ネズミカンガルー科
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ネズミカンガルー科 | ||||||||||||||||||||||||
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ハナナガネズミカンガルー
Potorous tridactylus | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Potoroidae Gray, 1821[1] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ネズミカンガルー科[2][3][4] | ||||||||||||||||||||||||
属・種 | ||||||||||||||||||||||||
ネズミカンガルー科(ネズミカンガルーか、Potoroidae)は、哺乳綱双前歯目に含まれる科。
形態
[編集]上顎の第1門歯は、他の門歯よりも長い傾向がある[4]。発達した犬歯がある[3]。大臼歯に4個の咬頭がある[4]。胃は大型で、小嚢が集まったような構造をしている[4]。前肢の指は5本で、5指すべてに爪がある[4]。後肢の第1趾がない[4]。第2・第3趾(癒合趾)は小型で、第4・5趾(第4趾がより大型)が発達する[4]。
分類
[編集]以下の分類・英名は、Groves(2005)に従う[1]。和名は川田ら(2018)に従う[2]。
- アカネズミカンガルー属 Aepyprymnus
- Aepyprymnus rufescens アカネズミカンガルー Rufous rat-kangaroo
- フサオネズミカンガルー属 Bettongia
- Bettongia gaimardi アカフサオネズミカンガルー Eastern bettong
- Bettongia lesueur シロオビネズミカンガルー Boodie
- Bettongia penicillata フサオネズミカンガルー Woylie
- Bettongia tropica キタネズミカンガルー Northern bettong
- †サバクネズミカンガルー属 Caloprymnus(絶滅属)
- †Caloprymnus campestris サバクネズミカンガルー Desert rat-kangaroo
- ネズミカンガルー属 Potorous
- Potorous gilbertii ギルバートネズミカンガルー Gilbert's potoroo
- Potorous longipes アシナガネズミカンガルー Long-footed potoroo
- †Potorous platyops ヒロガオネズミカンガルー Broad-faced potoroo(絶滅種)
- Potorous tridactylus ハナナガネズミカンガルー Long-nosed potoroo
生態
[編集]シロオビネズミカンガルーは地中棲で、主に巣穴の中で生活する[4]。夜行性。主に単独で生活する[4]。
繁殖様式は胎生。1回に1頭の幼獣を産む[4]。
出典
[編集]- ^ a b Colin P. Groves, "Order Diprotodontia". Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 43-70.
- ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
- ^ a b c 橘川次郎 「シロオビネズミカンガルー」「キタフサオネズミカンガルー」「ギルバートネズミカンガルー」「アシナガネズミカンガルー」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、22-23、140-141頁。
- ^ a b c d e f g h i j William E. Poole 「カンガルー,ワラビー」『動物大百科 6 有袋類ほか』今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、138-147頁。