バタービーン
2006年、シーザーズ・パレスにて | |
基本情報 | |
---|---|
本名 |
エリック・スコット・エッシュ (Eric Scott Esch) |
通称 |
バタービーン 史上最強の4回戦ボーイ |
階級 | ヘビー級 |
身長 | 182cm |
リーチ | 198cm |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 1966年8月3日(58歳) |
出身地 | ミシガン州ベイシティ |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 89 |
勝ち | 77 |
KO勝ち | 58 |
敗け | 8 |
引き分け | 4 |
エリック・"バタービーン"・エッシュ(Eric "Butterbean" Esch、1966年8月3日 - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー、総合格闘家、キックボクサー。ミシガン州ベイシティ出身。アメリカン・トップチーム、チーム・バタービーン所属。
アメリカでプロボクサーとして活躍し、その後日本のK-1に参戦。キックボクシングや総合格闘技の試合にも出場している。
およそプロの格闘家とは思えない太った体型をしているが、ボクサー時代は一度もKO負けを喫したことがないという。そのポッチャリとした体型と分かりやすいファイトスタイルから、アメリカでは非常に人気がある。
こなしたボクシングの試合の大半が4回戦であることから、「史上最強の4回戦ボーイ」(King of 4 rounders)という異名を持つ。なお、彼が獲得したボクシングのタイトルは、全てマイナー団体と呼ばれる系統の団体の王座であり、タイトルとしての認知度や価値は低い。
来歴
[編集]ボクサー時代
[編集]1994年にプロボクシングに転向するまでは、タフマンコンテストというミシガン州のローカルなアマチュアボクシングの大会に出場していた。この大会が認定する世界ヘビー級王座に5度ついた。
プロデビュー後は対戦相手のほとんどが弱小選手ばかりだったこともあり、連勝を続けランクを上げると、1997年4月12日にIBA世界スーパーヘビー級王者決定戦(3分4R)に出場。エド・ホワイトを2RTKOで下し、王座を獲得した。なお、このエド・ホワイトとは2006年9月23日に再戦しており、この時もバタービーンが1RTKOで勝利している。
プロレス団体WWF(後のWWE)の主催するPPV『In Your House 19』で、アマチュアボクシングのゴールデングローブで優勝経験のあるプロレスラー、マーク・メロとショースタイルのボクシング試合を行った。また、2年後の1999年3月28日には『Wrestlemania XV』では、バート・ガンとのボクシング試合(ブロウル・フォー・オール・マッチ)を行い、1R0:30KO勝ちを収めた。
同年6月26日、マイク・タイソンやマイク・ベルナルドなどと試合経験があるピーター・マクニーリーと対戦し、1RTKOで下した。2002年7月27日には、元IBF&WBC世界ヘビー級王者のラリー・ホームズの引退試合の対戦相手を務める。10Rにホームズをダウン(ただしスリップ気味)させる健闘を見せたが、大差で判定負けした。
2005年10月15日、NABC世界スーパーヘビー級王者決定戦に出場。ジョージ・リンバーガーに4R判定1-2で負け、王座獲得はならなかった。
K-1出場
[編集]2003年6月29日、『K-1 BEAST II 2003』で、藤本祐介と対戦。左フックでKO勝ちしデビュー戦を飾った。しかし、続く同年9月21日のマイク・ベルナルド戦ではローキックで脚を徹底的に狙われ、脚に意識が集中したところで右ハイキックをもらい、2RKO負けした。
2004年3月14日の天田ヒロミ戦、同年6月26日のモンターニャ・シウバ戦ともに0-3の判定負けし、翌2005年7月29日のマーカス"XL"ロイスター戦で3-0の判定勝ちを収めた。
2008年8月9日、K-1 WORLD GP 2008 IN HAWAIIの1回戦でウェズリー"キャベージ"コレイラと対戦し、2RKO負け。
総合格闘技
[編集]2003年12月31日に、K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!で須藤元気と初挑戦となる総合格闘技ルールで対戦し、2ラウンドにヒールホールドで一本負け。この試合を境にアメリカのローカルな総合格闘技の試合に出場し始め、6連勝した。
2006年8月26日、PRIDE 武士道 -其の十二-でPRIDE初参戦。美濃輪育久と対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本負け。10月21日のPRIDE.32ではショーン・オヘアにTKO勝ち。
2006年12月9日、Cage Rageに初参戦となったCage Rage 19でロブ・ブロートンのパウンドによりタップアウト負けを喫した。2007年2月10日、Cage Rage 20ではジェームス・トンプソンに43秒でKO勝ち。
2007年4月8日、PRIDE.34でズールと対戦し、V1アームロックで一本勝ち。7月14日、Cage Rage 22のメインイベントで英国ヘビー級王者のテンギズ・テドラゼとノンタイトル戦で対戦するも、TKOで敗れた。
2010年9月18日、KSW 14のメインイベントでマリウス・プッツナウスキーと対戦し、パウンドによるギブアップ負けを喫した。
戦績
[編集]総合格闘技
[編集]総合格闘技 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
21 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
12 勝 | 5 | 7 | 0 | 0 | 1 | 0 |
8 敗 | 7 | 1 | 0 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | マリウス・プッツナウスキー | 1R 1:16 ギブアップ(パウンド) | KSW 14: Judgment Day | 2010年9月18日 |
× | ジェフリー・クーゲル | 1R 0:40 ギブアップ(パウンド) | XCC 46: Beatdown at the Ballroom 9 【XCCスーパーヘビー級王座決定戦】 |
2010年3月6日 |
○ | クリス・クルート | 1R 1:38 チョークスリーパー | Moosin: God of Martial Arts | 2009年12月11日 |
○ | ジェファーソン・フック | 1R TKO(パンチ) | Lockdown in Lowell | 2009年6月26日 |
× | パトリック・スミス | 1R 3:17 ギブアップ(パウンド) | Yamma Pit Fighting 1 | 2008年4月11日 |
× | ニック・ペナー | 1R 2:28 ギブアップ | TFC 1: First Blood | 2007年12月28日 |
× | テンギズ・テドラゼ | 1R 4:26 TKO(パウンド) | Cage Rage 22: Hard As Hell | 2007年7月14日 |
○ | ズール | 1R 2:35 V1アームロック | PRIDE.34 | 2007年4月8日 |
○ | ジェームス・トンプソン | 1R 0:43 KO(右フック) | Cage Rage 20: Born 2 Fight | 2007年2月10日 |
○ | チャールズ・ホッジス | 1R 0:45 KO(右パンチ) | PFC 1: King of the Ring | 2007年1月18日 |
× | ロブ・ブロートン | 1R 3:43 ギブアップ(パウンド) | Cage Rage 19: Fearless | 2006年12月9日 |
○ | ショーン・オヘア | 1R 0:29 TKO(スタンドパンチ連打) | PRIDE.32 "THE REAL DEAL" | 2006年10月21日 |
× | 美濃輪育久 | 1R 4:25 腕ひしぎ十字固め | PRIDE 武士道 -其の十二- | 2006年8月26日 |
○ | リッチ・ウィークス | 1R 1:29 絞め | Fightfest 5: Korea vs. USA | 2006年7月15日 |
○ | マット・エッカール | 1R 0:56 ギブアップ | Fightfest 4 | 2006年5月20日 |
○ | アーロン・アギレラ | 2R 1:15 絞め | Rumble on the Rock 9 | 2006年4月21日 |
○ | レオ・シルヴェスト | 1R 絞め | Fightfest 2: Global Domination | 2006年4月14日 |
○ | ウェズリー"キャベージ"コレイラ | 2R終了時 TKO(ドクターストップ) | Rumble on the Rock 8 | 2006年1月20日 |
○ | ウォーリー・キーンブーム | 1R 2:37 ギブアップ | Fightfest 1: Royce Gracie Fightfest | 2005年12月9日 |
△ | ミハイル・ブコビッチ | 5分2R終了 ドロー | KOTC 48: Payback | 2005年2月25日 |
× | 須藤元気 | 2R 0:41 ヒールホールド | K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!! | 2003年12月31日 |
プロキックボクシング
[編集]キックボクシング 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
6 試合 | (T)KO | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 | |
2 勝 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
4 敗 | 2 | 2 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | ウェズリー"キャベージ"コレイラ | 2R 0:53 KO(左ハイキック) | K-1 WORLD GP 2008 IN HAWAII 【USA GP 1回戦】 |
2008年8月9日 |
○ | マーカス・"XL"・ロイスター | 3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD GP 2005 in HAWAII | 2005年7月29日 |
× | モンターニャ・シウバ | 3R終了 判定0-3 | K-1 BEAST 2004 in 静岡 | 2004年6月26日 |
× | 天田ヒロミ | 3R終了 判定0-3 | K-1 BEAST 2004 〜新潟初上陸〜 | 2004年3月14日 |
× | マイク・ベルナルド | 2R 1:01 KO(右ハイキック) | K-1 SURVIVAL 2003 | 2003年9月21日 |
○ | 藤本祐介 | 1R 1:02 KO(左フック) | K-1 BEAST II 2003 | 2003年6月29日 |
ボクシング
[編集]- アマチュアボクシング: 61戦 56勝 36KO 5敗
- プロボクシング: 89戦 77勝 8敗 58KO 4分
獲得タイトル
[編集]- プロボクシング
- IBA世界スーパーヘビー級王座(5度防衛)
- WAA世界ヘビー級王座(0度防衛)
- 総合格闘技
- Elite-1スーパーヘビー級王座(2011年)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- butterbeanboxer (@butterbeanboxer) - Instagram
- PRIDE 選手データ - ウェイバックマシン(2009年5月9日アーカイブ分)
- K-1 選手データ - ウェイバックマシン(2009年9月4日アーカイブ分)
- バウトレビュー 選手データ
- SHERDOG 選手データ
- バタービーンの戦績 - BoxRec