アーキス
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アーキス(古代ギリシア語: Ἆκις, Ākis)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してアキスとも表記される。ギリシア神話の牧神パーン(ローマ神話のファウヌス)と河神シュマイトスの娘の子。
アーキスはニュンペーのガラテイアとの恋で有名で、シケリア島のエトナ山から流れるアーキス河になったといわれる。
神話
[編集]オウィディウスによるとアーキスは大変な美男子で、16歳のときガラテイアから愛されて恋人になった。しかしガラテイアは凶暴なキュクロープスのポリュペーモスからしつこく言い寄られていた。
あるときアーキスはガラテイアと2人でいるところをポリュペーモスに見つかり、ガラテイアは恐れて海に逃げてしまった。アーキスは1人でポリュペーモスから逃げようとしたが、ポリュペーモスは山から岩を持ち上げてアーキスに投げつけると、アーキスは押しつぶされ、岩の下から血が流れ出た。ガラテイアがアーキスが河神になることを願い、アーキスを押しつぶした岩に触れると、岩は割れてアシが生い茂り、水が湧き出してアーキスは河神になった。また河神になったアーキスは水色の顔にアシで飾った角を持っていたという[1]。
脚注
[編集]- ^ オウィディウス『変身物語』13巻。