左近義弼
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左近義弼(さこん よしすけ,1865年-1944年)は聖書翻訳者。
生涯
1865年、義越前国敦賀に近い杉津出身の農家に生まれる。1882年福沢諭吉の元で学ぶため上京して、慶応義塾で学び、時事新報社に就職した。
1887年渡米して、1890年米国ニュー・ヨークで初めて聖書を読んで、キリスト教に入信する。原語から聖書を和訳するためにドル一神学校、ユニオン神学校で聖書原語を学んだ。
1896年本多庸一とアメリカで会う。本多から初めて日本のキリスト教界のことを聞いて、文語訳聖の改訳の必要を痛感して、日本の別所梅之助などの日本の有識者の助言を得て翻訳した。完成を見ずに1944年に死去する。
生涯で、出版されたものは、旧約聖書の19%、新約聖書の73%に上った。
参考文献
- 「日本キリスト教歴史大事典」
- 「クリスチャン情報ブック2006」