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ダロン・ウィークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダロン・ウィークス
ロック・イム・パルク』にて(2016年)
基本情報
原語名 Dallon Weekes
出生名 Dallon James Weekes[1]
生誕
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ユタ州ソルトレイクシティ[3]
学歴 クリアフィールド高校卒業
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間 2002年 -
レーベル
配偶者
ブリージー・ダグラス (結婚 2006年)
共同作業者 アイ・ドント・ノウ・ハウ・バット・ゼイ・ファウンド・ミー

ダロン・ジェームズ・ウィークスDallon James Weekes1981年5月4日[4][5] - )は、アメリカ合衆国シンガーソングライターマルチ・インストゥルメンタリスト[6][7][8]。2016年に結成されたアイ・ドント・ノウ・ハウ・バット・ゼイ・ファウンド・ミーのフロントマンで[9]、過去にはパワー・ポップ・バンド[10]でありソロ・プロジェクトのザ・ブロベックスや、ポップ・ロック・バンドであるパニック!アット・ザ・ディスコのメンバーとして活動していた[11]

経歴

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生い立ち

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ミズーリ州で生まれ、ユタ州で育つ[2]。1999年にクリアフィールド高校を卒業[12]

19歳から21歳までの2年間にわたって、オクラホマ州で宣教師として務めた[2]

ザ・ブロベックス(2002年 - 2012年)

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2002年、ザ・ブロベックスThe Brobecks)を結成[13]。結成時のメンバーにはウィークスのほかに、マイケル・グロス(Michael Gross / ボーカル・ギター)やマット・グラスMatt Glass / ドラム)らがいた[14]。結成以来幾度かメンバーチェンジがありながら、アルバムの発売やライブ活動が行なわれた[15]。後にアイ・ドント・ノウ・ハウ・バット・ゼイ・ファウンド・ミーで活動をともにするドラマーのライアン・シーマンとは2007年に出会っており、シーマンも2008年にザ・ブロベックスのドラマーとして在籍していた[16][13]

2010年9月、オンライン上でミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の劇中歌の「Skid Row」のカバー音源を公開[17]。このカバー音源にはパニック!アット・ザ・ディスコブレンドン・ユーリー(イントロのボーカル / オードリー役)、マット・グラス(ドラム・キーボード)、ザ・キャブイアン・クロフォード(ギター)も参加した[18]

2012年11月5日、Bandcamp上で2曲入りEP『Quiet Title EP』を発売[19](現在は削除済み)、同月30日にはシングル『Christmas Drug』が発売された[20]。以降、過去作のCD化などの再発売を除き、作品の発売などは行われていない。

パニック!アット・ザ・ディスコ(2009年 - 2017年)

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2011年のウィークス

2009年、ギタリストのライアン・ロスとベーシストのジョン・ウォーカーが脱退したパニック!アット・ザ・ディスコに、フロントマンであるブレンドン・ユーリーに誘われてザ・キャブのギタリストであるイアン・クロフォードとともにツアー・メンバーとして参加[21][22]。翌年に正式なメンバーとなった[23]

2011年に発売された3作目のスタジオ・アルバム『悪徳と美徳』では、作曲作業や録音作業には関わっておらずメンバーとしてクレジットに表記されていないが、ジャケット写真に「ブレンドン・ユーリー(フロントマン)とスペンサー・スミス(ドラマー)の後ろに立つ仮面を被った人物」として登場している[24]

2013年に発売された4作目のスタジオ・アルバム『生かしておくには型破り過ぎるが、殺すにはレアすぎる!』では、ベースとシンセサイザーの演奏、バッキング・ボーカル、楽曲の作詞作曲[注 1]を担当した[22]

5作目のスタジオ・アルバム『ある独身男の死』の発売が告知された時期に、ウィークスの扱いが正式メンバーからツアー・メンバーに降格となったことが噂され[25][26]、2015年10月に公式Twitter上でベースの演奏は継続する一方で、「創作面で関わることはない」と述べた[27]。2020年9月に『NME』の取材で「僕がパニック!とレコードを1枚作ったその後、彼らはレコードを作るためにヒットメーカーを雇い始めた。だから彼らはもう僕を必要としなくなったんだ」と語っている[28]

2017年12月27日、自身のInstagramでパニック!アット・ザ・ディスコの活動からの別離を発表した[29][30][31]

アイ・ドント・ノウ・ハウ・バット・ゼイ・ファウンド・ミー(2016年 - )

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パニック!アット・ザ・ディスコとの活動と並行して、ウィークスは楽曲制作や録音作業を行っていた[32][33]。レコーディングにはライアン・シーマンが参加し、これがアイ・ドント・ノウ・ハウ・バット・ゼイ・ファウンド・ミーとしての活動に繋がっていくこととなった[33]

2016年12月6日に開催された『Emo Nite Los Angeles' 2-year anniversary』に事前告知なく出演、ユニットとして初のライブとなった[34]

2018年8月にフィアレス・レコードと契約したことが発表され[35]、同年11月に発売されたEP『1981 Extended Play』でデビュー[36]。同作は『ビルボード』誌のHeatsekers Albumsで第1位を獲得した[37]

2023年9月16日にシーマンの脱退が発表され、以降はウィークスのソロ・プロジェクトとして活動を継続している[38]

ソロ活動

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Save Rock and Roll Tour』でのウィークス(2014年)

2014年11月、クリスマスソング "Sickly Sweet Holidays" を発売。楽曲にはザ・ブロベックスの元バンドメイトが参加した[39][40]。同作には当初トゥエンティ・ワン・パイロッツタイラー・ジョゼフが歌うヴァースが含まれていたが、権利上の問題を理由に最終ミックスから省かれた[41]

2015年10月、公式YouTubeチャンネルで2分間のカバー動画シリーズ「DALLON WEEKES TWOMINCVRS」を始動[42][43]

2016年11月25日、2曲目のクリスマスソング "Please Don't Jump (It's Christmas)" を発売。同曲のドラムはシーマンが演奏し、マスタリングはマット・グラスが手がけた[44]

私生活

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2006年3月18日、モデルで女優のブリージー・ダグラス(Breezy Douglas)と結婚し、その後ブリージーとの間に2人の子を授かった[45]

末日聖徒イエス・キリスト教会の教徒であることを公言している[46]

作品

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ザ・ブロベックス

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スタジオ・アルバム
EP
  • A Very Brockes Christmas EP(2003年)
  • New Year's Special EP(2003年)
  • Remixing the Brobecks(2004年)
  • The Brobecks EP(2005年)
  • Small Cuts EP(2007年)
  • I Will, Tonight EP(2008年)
  • Your Mother Should Know EP #1(2010年)
  • Quiet Title EP(2012年)

パニック!アット・ザ・ディスコ

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※詳細はパニック!アット・ザ・ディスコの作品および各項目を参照

ソロ名義

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EP
  • Xmas Jambz EP(2015年)
  • TWOMINCVRS EP(2016年)

ノミネート歴

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カテゴリ ノミネート対象 結果
2015 Alternative Press Music Awards ベスト・ベーシスト賞 ダロン・ウィークス ノミネート [47]

脚注

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注釈

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  1. ^ ミス・ジャクソン」、ブレンドン・ユーリーが単独で手がけた「カジュアル・アフェアー」と「ジ・エンド・オブ・オール・シングス」の3曲を除く。

出典

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  1. ^ Dallon Weekesの2018年10月5日 午前2:21のツイート- X(旧Twitter)
  2. ^ a b c Dallon Weekesの2017年12月13日 午前5:49のツイート- X(旧Twitter)
  3. ^ "Music | Dallon Weekes". Bandcamp. 2024年4月22日閲覧
  4. ^ "Here's what Dallon Weekes of iDKHOW considers his favorite 1981 tracks". Alternative Press. 4 November 2020. 2024年4月21日閲覧
  5. ^ fueledbyramenの投稿(10153287232803914) - Facebook
  6. ^ Payne, Chris (27 December 2017). "Bassist Dallon Weekes Leaves Panic! at the Disco: 'I'm Grateful for the Change I've Had'". Billboard. 2024年7月11日閲覧
  7. ^ Hatfield, Amanda (11 January 2024). "iDKHOW shares "INFATUATION" from new LP GLOOM DIVISION". Alternative Press. 2024年4月22日閲覧
  8. ^ "Dallon Weekes(ex-PANIC! AT THE DISCO)のプロジェクト I DONT KNOW HOW BUT THEY FOUND ME、2ndアルバム『Gloom Division』来年2月リリース!新曲「What Love?」MV公開!". 激ロック ニュース. 激ロックエンタテインメント. 2023年10月6日. 2024年7月11日閲覧
  9. ^ Dunworth, Liberty (19 September 2023). "iDKHOW part ways with drummer and confirm new album is finished". NME. NME Networks. 2024年4月22日閲覧
  10. ^ Mason, Stewart. The Brobecks Biography - オールミュージック. 2024年4月22日閲覧。
  11. ^ Dallon Weekesの2016年5月16日 午前6:37のツイート- X(旧Twitter)
  12. ^ "Dallon Weekes from Panic! at the Disco Ep 92 The Cultural Hall". The Cultural Hall Podcast. 26 July 2013. 2024年4月25日閲覧
  13. ^ a b Pettigrew, Jason (22 July 2019). "iDKHOW is a band for the scene that has everything". Alternative Press. 2024年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月25日閲覧
  14. ^ Leigh, Rhiannon (18 May 2018). "Interview: Whisperhawk". Stars and Scars (Interview). 2024年4月26日閲覧
  15. ^ "News". www.brobecks.com. 2005年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月26日閲覧
  16. ^ "Drummer Ryan Seaman Joins The Brobecks". PlugInMusic.com. 3 June 2008. 2012年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月26日閲覧
  17. ^ Gaston, Peter (3 September 2010). "Panic! at the Disco Cover 'Little Shop of Horrors'". SPIN. Next Management Partners. 2024年4月27日閲覧
  18. ^ "Skid Row (Downtown) FREE | The Brobecks". Bandcamp. 2024年4月27日閲覧
  19. ^ "Quiet Title EP | The Brobecks". Bandcamp. 2012年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月26日閲覧
  20. ^ "Christmas Drag | The Brobecks". Bandcamp. 2024年4月27日閲覧
  21. ^ Montgomery, James (29 July 2009). "Exclusive: Spencer Smith Reveals New Members Of Panic! At The Disco". MTV News. Viacom International. 2015年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧
  22. ^ a b D'Auria, Jon (3 December 2013). "Dallon Weekes: Modern Meets Vintage". Bassplayer. NewBay Media. 2016年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧
  23. ^ Dallon Weekesの2017年5月8日 午前5:09のツイート- X(旧Twitter)
  24. ^ Shot by Alex Kirzhner (21 October 2011). Panic! At The Disco: Vices & Virtues Photoshoot. Fueled By Ramen. 2024年4月23日閲覧
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  26. ^ Doria, Matt (22 October 2015). "Panic! At The Disco Have Finally Announced A New Album". Blunt Mag. Nextmedia Holdings Pty. 2015年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧
  27. ^ Weekes, Dallon (24 October 2015). "@collarfulls Nope. Still here playing bass like always. Just not contributing creatively anymore". Twitter. 2016年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧
  28. ^ Shutler, Ali (23 September 2020). "iDKHOW debut 'Razzmatazz' video and tell us about their debut album: "A lot of artists treat art like a product"". NME (Interview). NME Networks. 2024年4月23日閲覧
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  30. ^ "パニック!アット・ザ・ディスコ、ベーシストが離脱". BARKS. ジャパンミュージックネットワーク. 2017年12月28日. 2024年5月9日閲覧
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  34. ^ Buzzello, Alyssa (January 21, 2018). “I Dont Know How But They Found Me”. Beyond The Stage (19): 41. 
  35. ^ Vigil, Dom (24 August 2018). "I Dont Know How But They Found Me Signs To Fearless Records & Releases Double A-Side Single, "Choke" And "Do It All The Time"". Prelude Press. 2024年4月27日閲覧
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  40. ^ "SICKLY SWEET HOLIDAYS | Dallon Weekes". Bandcamp. 2024年4月27日閲覧
  41. ^ "iDKHOW's Dallon Weekes has a song with twenty one pilots". Alternative Press. 2024年4月27日閲覧
  42. ^ Dallon Weekes (21 October 2015). DALLON WEEKES TWOMINCVRS: IGGY POP by HOT IQ'S. 2024年4月27日閲覧
  43. ^ Sharp, Tyler (20 October 2015). "Panic! At The Disco bassist launches covers series—listen". Alternative Press. 2015年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月27日閲覧
  44. ^ "PLEASE DON'T JUMP (IT'S CHRISTMAS) | Dallon Weekes". Bandcamp. 2024年4月27日閲覧
  45. ^ Breezy Weekes [@breezyweekes] (2022年3月19日). "Happy 16th Wedding Anniversary to us @dallonweekes I couldn't have imagined taking this life journey without you. We have made so many…". Instagramより2024年4月27日閲覧
  46. ^ Dallon Weekesの2018年9月19日 午前0:58のツイート- X(旧Twitter)
  47. ^ "The AP Music Awards". Alternative Press. 2017年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月23日閲覧

外部リンク

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