われていない。
- 夏 - 梅雨の頃はアジサイ、夏場はヒマワリが見頃。花火大会が実施される。また、レインボープールもこの季節に開かれる。
- 秋 - 大規模なコスモス畑は有名である。イチョウが黄色に染まり、黄色のじゅうたんが広がる。
- 冬 - 毎年12月には、クリスマスイルミネーションとシャンパングラスツリーが幻想的な光を演出。なお、冬季のレインボープールは以前スケートリンクにも使われていた。
年間イベント
[編集]- 通年
- 自然体験イベント
- サンデースポーツ教室(毎週日曜日)
- 野鳥観察会(月1回、日曜日)
- エンジョイ!ディスクゴルフ(月1回、日曜日)- ディスクゴルフ初心者対象の講習会や自由参加のコンテストがある。
- 山野草展(花木園展示棟、4 - 6月)
- 4月
- 桜まつり
- 5月
- スマイルマラソン国営昭和記念公園
- 7月
- 立川まつり国営昭和記念公園花火大会(最終土曜日19:20-20:30、みんなの原っぱ、ふれあい広場ほか)
- 東京で一番大きい1尺5寸玉が上がる三多摩一の花火大会として知られており、毎年70万人以上の観客を集めている。
- 8月
- サギソウまつり
- 9月〜10月
- コスモスまつり
- 11月
- 「秋の夜散歩」として日本庭園とイチョウ並木のライトアップを実施。イベントの開催場所の関係から入場が西立川口と昭島口と砂川口の3ヶ所となる。なお、日中は「黄葉紅葉まつり」として同エリアを案内している。
女子大生の日
[編集]1995年(平成7年)、当時就職氷河期と呼ばれ、就職活動に苦戦していた女子大生を応援しようと、8月16日を「女子大生の日」とし、園内のレインボープールに無料招待する企画を実施した[9][10]。昭和記念公園が8月16日を女子大生の日としたのは、「1913年(大正2年)の8月16日に東北帝国大学の合格発表があり、3人の女子大生が誕生した」と認識していたからであり[9]、当時の読売新聞はこれを「史実」と報じた[10]。これ以降、女子大生の日は8月16日として世間に浸透したが、実際に女子学生の入学許可が官報に掲載されたのは8月21日であった[11]。東北大学男女共同参画委員会は、2020年(令和2年)6月に史実に基づいた日を記念日にしようと、日本記念日協会に女子大生の日を8月21日で申請し、協会は同年7月に8月21日を女子大生の日として登録した[11]。
沿革
[編集]年表
[編集]- 1975年(昭和50年)- 総理府、天皇陛下御在位五十周年事業を検討。
- 1976年(昭和51年)11月5日 - 昭和記念公園(仮称)建設を閣議了承[12]。
- 1977年(昭和52年)11月30日 - 立川基地全面返還[12]。
- 1981年(昭和56年)11月27日 - 都市計画決定[12]。
- 1983年(昭和58年)10月26日 - 昭和天皇臨席のもとに開園式典、70haを開園[12]。
- 1985年(昭和60年)6月28日 - 西立川口、レインボープール12ha開園。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)5月11日 - バードサンクチュアリー等4ha開園。
- 1988年(昭和63年)
- 1989年(平成元年)4月29日 - 「みどりの日」制定記念式典、天皇・皇后臨席のもと開催。
- 1997年(平成9年)4月17日 - 日本庭園オープン[12]。
- 2004年(平成16年)11月3日 - 日本庭園内に盆栽苑を増設[12]。
- 2005年(平成17年)11月27日
- 「みどりの文化ゾーン・花みどり文化センター」開設。
- 昭和天皇記念館開館。
- 2014年(平成26年)4月1日 - 高松口オープン[12]。
- 2016年(平成28年)5月2日 - 開園以来の入園者が8000万人になる[13]。
- 2018年(平成30年)4月1日 - 入園料金を改定。中学生以下は入園料無料となり2日通し券の新設がされる[14]。
イベント
[編集]- 1993年7月31日 - 11月7日の100日間、多摩東京移管百周年記念事業「TAMAらいふ21」のメインイベント「多摩21くらしの祭典 VOICE93」が開催された。
- 1997年12月12日 - 12月25日の14日間、「ウインタープレゼント」が1万球のイルミネーションで始まった。翌年から、屋外スケートリンクの廃止に伴う代替イベントとして、イルミネーションも14万球になりほぼ現在の形で行なわれるようになった。
- 1999年8月15日 - 浜田省吾が野外ライブ「LET SUMMER ROCK '99」をみんなの原っぱにて開催。約30,000人を動員。
- 2000年以降、公園内のランニングコースを利用して、箱根駅伝の予選会が行われている。(2003年は箱根芦ノ湖湖畔コースで開催。コースが毎年微調整されている)
- 2004年8月28、29日の両日、avexのライブイベント「a-nation'04」の東京公演をみんなの原っぱにて開催。この年は浜崎あゆみ、大塚愛、TRF、EXILE、Every Little Thing、Do As Infinity、hitomi、BoA、dream、ロードオブメジャーらが出演した。
- 2012年5月26日 - 6月3日に、ロッキング・オンが手掛ける食の祭典、第2回「まんパク」がゆめひろばで開催され、以降毎年5月の後半頃に開催されている。
- 2015年2月に池坊華道会(京都市中京区)が全国の花風景から選ぶ「池坊花逍遥(しょうよう)100選」(農林水産省後援)に認定された。対象はパンパスグラス[15]。
- 2019年シーズンよりイルミネーションの開催を休止し、「秋の夜散歩」という形での夜間開園に変更。[16]
アクセス
[編集]- JR青梅線
- JR中央線快速・ 南武線
- 立川駅(あけぼの口まで徒歩10分程度。その先の立川口まで徒歩15分程度)
- 多摩都市モノレール線
- 西武拝島線
- 武蔵砂川駅(砂川口まで徒歩20分程度)
- 駐車場は立川口、西立川口、砂川口の3か所あり、いずれも有料[17]。年間パスポートを提示すると割引が適用できる[17]。
ゆかりの作品
[編集]- 水沢めぐみ『姫ちゃんのリボン』
- (Visualarts/KEY)『Kanon』:ヒロインの1人、美坂栞を攻略するルートの佳境で、噴水広場のシーンがあるが、この噴水広場は当公園内にあるものをモチーフにしたものである[要出典]。
- NEWS 12th single『さくらガール』
- LIVE DVD/Blu-ray 『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 "Strawberry"』特典映像『ぼくたちの、原点』にて、手越祐也が来園して12枚目のシングルである『さくらガール』のMVで使用したと話している。
- コナミデジタルエンタテインメントの音楽ゲーム『beatmaniaIIDX 17 SIRIUS』収録の楽曲「DROP」のムービーのロケーション(作詞・作曲:dj TAKA、主演:星野奏子)に使われている。
- アイドルマスターシンデレラガールズU149 アニメ7話にて園内立川口~噴水~ふれあい広場~水鳥の池付近までが描かれている(一部イメージ建物有り・作品内で園内及び周辺の航空写真が映し出されるシーンがある)
脚注
[編集]- ^ “「H27-30国営昭和記念公園運営維持管理業務民間競争入札」に係る落札者の決定について”. 国土交通省関東地方整備局. 2016年5月8日閲覧。
- ^ “国営公園の入園者数が過去最高を次々と更新”. 国土交通省関東地方整備局. 2016年5月8日閲覧。
- ^ a b c “令和4年度事業概要について 国営昭和記念公園・国営武蔵丘陵森林公園・国営東京臨海広域防災公園・明治記念大磯邸園”. 国土交通省関東地方整備局、国営昭和記念公園事務所 (2022年5月24日). 2024年3月20日閲覧。
- ^ 井上雅夫 (2021年10月). “どこに行く?見どころがいっぱい立川~多摩地域を望んで”. 財務省広報誌「ファイナンス」2021年10月号. 2024年3月20日閲覧。
- ^ “立川市の一次避難所と広域避難場所”. 立川市. 2016年5月8日閲覧。
- ^ a b “レインボープールの跡地、憩いの「親水空間」に 昭和記念公園の再整備方針案 28日まで意見公募”. 東京新聞 (2024年3月20日). 2024年3月20日閲覧。
- ^ a b “営業中止”. 国営昭和記念公園. 2023年7月17日閲覧。
- ^ “レイクサイドレストラン お知らせ”. 国営昭和記念公園. 2023年7月17日閲覧。
- ^ a b "就職難にひと息 昭和記念公園内のプールで「女子大生の日」"朝日新聞1995年8月12日付朝刊、東京版
- ^ a b 「おあしす 就職活動中の女子大生をプールに無料招待」読売新聞1995年8月9日付朝刊、東京版社会面、27ページ
- ^ a b “「女子大生の日」は8月21日 東北大が16日説を修正”. 河北新報 (2020年8月5日). 2020年8月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g “昭和記念公園事務所プロフィール 経緯”. 国土交通省関東地方整備局. 2016年2月8日閲覧。
- ^ 国営昭和記念公園 入園者8000万人突破日テレNEWS24 2016年5月2日
- ^ 4月から入園料が変わります昭和記念公園ホームページ 2018年4月2日閲覧
- ^ “華道のこころを映す「池坊花逍遥100選」が決定!”. 池坊. 2016年5月8日閲覧。
- ^ “昭和記念公園ホームページ ”. 2020年2月3日閲覧。
- ^ a b “入園料・駐車料金”. 国営昭和記念公園管理センター. 2020年8月21日閲覧。
関連項目
[編集]- 半田真理子
- 東京ランドスケープ研究所
- 国営公園
- 都市計画
- 都市施設
- 立川飛行場
- 立川駐屯地
- 立川広域防災基地
- 昭和天皇記念館
- 国営武蔵丘陵森林公園 - 埼玉県滑川町にある。国営昭和記念公園事務所が管理運営。
- 東京臨海広域防災公園 - 江東区有明にある。国営昭和記念公園事務所が管理運営。
- 日本の都市公園100選
- もくせいの杜
- TAMAらいふ21 - 1993年に開催された地方博覧会。メイン会場となった。
- 東京多摩国際園芸博覧会 - メイン開場に予定。開催目処は立っていない。
外部リンク
[編集]- 国営昭和記念公園公式ホームページ
- 国営昭和記念公園事務所
- 国営昭和記念公園 (@showakinenpark) - X(旧Twitter)
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