イヌハッカ亜科
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イヌハッカ亜科 | |||||||||||||||||||||
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マルバハッカ(Mentha suaveolens)
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Nepetoideae Burnett | |||||||||||||||||||||
属 | |||||||||||||||||||||
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イヌハッカ亜科(Nepetoideae)は、シソ科に属する亜科である。
概要
[編集]イヌハッカ亜科は、ロスマリン酸を含むものが多い[1]。Ocimum basilicum(バジル)、Ocimum tenuiflorum(カミメボウキ)、Melissa officinalis(レモンバーム)、Rosmarinus officinalis(ローズマリー)、Origanum majorana(マジョラム)、Salvia officinalis(セージ)、タイムおよびペパーミントなど一般的に料理用のハーブとして使われる種にみられる[2]。
生体影響
[編集]イヌハッカ亜科に属するバジル、ハッカ、オレガノ、タイム、ローズマリー、セージが、デザイナーフーズ計画でがん予防に有効性があると考えられる第3類に分類されている[3][4][5]。
ラットを対象とした動物実験でロスマリン酸が血糖値上昇抑制作用があるとする報告がある[6]。
ロスマリン酸を摂食したマウスの脳内において、ドーパミンをはじめとするモノアミンの濃度が上昇し、それらがアルツハイマー病の主病態であるアミロイドβ凝集を抑制した[7]。このアミロイドβ凝集の抑制のヒトの体内でのロスマリン酸の動態は未解明である[8]。
下位分類
[編集]- イヌハッカ亜科 Nepetoideae - 約110属3600種[9]
- ナギナタコウジュ連 Elsholtzieae
- ラベンダー連 Lavanduleae
- ハッカ連 Mentheae
- カワミドリ属 Agastache(カワミドリ、アニスヒソップ)
- イヌハッカ属 Nepeta
- オレガノ属 Origanum (オレガノ、マジョラム)
- ハッカ(メンサ)属 Mentha (ミント)
- ムシャリンドウ属 Dracocephalum
- カキドオシ属 Glechoma
- ヤナギハッカ属 Hyssopus(ヒソップ)
- ウツボグサ属 Prunella (ウツボグサ)
- シロネ属 Lycopus
- ラショウモンカズラ属 Meehania (ラショウモンカズラ)
- セイヨウヤマハッカ属 Melissa (レモンバーム)
- ヤグルマハッカ属 Monarda
- アキギリ属(サルビア属) Salvia (サルビア、セージ)
- キダチハッカ属 Satureja (セイバリー)
- ローズマリー属 Rosmarinus
- イブキジャコウソウ属 Thymus (タイム、イブキジャコウソウ)
- トウバナ属 Clinopodium トウバナ、クルマバナ
- メボウキ連 Ocimeae
脚注
[編集]- ^ Distribution and taxonomic implications of some phenolics in the family Lamiaceae determined by ESR spectroscopy. J. A. Pedersen, Biochemical Systematics and Ecology, 2000, volume 28, pages 229–253
- ^ Clifford, M.N. Chlorogenic acids and other cinnamates. Nature, occurrence and dietary burden. J. Sci. Food. Agric. (79) 362-372, 1999
- ^ 矢野友啓、「食品成分による癌予防」『日本未病システム学会雑誌』 2006年 12巻 1号 p.56-58, doi:10.11288/mibyou1998.12.56
- ^ Caragay, A. B.: Cancer preventive foods and ngredients. Food Technol. 4 : 65-68, 1992.
- ^ 大澤俊彦、「がん予防と食品」『日本食生活学会誌』 2009年 20巻 1号 p.11-16, doi:10.2740/jisdh.20.11
- ^ 東野英明, 木下孝昭, 栗田隆 ほか、「ロスマリン酸を多く含むシソ抽出物のラットでの血糖値上昇抑制作用」 『日本食品科学工学会誌』 2011年 58巻 4号 p.164-169, doi:10.3136/nskkk.58.164
- ^ Tomoki Hase, Syun Shishido, So Yamamoto, et al., Rosmarinic acid suppresses Alzheimer’s disease development by reducing amyloid β aggregation by increasing monoamine secretion, Scientific Reports, 9, Article number: 8711 (2019), doi:10.1038/s41598-019-45168-1
- ^ 小林彰子、[https://www.a.u-tokyo.ac.jp/pr-yayoi/61f2.pdf 食品研究からアルツハイマー病に挑む (PDF)
- ^ Jan Thomas Johansson. “Lamiaceae”. The Phylogeny of Angiosperms. 2014年5月4日閲覧。