ピエトロ・ロカテッリ
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ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(Pietro Antonio Locatelli, 1695年9月3日 - 1764年3月30日)はイタリア後期バロック音楽のヴァイオリニスト・作曲家。
ベルガモ出身。ローマで学んだ後、1729年にアムステルダムに定住し、その地で没した。
ロカテッリの作品は主に、熟知していた楽器ヴァイオリンのために作曲されている。最も重要な出版作品は、おそらく《ヴァイオリンの技芸Arte del violino 》作品3と、12のヴァイオリン協奏曲であろう。ロカテッリのコンチェルトは、長大なカデンツァの役割を負った、技巧的要求の高いカプリッチョ楽章が挿入されている。しかし現在この楽章は、コンチェルトから切り離して、それだけを演奏するのが通例となっている。
ロカテッリはヴァイオリン・ソナタやトリオ・ソナタ、合奏協奏曲のほか、《フルート・ソナタ集》作品2を残した。初期作品がコレッリの影響を示しているのに対して、後期の作品は、様式的にむしろヴィヴァルディに近い。
参考文献
[編集]- John Hendrik Calmeyer: The Life, Times and Works of Pietro Antonio Locatelli, University of North Carolina, 1969
- (in Italian) Albert Dunning (publisher): Pietro Antonio Locatelli, Opera omnia, critical collected edition in 10 volumes, London/Mainz 1994, ISBN 978-0-946535-49-1
- (in Italian) Albert Dunning (publisher):Pietro Antonio Locatelli, Catalogo tematico, lettere, documenti & iconografia, Mainz 2001, ISBN 978-0-946535-40-8
- (in German) Albert Dunning: Pietro Antonio Locatelli. Der Virtuose und seine Welt. Buren 1981, ISBN 90-6027-380-X
- Arend Koole: "Pietro Antonio Locatelli", in: Musik in Geschichte und Gegenwart, 1st edition, vol. 8, Kassel et al., 1960, col. 1076
- (in Italian) Fulvia Morabito: "Pietro Antonio Locatelli", in Musik in Geschichte und Gegenwart, 2nd edition, vol. 11, Kassel et al. 2004, col. 357–362