バーニン
『バーニン』 | ||||
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ザ・ウェイラーズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ハリー・J・スタジオ、ジャマイカ・キングストン 1973年4月 | |||
ジャンル | レゲエ | |||
時間 | ||||
レーベル |
アイランド・レコード タフ・ゴング | |||
プロデュース |
クリス・ブラックウェル ザ・ウェイラーズ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
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ザ・ウェイラーズ アルバム 年表 | ||||
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『バーニン』(Burnin')は、1973年にリリースされたザ・ウェイラーズのアルバムである。アイランドでの2枚目のアルバムであり、ボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、バニー・ウェイラーの3人が在籍していたウェイラーズとしては4枚目のアルバムかつ最後のアルバム。このアルバムが出た後、トッシュとウェイラーはバンドを脱退し、ソロとして活動していく。
概要
[編集]前作『キャッチ・ア・ファイア』は成功したものの、英米のロック市場におけるレゲエの認知度はまだかなり低く、米国で販売を担当したキャピトル・レコードの態度も熱心とは言えなかった。しかし、音楽雑誌や音楽ファンの反応を見たクリス・ブラックウェルは、マーリーに次のアルバムのレコーディングとツアーの準備を指示。アルバム『バーニン』は前作から約半年というかなりの短期間で、1973年10月19日にリリースされた。
アルバムは、バンドの代表曲「ゲット・アップ、スタンド・アップ」に始まり、エリック・クラプトンにもカバーされたマーリーのスタンダード・チューン「アイ・ショット・ザ・シェリフ」など、さらに対決的かつ攻撃的なトーンの曲が続く。「ダピー・コンカラー」、「スモール・アクス」、「プット・イット・オン」など、以前からの曲の再録もある。アルバム最終曲は、ナイヤビンギ様式の「ラスタマン・チャント」で幕を閉じる。
マーリーの他にトッシュとバニーがリードボーカルをつとめる曲もあり、トッシュ、バニーの平和的な曲はマーレィの攻撃的な曲と対照をなしている。
1975年にビルボードのポップアルバムとブラックアルバムのそれぞれのチャートで151位と41位を獲得し[1]、『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、319位にランクイン[2]。
アルバムのゲートホールド・ジャケットの写真はエスター・アンダーソン(Esther Anderson)が担当した。なおアンダーソンは2011年にドキュメンタリー映画『Bob Marley: The Making of a Legend』を製作・監督している。
収録曲
[編集]A面
[編集]- ゲット・アップ、スタンド・アップ - Get Up, Stand Up (Bob Marley, Peter Tosh) - 3:16
- ハレルヤ・タイム - Hallelujah Time (Jean Watt)[注 1] - 3:28
- アイ・ショット・ザ・シェリフ - I Shot the Sheriff (Marley) - 4:41
- バーニン・アンド・ルーティン - Burnin' and Lootin' (Marley) - 4:15
- プット・イット・オン - Put It On (Marley) - 3:59
B面
[編集]- スモール・アクス - Small Axe (Marley) - 4:01
- パス・イット・オン - Pass It On (Watt) - 3:33
- ダビー・コンカラー - Duppy Conqueror (Marley) - 3:44
- ワン・ファウンデーション - One Foundation (Peter Tosh) - 3:42
- ラスタマン・チャント - Rastaman Chant (Traditional; arranged by Bob Marley) - 3:47
CDボーナストラック
[編集]- リインカーネイテッド・ソウルズ[3] - Reincarnated Souls (Jean Watt) - 3:43
- ノー・シンパシー - No Sympathy (Peter Tosh) - 3:08
- オプレスド・ソング - The Oppressed Song (Livingston) - 3:16
2004年のデラックス・エディション
[編集]Disc One Burnin' Remastered
[編集]- "Get Up, Stand Up" - 3:20
- "Hallelujah Time" - 3:31
- "I Shot The Sheriff" - 4:41
- "Burnin' And Lootin'" - 4:16
- "Put It On" - 4:01
- "Small Axe" - 4:02
- "Pass It On" - 3:35
- "Duppy Conqueror" - 3:47
- "One Foundation" - 3:44
- "Rasta Man Chant" - 3:48
- "Reincarnated Souls" (Bonus Track) - 3:45
- "No Sympathy" (Bonus Track) - 3:10
- "The Oppressed Song" (Bonus Track) - 3:17
- "Get Up, Stand Up" (Unreleased Alternate Take) - 3:43
- "Get Up, Stand Up" (Unreleased Single Version) - 3:11
Disc Two Live At Leeds, November 23, 1973
[編集]- "Duppy Conqueror" - 6:03
- "Slave Driver" - 5:00
- "Burnin' And Lootin'" - 8:29
- "Can't Blame The Youth" - 5:09
- "Stop That Train" - 3:57
- "Midnight Ravers" - 6:29
- "No More Trouble" - 6:59
- "Kinky Reggae" - 5:56
- "Get Up, Stand Up" - 6:15
- "Stir It Up" - 7:25
- "Put It On" - 4:29
- "Lively Up Yourself" - 13:35
クレジット
[編集]- ボブ・マーリー - ギター、リード・ボーカル(A1, A3-5, B1, B3, B5)、バッキング・ボーカル
- ピーター・トッシュ - ピアノ、オルガン、ギター、リード・ボーカル(A1, B4)、バッキング・ボーカル
- バニー・ウェイラー - コンガ、ボンゴ、リード・ボーカル(A2, B2)、バッキング・ボーカル
- アストン"ファミリーマン"バレット - ベースギター
- カールトン・バレット - ドラムス
- アール"ワイヤ"リンド - キーボード、ボーカル、
- アルビン"シーコ"パターソン - パーカッション
- 録音スタジオ - ハリー・J・スタジオ、ジャマイカ・キングストン
- エンジニア - Sylvan Morris
- ミキシング - アイランド・スタジオ、ロンドン
- エンジニア - Tony Platt、Phil Brown
- プロデュース - クリス・ブラックウェル、ザ・ウェイラーズ