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ジェレヌク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェレヌク
ジェレヌク
ジェレヌク Litocranius walleri
保全状況評価[a 1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ブラックバック亜科 Antilopinae
: ブラックバック族 Antilopini
: ジェレヌク属
Litocranius Kohl, 1886
: ジェレヌク L. walleri
学名
Litocranius walleri (Brooke, 1879)
和名
ジェレヌク
キリンレイヨウ(麒麟羚羊)
キリンカモシカ
英名
Gerenuk
Giraffe antelope

ジェレヌクLitocranius walleri)は、ウシ科ジェレヌク属に分類される偶蹄類。本種のみでジェレヌク属を形成する。ゲレヌクとも。別名はキリンレイヨウ、キリンカモシカ(麒麟羚羊)、ジラフアンテロープジュラフアンテロープ

分布

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  • L. w. walleri ミナミジェレヌク

ケニアソマリア南部、タンザニア北部[1][2][a 1]

  • L. w. sclateri キタジェレヌク

エチオピア南部、ジブチ、ソマリア北部[2][a 1]

形態

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体長140-160センチメートル[1][2]。尾長22-35センチメートル[1]。肩高80-105センチメートル[1]体重29-52キログラム[1]。背面の毛衣は濃赤褐色、体側面の毛衣は淡黄褐色、胴体や尾の腹面の毛衣は白い[2]。耳介背面、四肢の外側の毛衣は淡灰褐色[2]。尾先端の体毛は黒や暗褐色[1][2]

脳頭蓋(眼窩より後方の頭骨)が顔面頭蓋(眼窩後端より前の部分)の1/3と短い[2]。上唇は突出し、可動性がある[2]。上顎小臼歯は左右3本ずつある[2]。頸部や四肢は非常に長い[1][2]。眼下部(眼下腺)と蹄の間(蹄間腺)に臭腺がある[2]

オスのみアルファベットの「S」字状の先端が前方か上方に向かう角がある[2]。角長25-44センチメートル[2]。角の断面は卵型で、角の表面には25-35本の節がある[2]。オスは額の毛衣が濃橙褐色、メスは額の毛衣が暗褐色[2]。乳頭の数は4個[2]

  • L. w. walleri ミナミジェレヌク

鼻骨長4.9-5.4センチメートル[2]

  • L. w. sclateri キタジェレヌク

鼻骨長7.4センチメートル[2]

分類

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  • Litocranius walleri walleri (Brooke, 1878) ミナミジェレヌク
  • Litocranius walleri sclateri Neumann, 1899 キタジェレヌク

生態

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砂漠サバンナに生息する[1]。ペアもしくはオスと2-5頭のメスからなる家族群で生活する[2]

食性は植物食で、木の、芽、枝、果実などを食べるが、草は食べない[1][2]。高所にある葉は後肢だけで立ちあがりながら食べる[1][2]。水分は食物から摂取する[1]

繁殖形態は胎生。妊娠期間は103-210日[2]。1回に1頭の幼獣を産む[2]

画像

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参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、141-143頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、25-26頁。
  • 『アフリカにゲレヌクをおって 』(黒ひげ先生の世界探険)、サンマーク出版、1980年

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ a b c The IUCN Red List of Threatened Species
    • IUCN SSC Antelope Specialist Group 2008. Litocranius walleri. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.