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オナガキジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オナガキジ
オナガキジ
オナガキジ(オス) Syrmaticus reevesii
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: ヤマドリ属 Syrmaticus
: オナガキジ S. reevesii
学名
Syrmaticus reevesii (Grey, 1829)
和名
オナガキジ
英名
Reeves's pheasant

Syrmaticus reevesii

オナガキジ(尾長雉、Syrmaticus reevesii)は、キジ目キジ科ヤマドリ属に分類される鳥類

分布

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中華人民共和国の中部から北部[1][2][3]

形態

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全長オス210cm、メス75-76cm。[1][2]翼長オス27.5-30cm、メス23.5-25cm。[2]体重オス1.5kg、メス0.9kgとヤマドリ属最大種。[2]尾羽は長い。[2]

虹彩は褐色。[2]後肢の色彩は灰褐色。[2]

卵は長径4.6cm、短径3.7cm。[2]卵を覆う殻は緑褐色や淡黄色。[2]

オスは頭部や頸部が白、胴体が羽毛の外縁(羽縁)が黒い淡褐色の羽毛で被われる。[1][2]体側面は羽縁が赤褐色の白い羽毛で被われる。[3]額から眼を通り後頭へ続く黒い筋模様(過眼線)と、頸部に黒い帯模様が入る。[2]尾羽の長さは100-160cmで、尾羽の色彩は白く黒い横縞が入る。[1][2]眼上部と後部に羽毛がなく、わずかに赤い皮膚が露出する。[2]嘴の色彩は緑がかった象牙色[2]メスは胴体は羽毛の軸に沿って白い斑紋(軸斑)と黒い斑点が入った暗赤色の羽毛で被われる。[2]頭頂を覆う羽毛や過眼線は褐色、眼上部の眉状の斑紋(眉斑)は淡褐色みを帯びた白や黄褐色。[1][2]嘴基部から頸部にかけて入る斑紋(顎線)は黄褐色。[1][2]眼の周辺には皮膚が露出しない。[2]嘴の色彩は灰褐色みを帯びた象牙色。[2]

生態

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標高300-1,800mの下生えに丈の長い草本が茂った森林に生息する。[1][3]非繁殖期には家族群を形成して生活する。[3]素早く飛翔し[2]、静止する際には尾羽を広げる。[3]

食性は植物食傾向の強い雑食で、植物の葉、根、果実種子昆虫などを食べる。[2][3]

繁殖形態は卵生。4-5月に低木の根元[3]や笹や草の茂みの中で、1回に7-14個の卵を産む。[2]抱卵期間は25日。[2]

人間との関係

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オスの尾羽が装飾用、特に宗教儀式に用いられることもある。[1][2]

開発による生息地の破壊、羽毛目的の乱獲などにより生息数は減少している。[1]

画像

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関連項目

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参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、87、190頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、114、177頁。
  3. ^ a b c d e f g 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、139、172頁。

外部リンク

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