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コスモス・ピンクショック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コスモス・ピンクショック
OVA
シリーズ構成 首藤剛志
キャラクターデザイン 平野俊弘
アニメーション制作 AIC
発売日 1986年7月21日
話数 全1話(36分)
テンプレート - ノート

コスモス・ピンクショック』(COSMOS ピンクショック)は、1986年7月21日に発売されたOVA

概要

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首藤剛志ビデオマガジンアニメビジョン』Vol.2 - Vol.4に連載していた同名のアニメ作品3話分を「第1部」として一本にまとめたもので、1話ごとの収録時間は約10分となっている。元々は3部作(全9話)の予定で連載していたが、『アニメビジョン』の廃刊により第2部以降は製作されなかった[1]。首藤のブログで、第2部のシナリオが公開されている[2]

パロディ色の強い作風となっており、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』『超時空要塞マクロス』などのSF作品のオマージュがちりばめられている。

首藤によると、川井憲次がアニメ作品に参加したのは本作が初めてとのこと[1]

ソフトウェアはVHS/Beta/VHDで日本ビクターより発売されたが、LD/DVD/BD等の光ディスク化は一切されていない作品の一つである。

ストーリー

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西暦2106年。太陽系の冥王星第17番基地から、離陸許可のないロケットが飛び立った。ロケットのパイロットは防衛隊の制止を振り切り、「私は、止まる訳にはいかないの!!」という言葉を残し、宇宙の彼方へと消え去ってしまった。

その後、行方知れずとなったロケットは各惑星に姿を現し、「野球チーム『タイガース』の210年振りの優勝がかかっていた試合を台無しにした」「星間戦争を終結させた」「星系軍を手玉に取った」などの噂を残しながら、ひたすら宇宙を飛び続けた。人々はその姿に恐れと憧れの念を込めて、機体の色からそのロケットを「ピンクショック号」と呼ぶようになった。

登場人物

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速水 ミツコ(はやみ ミツコ)
本作の主人公。地球出身の17歳の少女[3]。「ミッチー」と自称している。
4歳の頃に、恋人だったヒロシ(ヒロちゃん)をUFOに連れ去られてしまい、ヒロシを探すために地球を飛び出す。その後13年間、各惑星を転々とする中で、「"宇宙の聖域"という場所にヒロシがいる」という情報を聞き、「ピンクショック号」に乗り込み「宇宙の聖域」を目指し飛び立つ。
ギャツビー
ジュピター軍の将校。女性兵士からの人気を一身に集める美青年だが、幼少の頃に母が浮気相手と駆け落ちしたことから、女性を「自分勝手な存在」として嫌っている。
ヒロシへの愛を貫こうとするミツコの純粋さに感銘を受け、ミツコのジュピター脱出を手助けする。その後、ジュピター軍を退役し、ミツコの旅に同行する。

キャスト

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スタッフ

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主題歌・挿入歌

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主題歌「ボーイの神話」、挿入歌「コックピットをのぞかないで」
作詞 - 岩里祐穂 / 作曲 - 白井良明 / 編曲 - 川井憲次 / 歌 - 田中真弓坂本千夏
挿入歌「アンドロメダおろし」
作詞 - 首藤剛志 / 作曲、編曲 - 川井憲次 / 歌 - ハリコノ虎軍団

注釈

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  1. ^ a b “シナリオえーだば創作術――だれでもできる脚本家[首藤剛志]第67回 忘れかけてた『COSMOSピンクショック』”. WEBアニメスタイル. (2006年9月20日). http://www.style.fm/as/05_column/shudo67.shtml 
  2. ^ 「COSMOS ピンクショック」二部……その一”. 首藤剛志のふらふらファイル箱 (2006年9月21日). 2023年1月11日閲覧。
  3. ^ allcinemaには「16歳」と記述。

外部リンク

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