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ウォーリー・ザービアック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウォーリー・ザービアック
Wally Szczerbiak
現役時代 (クリーブランド・キャバリアーズ) のザービアック
引退
愛称 "Wally"
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1977-03-05) 1977年3月5日(47歳)
出身地 スペインの旗 スペイン
マドリード州の旗マドリード州マドリード
身長(現役時) 201cm (6 ft 7 in)
体重(現役時) 111kg (245 lb)
キャリア情報
出身 オハイオ大学
NBAドラフト 1999年 / 1巡目 / 全体6位[1]
プロ選手期間 1999年–2009年 
ポジション SF / SG
背番号歴 10, 55, 3
選手経歴
1999-2006
2006-2007
2007-2008
2008-2009
ミネソタ・ティンバーウルブズ
ボストン・セルティックス
シアトル・スーパーソニックス
クリーブランド・キャバリアーズ
受賞歴
NBA通算成績
得点 9,195 (14.1 ppg)
リバウンド 2,602 (4.0 rpg)
アシスト 1,532 (2.4 apg)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
獲得メダル
男子バスケットボール
アメリカ合衆国の旗 アメリカ
アメリカ選手権
金メダル - 1位 1999 サンフアン
グッドウィルゲームズ
金メダル - 1位 1998 ニューヨーク
金メダル - 1位 2001 ブリスベン

ウォルター・ロバート・"ウォーリー"・ザービアックWalter Robert "Wally" Szczerbiak, 1977年3月5日 - )はスペインマドリード出身のアメリカ合衆国の元プロバスケットボール選手。NBAで11シーズンプレーした。ポジションはスモールフォワードまたはシューティングガード。父親のウォルター・ザービアックレアル・マドリード・バロンセストでプレイしたバスケットボール選手だった。

経歴

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ウォーリー・ザービアックは、父のウォルターがスペインでプロバスケットボール選手として活躍していた関係でマドリードで生まれ、ニューヨーク州ロングアイランドで育った。マイアミ大学卒業後、1999年のNBAドラフトミネソタ・ティンバーウルブズに全体の6位指名を受けNBA入りを果たした。ルーキーながら出場した73試合中53試合で先発出場。1試合平均11.6得点、FG成功率51.1%を記録し、オールルーキー1STチームに選出された。

その後5シーズン半ウルブズでプレーするが、チームメートのケビン・ガーネットと練習中に殴り合いを起こしたり[1]、「一人でボールを独占する傾向がある」と批判を受けたが、高確率で決めるミドルシュートと、ガッツあふれるプレーでチームの中核として活躍した。また、2000年にはオールスター・ルーキーゲームでMVPを受賞し、2002年にはNBAオールスターゲームにも出場している。

05-06シーズン中、再建の始まったウルブズは高額契約のザービアックをボストン・セルティックスに放出(このトレードでウルブズはリッキー・デイビスらを獲得)。セルティックスでは数字を落としたものの、看板プレーヤー、ポール・ピアースのバックアップとしてプレー。しかし、移籍後は怪我に苦しむ状態が続いた。

2007年6月28日にレイ・アレンらとのトレードデロンテ・ウェストと共にシアトル・スーパーソニックスへ移籍した[2]

2008年2月21日にトレードでクリーブランド・キャバリアーズへ移籍した[3]

2009年にニューヨーク・ニックスのロースター入りを目指したが3度目の左膝の手術を行ったザービアックは引退を表明した[4]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

NBA

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レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1999–00 MIN 73 53 29.7 .511 .359 .826 3.7 2.8 .8 .3 11.6
2000–01 82 82 34.8 .510 .338 .870 5.5 3.2 .7 .4 14.0
2001–02 82 82 38.0 .508 .455 .831 4.8 3.1 .8 .3 18.7
2002–03 52 42 35.3 .481 .421 .867 4.6 2.6 .8 .4 17.6
2003–04 28 0 22.2 .449 .435 .828 3.1 1.2 .4 .0 10.2
2004–05 81 37 31.6 .506 .373 .855 3.7 2.4 .5 .2 15.5
2005–06 40 40 38.9 .495 .406 .896 4.8 2.8 .5 .4 20.1
BOS 32 31 36.7 .476 .393 .898 3.8 3.2 .6 .1 17.5
2006–07 32 19 28.1 .415 .415 .897 3.1 1.7 .6 .1 15.0
2007–08 SEA 50 1 23.6 .460 .428 .843 2.7 1.4 .3 .1 13.1
CLE 25 1 22.2 .359 .365 .878 3.2 1.4 .4 .3 8.2
2008–09 74 5 20.6 .450 .411 .849 3.1 1.1 .4 .1 7.0
通算 651 393 30.8 .485 .406 .860 4.0 2.4 .6 .2 14.1
オールスター 1 0 12.0 .667 .667 .000 3.0 3.0 1.0 .0 10.0

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2000 MIN 4 4 23.5 .400 .000 .000 2.0 .5 .8 .3 6.0
2001 4 4 35.8 .486 .000 .800 4.5 2.5 1.3 .8 14.0
2002 3 3 43.7 .477 .222 .889 7.0 2.0 .7 .0 20.0
2003 6 6 42.0 .475 .214 .867 5.0 2.2 1.0 .2 14.5
2004 12 0 24.8 .420 .345 .927 3.3 1.7 .5 .2 11.8
2008 CLE 13 13 28.8 .376 .323 .929 1.8 1.5 .2 .1 10.8
2009 12 0 12.8 .444 .167 .818 2.3 .6 .2 .1 3.6
通算 54 30 26.8 .427 .285 .882 3.1 1.4 .5 .2 10.2

プレイスタイル

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白人の彼はさほど運動総力が高いわけではないが、セットシュートのうまさではリーグトップクラスの実力を誇る。

スモールフォワードとシューティングガードの両ポジションでプレーでき、非常に高確率でシュートを決める。アウトサイドシュートを中心としながらキャリア通算で5割近いFG成功率と、4割を超える3ポイントシュートはかなりの高水準といえる。またフリースローでは毎年ランキング上位に食い込む。

2005-06シーズンには平均20.1得点とスコアラーとしての片鱗を見せたが、移籍後は出場時間を大幅に減らしスタッツ全般に低下が見られている。

脚注

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  1. ^ 13. Kevin Garnett And Wally Szczerbiak”. bleacherreport.com (2011年1月13日). 2012年3月21日閲覧。
  2. ^ Sonics' Allen traded to Celts for Wally, West & Green”. ESPN (2007年6月29日). 2012年3月21日閲覧。
  3. ^ Cavs get Wallace from Bulls, Szczerbiak from Sonics”. ESPN (2008年2月22日). 2012年3月21日閲覧。
  4. ^ Szczerbiak's dream of playing for hometown Knicks is over”. ニューヨーク・ポスト (2009年11月5日). 2012年3月21日閲覧。

外部リンク

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