オナガキジ
オナガキジ | |||||||||||||||||||||||||||
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オナガキジ(オス) Syrmaticus reevesii
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Syrmaticus reevesii (Grey, 1829) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
オナガキジ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Reeves's pheasant | |||||||||||||||||||||||||||
オナガキジ(尾長雉、Syrmaticus reevesii)は、キジ目キジ科ヤマドリ属に分類される鳥類。
分布
[編集]形態
[編集]全長オス210cm、メス75-76cm。[1][2]翼長オス27.5-30cm、メス23.5-25cm。[2]体重オス1.5kg、メス0.9kgとヤマドリ属最大種。[2]尾羽は長い。[2]
卵は長径4.6cm、短径3.7cm。[2]卵を覆う殻は緑褐色や淡黄色。[2]
オスは頭部や頸部が白、胴体が羽毛の外縁(羽縁)が黒い淡褐色の羽毛で被われる。[1][2]体側面は羽縁が赤褐色の白い羽毛で被われる。[3]額から眼を通り後頭へ続く黒い筋模様(過眼線)と、頸部に黒い帯模様が入る。[2]尾羽の長さは100-160cmで、尾羽の色彩は白く黒い横縞が入る。[1][2]眼上部と後部に羽毛がなく、わずかに赤い皮膚が露出する。[2]嘴の色彩は緑がかった象牙色。[2]メスは胴体は羽毛の軸に沿って白い斑紋(軸斑)と黒い斑点が入った暗赤色の羽毛で被われる。[2]頭頂を覆う羽毛や過眼線は褐色、眼上部の眉状の斑紋(眉斑)は淡褐色みを帯びた白や黄褐色。[1][2]嘴基部から頸部にかけて入る斑紋(顎線)は黄褐色。[1][2]眼の周辺には皮膚が露出しない。[2]嘴の色彩は灰褐色みを帯びた象牙色。[2]
生態
[編集]標高300-1,800mの下生えに丈の長い草本が茂った森林に生息する。[1][3]非繁殖期には家族群を形成して生活する。[3]素早く飛翔し[2]、静止する際には尾羽を広げる。[3]
食性は植物食傾向の強い雑食で、植物の葉、根、果実、種子、昆虫などを食べる。[2][3]
繁殖形態は卵生。4-5月に低木の根元[3]や笹や草の茂みの中で、1回に7-14個の卵を産む。[2]抱卵期間は25日。[2]
人間との関係
[編集]オスの尾羽が装飾用、特に宗教儀式に用いられることもある。[1][2]
開発による生息地の破壊、羽毛目的の乱獲などにより生息数は減少している。[1]
画像
[編集]-
メス
関連項目
[編集]参考文献
[編集]外部リンク
[編集]- The IUCN Red List of Threatened Species
- BirdLife International 2008. Syrmaticus reevesii. In: IUCN 2009. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2009.2.