コンテンツにスキップ

エダヒゲムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エダヒゲムシ綱
Pauropus huxleyi
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 多足亜門 Myriapoda
上綱 : ヤスデ上綱 Progoneata
: エダヒゲムシ綱 Pauropoda
学名
Pauropoda Lubbock, 1868[1]
和名
エダヒゲムシ綱[2]
英名
Pauropods[2]

エダヒゲムシ(枝髭虫)は、多足亜門エダヒゲムシ綱に属する節足動物の総称。世界中に分布する土壌生物である。別名ヤスデモドキ(擬馬陸)、少脚類[2]

形態

[編集]

1は3対の脚があるが、成長して脱皮する度に増加し、9 - 11対の脚になる[2]心臓(循環系)やはない[2]気管はネッタイエダヒゲムシ目を除き退化している[2]。柔軟な円筒状の体で、1対の触角をもつ。触角は独特の形で、側方に3本の枝が出る。枝髭虫の名はこれに由来する[2]

分類

[編集]

2011年時点で830種以上の種が記載されている[1]日本列島には2008年時点で約30種が知られており[2]、約80種の未知種ないし亜種も存在すると推定されている[3]

以下の現生科の分類は、Minelli (2011) に従う[1]。和名は小野 (2008) に従う[2]


生態

[編集]

土壌中に生息し、菌類を食べる[2]

出典

[編集]
  1. ^ a b c Alessandro Minelli, Class Chilopoda, Class Symphyla and Class Pauropoda. In: Zhang, Z.-Q. (Ed.) “Animal biodiversity: An outline of higher-level classification and survey of taxonomic richness,” Zootaxa, Volume 3148, Magnolia Press, 2011, Pages 157–158.
  2. ^ a b c d e f g h i j 小野展嗣「多足亜門」「多足亜門分類表」 、石川良輔 編『バイオディバーシティ・シリーズ 6 節足動物の多様性と系統』岩槻邦男・馬渡峻輔 監修、裳華房、2008年、276-296, 423-425頁。
  3. ^ 日本分類学会連合 (2003). 「第1回日本産生物種数調査」. 2022年12月20日閲覧。
  4. ^ Ulf Scheller, “A reclassification of the Pauropoda (Myriapoda),” International Journal of Myriapodology, Volume 1, Issue 1, Koninklijke Brill NV and Pensoft, 2008, Pages 1–38.