プッシー・ライオット
プッシー・ライオット Pussy Riot | |
---|---|
プッシー・ライオットの7人のメンバー | |
基本情報 | |
出身地 |
ロシア モスクワ |
ジャンル |
パンク・ロック ライオット・ガール |
活動期間 | 2011年 - 現在 |
公式サイト | http://pussy-riot.livejournal.com |
プッシー・ライオット (露: Пусси Райот、英: Pussy Riot) は、ロシアのフェミニスト・パンク・ロック集団、アクティヴィスト。ロシアにおける政治的抑圧や性差別・LGBTQ弾圧・家父長制・受刑者への人権侵害に対し、2011年から音楽活動などを通じて抗議を続けている。バンド名は"プッシー(子猫、あるいは女性器)の叛乱"の意。
国際的には広く支持されている。
2012年3月、モスクワの救世主ハリストス大聖堂で無許可演奏を行い、メンバー3人が逮捕された。同年7月下旬から「フーリガン行為」の咎で裁判が始まった。プッシー・ライオット側の弁護士たちは、この裁判の状況がソ連時代の見世物裁判 (Show trial)(モスクワ裁判)を再現するものであると述べている[1][2]。(後述)
演奏と影響
[編集]プッシー・ライオットは、寒さの厳しい天候のときも、演奏中もインタビューに応じるときも鮮やかな色のドレスとタイツの衣装に目出し帽で顔を隠しており、インタビューには常に偽名で応じている。この集団は10人ほどで演奏を行なうが、これとは別に15人ほどが技術面の裏方や、インターネットにポストされるビデオの撮影・編集などを行なっている[3][4]。
グループによれば、パンク・ロックやオイ!のバンドであるAngelic Upstarts、Cockney Rejects、シャム69、eRa、The 4-Skinsから最も重要な音楽的インスピレーションをうけているという[5][6]
また、アメリカ合衆国のパンク・ロック・バンド、ビキニ・キルや、1990年代のライオット・ガールムーヴメントにもインスピレーションを受けている。プッシー・ライオットによれば、「私たちと共通しているのは、軽率な言行、政治色の強い歌詞、フェミニスト的言説の重要性、非標準的な女性イメージといったところ」だという[7]。
2016年2月3日、「Chaika」のミュージック・ビデオが発表された[8]。検事総長のユーリ・チャイカを題材とした同曲は、TV オン・ザ・レディオのデイヴ・シーテックがプロデュースを手がけた[9]。DJのスクラッチ、ホーンのサンプル、重厚なドラムで組み立てられており、普段の彼女たちのパンク・スタイルから遠ざかったヒップ・ホップ寄りのプロダクションに仕上がっている[10]。
同年10月28日、「Make America Great Again」「Straight Outta Vagina」「Organs」の3曲を収録したEP『xxx』が発売された[11]。同作はウェブサイト『ピッチフォーク・メディア』で6.6点の評価を得た[12]。
教会における抗議行動
[編集]2012年2月21日、ウラジーミル・プーチンが再選された大統領選挙への抗議活動の一環として、グループのメンバーである3人の女性たちがモスクワのロシア正教会救世主ハリストス大聖堂を訪れ、十字を描いて、至聖所前のソレヤ(Soleas)と呼ばれるスペースに上がり頭を垂れてから、「Панк-молебен Богородица, Путина прогони(聖母様、プーチンを追い出してください)」を歌いはじめた。1分もしないうちに、彼女たちは警備員によって建物の外へと連れ出された[13]。この様子を捉えた映像は、後にこの曲のビデオ・クリップに使用された[14]。
この曲の中で、彼女たちは、「テオトコス (Θεοτόκος)」(神の母、すなわち聖母マリア)にあたるロシア語「ボゴロディーツァ (Богородица)」に、「プーチンを辞めさせて」と訴えている。この曲の歌詞は、モスクワ総主教キリル1世のことを、神よりもプーチンを信じているように描いたものだった[15]。総主教は、選挙戦が始まる前から、大統領候補としてプーチンを公然と支持していた[16]。
逮捕と訴追
[編集]2012年3月3日、プッシー・ライオットのメンバーとされたマリア・アリョーヒナ (Мария Алёхина) と ナジェージダ・トロコンニコワ (Надежда Толоконникова) がロシア当局に逮捕され、2人はフーリガン行為の咎で訴追された。当初2人は、グループのメンバーであることを否認し、拘留により幼い子どもたちから引き離されたことに抗議し、4月に裁判が始まる前にはハンガー・ストライキも行なった[17]。
3月16日に、もうひとり、それまでこの事件の目撃者として取り調べを受けていたエカチェリーナ・サムツェヴィッチ (Екатерина Самуцевич) が、同様に逮捕、訴追された[18]。
6月4日、彼女たちは2,800ページに及ぶ起訴状により正式に起訴された[19]。7月4日になって、彼女たちは突然、7月9日までに弁論準備を終えるべしとの告げられた。これに対して彼女たちはハンガー・ストライキを宣言し、事実上2日間(告知された4日は水曜日、9日は月曜日で、平日は木・金の2日しかない)では裁判の弁論準備には不十分だと主張した[20]。7月21日、裁判所はさらに6か月の拘置延長を認めた[21]。
拘束されたプッシー・ライオットの3人のメンバーは、政治犯救援組織 Союз солидарности с политзаключенными (СПП) から政治犯と認定された[22]。アムネスティ・インターナショナルは、「ロシア当局の反応の厳しさ」を理由に彼女たちを良心の囚人と認めた[23]。
ロシア国内ではさらに厳しい見解が大々的に表明された。3月21日、モスクワのリザパラジェーニヤ教会(祭服教会) (Церковь Ризоположения) の聖体礼儀において、モスクワ総主教キリル1世は、プッシー・ライオットの行為は「冒涜的」であるとし、「悪魔が私たちすべてを笑いものにしている ... 偉大な祭壇の前で嘲笑することが許されるなら、また、このような不謹慎が、勇気のある政治的抗議表現であるとか、許容されるべき範囲の行為であるとか、害のない冗談だとされるなら、私たちに未来はない」と述べた[24]。人気歌手のアーラ・プガチョワが女性の声を代弁して、拘束されている3人は投獄されるのではなく、コミュニティへの奉仕活動に従わせるべきだと述べた[25]。BBCの特派員ダニエル・サンドフォード (Daniel Sandford) は、「彼女たちの扱いは—1967年にロック・バンド、ローリング・ストーンズのメンバーが裁判にかけられたときに作られた言い回しで言うならば—彼女たちは「車輪で轢かれる蝶」だと感じる多くのロシアの人々に、深刻な不安を与えた[26]。
2012年6月下旬、裁判日程も決定されないまま続いていた3人の拘置への懸念が高まり、過剰かつ恣意的な処置への危惧から、公開状が作成されることになった。この公開状には、反体制運動に連なる主要な人々が署名しただけでなく、プーチン支持者として知られる映画監督フョードル・セルゲーヴィチ・ボンダルチュク (Фёдор Сергеевич Бондарчук) や、プーチンの再選運動のビデオに登場した女優チュルパン・ハマートヴァと俳優エフゲニー・ミローノフまでもが名を連ねた[27]。ロシア映画人同盟 (Союз кинематографистов России) の代表である ニキータ・ミハルコフは、インタビューに応え、彼女たちに「反対」する立場から、この公開状に署名すると述べた[28]。
2012年7月、社会学者アレック・D・エプシテイン (Алек Д. Эпштейн) が、3人を支援するために、ロシアの芸術家多数の作品を集めて編集した『Алек Д. Эпштейн. Искусство на баррикадах: Pussy Riot, «Автобусная выставка» и протестный арт-активизм(バリケードの芸術:プッシー・ライオット、«バス展示»、抗議する芸術活動)』を出版した[29]。
3人の女性たちの裁判は、モスクワのハモーヴニキ(Хамовники)区の地区裁判所で7月30日に始まった[30]。「宗教上の憎悪ないし悪意を動機とする組織的集団によって実行された、事前に準備されたフーリガン行為」の罪で訴追された3人は、最長7年の懲役に処される可能性がある[31]。7月上旬にモスクワで行なわれた世論調査では、回答者のほぼ半数が裁判に反対であるものの36%は裁判を支持しており、残りは態度を決めかねているという結果が出た[32]。被告たちは無罪を主張し、意図的に法を犯す抗議を行なったものではない、と述べた[31]。7月31日、イギリスの日刊紙『フィナンシャル・タイムズ』は社説を出し、被告たちは既に「これまでに受けた惨い仕打ちのために、国際的にも特別な大事件 (cause célèbre) となっている」と論じた[33]。
被告たち
[編集]- マリア・アリョーヒナ (Мария Алёхина) は、モスクワのジャーナリズム文芸学校の4年生でロシアのグリーンピースの人道ボランティア、環境活動家としての経歴がある。(起訴時点で)24歳、子は幼児ひとりがいる。彼女は裁判においても積極的な役割を演じており、証人への反対尋問を行なったり、起訴内容や手続きについて、攻撃的な質問を行なっている[34]。
- エカチェリーナ・サムツェヴィッチ (Екатерина Самуцевич) は、30歳のコンピュータ・プログラマで、LGBTの諸問題に関心を持っている。彼女はモスクワのロトチェンコ写真マルチメディア学校 (Московская школа фотографии и мультимедиа имени Родченко) の卒業生である。法廷には、祖父スタニスラフ・サムツェヴィッチが傍聴に来ている[35]。
- ナジェージダ・トロコンニコワ (Надежда Толоконникова) は、22歳で、モスクワ大学で哲学を学ぶ学生であり、ストリート・アート集団ヴィオナ (Война) とともに政治活動に関わった経歴がある。ピュートル・ヴェルジロフと結婚しており、4歳の娘がいる[36]。
国際的な支援
[編集]被告たちは、以下のような多数のミュージシャンたちからの支持表明を受けている:ケイト・ナッシュ (Kate Nash)[37]、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ[38]、スティング[38][39]、ピーター・ガブリエル[40]、コーナーショップ[37]、フェイス・ノー・モア[41]、フランツ・フェルディナンドのアレックス・カプラノス (Alex Kapranos)[37]、ペット・ショップ・ボーイズのニール・テナント[37]、パティ・スミス[42][43]、ビースティ・ボーイズ[44]、Refused、Zola Jesus[44]、ダイ・アントワード[44]、ジャーヴィス・コッカー[37]、 ピート・タウンゼント[37][45]、ザ・ジョイ・フォーミダブル[37]、Peaches,[41] マドンナ[46][47]、ジェネシス[48]、Tegan and Sara[49]、ジョニー・マー[37]、コートニー・ラブ[50]、イーロ・ランタラ[48]、Propagandhi[51]、アンタイ・フラッグ,[48]、コリーヌ・ベイリー・レイ[37]、Kathleen Hanna,[52]、ビョーク[53]、オノ・ヨーコ[40]。イギリスのコメディアン、スティーヴン・フライ[54]や、元コメディアンでアイスランド、レイキャビック市長 Jón Gnarr もバンドへの支持を表明している[55]。
ドイツ連邦議会の議員有志121名は、ウラジミール・グリーニン (Владимир Гринин) 在ドイツ・ロシア大使に、拘束されている3人を支持する旨の書簡を送った。この書簡は、彼女たちに対する処遇が当を失した過剰なものであると述べている[56]。2012年8月9日、プッシー・ライオットを支持する400人がベルリンで、鮮やかな色の目出し帽を被って行進し 、バンドへの支持を表した[57]。同様のデモは小規模ながらモスクワでも行なわれ、8月15日には逮捕者4人が出る騒動となった[58]。
判決
[編集]8月17日、モスクワの裁判所は被告となっていた3人に禁固2年の実刑判決を言い渡した。残る2人のメンバーは国外に逃亡したことがわかっており、警察が捜査を開始したことが伝えられた[59]。
控訴審判決
[編集]控訴審判決はモスクワ市裁判所で10月10日に行われ[60]、エカチェリーナ・サムツェヴィッチに「警備員に取り押さえられたために祭壇でパフォーマンスをすることはできなかった」と認定して執行猶予2年を言い渡し、エカチェリーナは釈放された。残る2人は控訴を棄却し実刑判決を維持した[61][62]。釈放されたエカチェリーナは、CNNのインタビューに答え、今後もプーチン大統領への抗議活動を続けると述べた。弁護団は欧州人権裁判所への提訴を検討していると報じられている。
服役・釈放後の活動
[編集]ニュースサイトの設立
[編集]ナディア・トロコンニコワとマリア・アリョーヒナは、ロシアの最も過酷な刑務所のいくつかに拘留された。トロコンニコワには長女が、アリョーヒナには長男がおり、担当捜査官はアリョーヒナに「長男を連れ去って孤児院に入れる」と繰り返し脅迫していたという。そのためアリョーヒナは拘留中に初めて長男と面会したとき、何も話せず30分間泣いていたと長男の父親は話している[63]。
2013年12月、トロコンニコワとアリョーヒナは刑務所から釈放された。
その半年後の2014年9月、政治ジャーナリストのセルゲイ・スミルノフと協力し、ロシアの汚職、裁判、刑務所での問題を報じる独立系ニュースサイト・メディアゾナ(ロシア語:Медиазона、英語:Mediazona)を設立している[64]。
抗議行動
[編集]- 2017年10月23日 - ニューヨークのトランプタワーで、3人のメンバーが「FreeSentsov」と書かれた横断幕を広げ、ビラを撒いた。一般公開されている場所であったため、メンバーが逮捕されることは無かったが警備員が阻止。その30分の間、建物全体が閉鎖された。横断幕に書かれた「Sentsov」は、ウクライナの映画監督オレグ・センツォフを指しており、テロを企てたとして2015年8月に20年の懲役を宣告され服役中であった(2019年9月7日に釈放[65])[66]。
- 2018年7月15日 - FIFAワールドカップロシア大会では、ルジニキ・スタジアムで行われた決勝戦(フランスvsクロアチア)の開始直後に警察官に扮した女性ら4人(ヴェロニカ・ニクルシナ、オルガ・クラホヴァ、ピョートル・ヴェルジロフ、オルガ・パクーツソヴァ)[67]が試合開始直後のピッチに乱入する騒ぎを起こした。プッシー・ライオットは、乱入への関与を主張する声明を発表するとともに、ロシア政府に対してオレグ・センツォフなどの政治犯の釈放や市民の収監を取りやめるよう訴えた[68][69][70]。
- 同年7月 - テレグラムの反プーチンのチャットのオフ会に参加したとして、3月15日に17歳で逮捕され[71]「過激思想」の罪で10年の禁固刑に直面している女子学生の支援を表明し、シングルをリリースした[72][73]。
- 同年9月10日、メンバーのヴェロニカ・ニクルシナに対する行政訴訟で裁判所に同伴したピョートル・ヴェルジロフがモスクワ市内の病院に入院[74]。同月13日に集中治療室に移され、15日にドイツに移送された。ドイツの医師は毒物が原因であった可能性を示唆しており[75]、元妻のナジェージダ・トロコンニコワはドイツのメディアに対し「脅迫あるいは殺害を試みるために、故意に毒が盛られたと考えている」と語っている。ヴェルジロフは中央アフリカ共和国でのロシア人ジャーナリストの死[76]に関する調査に参加しており、その調査の最終報告を受け取る予定であったという。ロシア人ジャーナリストたちはワグナー・グループの取材をしており、暗殺された疑いがある[77]。
- 2019年5月 - アラバマ州で人工妊娠中絶を全面的に禁止する法案が可決されたことに抗議する動画を投稿[78][79][80]。
- 同年5月1日 - メンバーのルジーネ・ジャニャンとアレクセイ・クネドリャコフスキ夫妻が2名の子どもと共にスウェーデンに亡命。クネドリャコフスキは2016年にロシア連邦保安庁長官の銅像に十字架をかけたとして投獄されている[81]。
- 2020年6月 - チリ暴動をきっかけに、アルゼンチンのアーティスト(Parcas、Dillom、Muerejoven)とのコラボレーションで、警察の暴力・フェミサイドに抗議するシングル「1312」をリリース[82]。
- 同年10月7日 - プーチン大統領の68歳の誕生日を祝い、ロシアの主要な5つの政府関連施設(連邦保安庁、大統領府、最高裁判所、文化省、バスマニー地区の警察署)の建物にLGBTQの社会活動の象徴であるレインボーフラッグを設置(プレゼント)。アクションを記録していたジャーナリスト2名が拘束され、翌8日にはアリョーヒナが逮捕された。プーチン大統領やロシア政府がチェチェンで同性愛者を殺害、「家族制度の強化」のためと称して同性愛宣伝禁止法を可決したことや、代理母から生まれた子供と暮らすゲイの父親への迫害を繰り返していることなどへの抗議であるという[83]。
- 2022年6月9日、テキサス州のオースティン議会議事堂で人工妊娠中絶の権利を要求するデモを行った。匿名のフェミニストグループのユニコーンやラコタ先住民の女性が率いるイキヤコレクティブとの共同でなされたもので、3階のバルコニーから「MatriarchyNow」と書かれたピンクのバナーを広げた[84]。
- 同年6月26日、リプロダクティブ・ヘルス・ライツを保護するためにLegalAbortion.ethを立ち上げた。その目的のために7つの団体に暗号通貨による寄付を資金として分配するという。同月28日時点で17,500ドル以上の寄付を集めている[85]。
ロシアのウクライナ侵攻への抗議
[編集]ウクライナDAOの立ち上げ
[編集]2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻。翌25日にトロコンニコワはTrippy LabsとPleasrDAOのメンバーとともに分散型自律組織「ウクライナDAO」を立ち上げ、ウクライナの国旗を使ったNFTを発表し、3月3日までの時点で約670万ドル(約7億7,000万円)を調達した。この全ての収益は、戦災を受けているウクライナの民間人を支援するためのNGOに寄付されるという[86][87]。同月26日、トロコンニコワはマリーナ・アンド・ザ・ダイモンズの前座としてニューヨークのターミナル5でパフォーマンスを行い、「戦争は嫌い。平和を愛する。ウクライナをサポートする。ファック・プーチン、早く死んでもらいたい」とアピールした[88]。
アリョーヒナのロシア脱出
[編集]2022年2月7日にマリア・アリョーヒナが自宅で逮捕された[89]。同月27日に、タクシーで警察署に移動中にも逮捕され[90]、自宅軟禁となっていたが、当局が21日間の拘置を発表した。その後、ロシア脱出を図り、アイスランドのアーティストであるラグナル・キアルタンソンらを含む友人たちの助けを得て三回目で成功。ベラルーシ経由でリトアニアに出国し、マスコミのインタビューに応じた。グループの他のメンバーもほとんどはロシアを脱出したという[91][92]。
脱出後の同年5月12日から、ベルリンで反戦ヨーロッパツアーを開始。このツアーでは、オランダ、スペイン、ポルトガルへも向かい、19都市で公演が行われる[93]。ツアー初日、アリョーヒナがマスコミ各社のインタビューに応じた。プッシー・ライオットは戦争についての新曲をリハーサルしており、それがバンドとしての声明としてツアーで演奏されると話した[94]。また、ツアーの収益はキーウの小児病院に寄付されるほか、一部の政治犯を援けたいという。アリョーヒナは2013年に本を執筆しているが、2冊目の執筆と、難民キャンプへのボランティアなどウクライナのために出来ることをやりたいと希望している[95]。
ペスコフ大統領報道官は「ウクライナではなくロシアで非ナチ化が必要であり、プーチンと将軍は裁判にかけられるべき」というアリョーヒナの発言についてコメントを拒否している[96]。
同年5月23日、プッシー・ライオットのメンバーはドイツ公共放送連盟のインタビューに応じ、ロシアの石油とガスの輸入停止を求めた。アリョーヒナは、プーチン大統領はハーグの国際刑事裁判所(ICC)に報告しなければならない戦争犯罪者であると話した[97]。同年6月20日に記事となっているガーディアンのインタビューでも同様の主張をしており、これまでの西側諸国のロシアへの対応について「10年間、核兵器と軍隊と帝国の野心を持っている最大の国で独裁政権を持つことはどれほど危険であるかを伝えてきましたが、ビジネス上の利益がより重要とされました」と苦言を呈している。プーチン政権に不満を持っている多くのロシア人がおり、多くの芸術家や知識人、ジャーナリストが海外で仕事を続けるためにロシアを脱出していることを説明、「私たちは、反戦運動を構築するために芸術的なコミュニティとして団結する必要があります」としている[98]。
同年6月24日、アリョーヒナはInstagramを更新し、ツアーの収益から10,000ユーロ、そして同額の個人的寄付をキーウの小児病院に送金したことを明らかにした。ツアー中に病院の主任医師と連絡を取り、ロシア軍の爆弾が子供たちに与えたトラウマの詳細について知ったという。「プーチンとロシア軍がウクライナで繰り広げた地獄、ファック、恐怖は、どんなにお金や善行を積んでも償うことはできませんが、私たちロシア国民は今、傍観する権利はないことは確かです」とコメント、ウクライナと連帯する新たな反戦歌を作っており「私たちはこの戦争を憎み、プーチンや彼の軍隊、宣伝担当者は戦争犯罪人として国際法廷に立たなければならないと考えています」と夏のツアーへの意気込みを述べている[99][100]。
ディスコグラフィー
[編集]EP
[編集]- xxx (2016年)
著書
[編集]- プッシー・ライオットの革命(著:マリヤ・アリョーヒナ 訳:aggiiiiiii (アギー) 監修・解説:上田洋子/発行:DU BOOKS)
出典・脚注
[編集]- ^ Miriam Elder (2012年8月3日). “Pussy Riot trial 'worse than Soviet era'”. The Guardian. 2012年8月8日閲覧。
- ^ Jennifer Rankin (2012年8月9日). “Pussy Riot case likened to Stalin show trials”. Irish Times. 2012年8月9日閲覧。
- ^ Corey Flintoff (2012年2月8日). “In Russia, Punk-Rock Riot Girls Rage Against Putin”. NPR. 2012年2月10日閲覧。
- ^ Miriam Elder (2012年2月2日). “Feminist punk band Pussy Riot take revolt to the Kremlin”. The Guardian 2012年8月8日閲覧。
- ^ Veli Itäläinen (March 26, 2012). “Pimppimellakka omin sanoin” (Finnish). Fifi, Voima 2012年8月8日閲覧。
- ^ Henry Langston (March 2012). “A Russian Pussy Riot”. Vice 2012年8月8日閲覧。
- ^ Sergey Chernov (2012年2月1日). “Female Fury”. The St. Petersburg Times (1693 (4)) 2012年8月8日閲覧。
- ^ Monroe, Jazz (2016年2月3日). “Watch Pussy Riot's Video for Dave Sitek-Produced Protest Track "Chaika"”. Pitchfork Media. 2016年12月14日閲覧。
- ^ Britton, Luke Morgan (2016年2月3日). “Pussy Riot team up with TV On The Radio’s Dave Sitek – watch ‘Chaika’ video”. NME. 2016年12月14日閲覧。
- ^ Reed, Ryan (2016年2月3日). “Watch Pussy Riot's Disturbing Protest Video 'Chaika'”. Rolling Stone. 2016年12月14日閲覧。
- ^ Pearce, Sheldon; Monroe, Jazz (2016年10月27日). “Pussy Riot Announce New EP xxx, Dramatize First Days of a Trump Presidency in New Video: Watch”. Pitchfork Media. 2016年12月14日閲覧。
- ^ Mashurova, Nina (2016年11月3日). “Pussy Riot: xxx”. Pitchfork Media. 2016年12月14日閲覧。
- ^ Mark Feigin (2012年4月19日). “Интервью | Гости | Русская служба новостей” (Russian). Rusnovosti.ru. 2012年8月8日閲覧。
- ^ “Панк-молебен Богородица, Путина прогони Pussy Riot в Храме”. Audiosurfx/YouTube (2012年2月21日). 2012年8月14日閲覧。
- ^ Pussy Riot (2012年2月21日). “The text of the song in Russian” (Russian). http://pussy-riot.livejournal.com.+2012年7月31日閲覧。
- ^ Bennetts, Marc (2012年8月13日). “In Putin’s Russia, Little Separation Between Church and State”. The Washington Times. 2012年8月16日閲覧。
- ^ “Russian punk band Pussy Riot go on hunger strike in Moscow”. The Week. (2012年3月6日) 2012年8月8日閲覧。
- ^ “Third member of 'Pussy Riot' charged over punk prayer”. RT. (2012年3月16日) 2012年8月8日閲覧。
- ^ “Участниц Pussy Riot официально обвинили в хулиганстве по мотивам религиозной ненависти” (Russian). rosbalt.ru (2012年6月4日). 2012年8月8日閲覧。
- ^ Jonathan Earle (2012年7月4日). “Pussy Riot Suspects Go on Hunger Strike”. The Moscow Times. 2012年7月4日閲覧。
- ^ Gabriela Baczynska (2012年7月21日). “Russia extends jailing of Pussy Riot activists”. Reuters. 2012年7月21日閲覧。
- ^ “Троих предполагаемых участниц Pussy Riot признали политзаключенными [Three of the alleged participants of Pussy Riot recognized as political prisoners]” (Russian). Росбалт. (2012年3月25日) Google translation.
- ^ “Russia: Release punk singers held after performance in church”. Amnesty International (2012年4月3日). 2012年4月4日閲覧。
- ^ “Pussy Riot reply to Patriarch”. RT. (2012年3月27日) 2012年8月8日閲覧。
- ^ Marc Bennetts (2012年4月16日). “Russia's Pop Queen Wants Freedom for Pussy Riot”. RIA Novosti. 2012年4月16日閲覧。
- ^ Daniel Sandford (2012年7月30日). “Pussy Riot trial: Muscovites reflect on divisive case”. BBC News Online 2012年7月30日閲覧。
- ^ Miriam Elder (2012年6月30日). “Russians join in call for Pussy Riot trio’s release”. The Guardian. 2012年6月30日閲覧。
- ^ “Mikhalkov against Pussy Riot” (Russian). echomsk.spb.ru (2012年7月25日). 2012年8月16日閲覧。 Google translation
- ^ Valery Ledenev (2012年7月23日). “Борьба продолжается!”. artchronika.ru. 2012年7月25日閲覧。
- ^ Meyer, Henry (2012年7月30日). “Punk Girls Sorry Anti-Putin Act Hurt Devout as Trial Starts”. Business Week 2012年8月16日閲覧。
- ^ a b “Pussy Riot trial over Putin altar protest begins”. The Guardian. Reuters. (2012年7月30日) 2012年7月30日閲覧。
- ^ “Pussy Riot trial: A glance case against anti-Putin feminist rockers”. New York Daily News (2012年7月30日). 2012年7月30日閲覧。
- ^ Editorial (2012年7月31日). “The Pussy Riot act” ((要登録)). The Financial Times 2012年8月1日閲覧。
- ^ Miriam Elder (2012年8月8日). “Pussy Riot profile: Maria Alyokhina: Unofficial spokeswoman for Pussy Riot, Maria Alyokhina has challenged witnesses and remains defiant over the charges”. The Guardian (Moscow) 2012年8月9日閲覧。
- ^ Miriam Elder (2012年8月8日). “Pussy Riot profile: Yekaterina Samutsevich: Art lover Yekaterina Samutsevich, 29, warns of government campaign to instil fear among Russians with 'opposition' views”. The Guardian (Moscow) 2012年8月9日閲覧。
- ^ Miriam Elder (2012年8月8日). “Pussy Riot profile: Nadezhda Tolokonnikova: Philosophy student Nadezhda Tolokonnikova, 22, has been described as the evil genius behind Pussy Riot”. The Guardian (Moscow) 2012年8月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “Jarvis Cocker exhorts Putin over Pussy Riot case”. BBC News (2012年8月2日). 2012年8月10日閲覧。
- ^ a b “'Set them free': Sting calls for Pussy Riot release from 'appalling' detention”. RT (July 26, 2012). 2012年8月10日閲覧。
- ^ “「プッシー・ライオット」逮捕、スティングがモスクワで批判”. 公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本 (2012年8月7日). 2012年8月16日閲覧。
- ^ a b Henry Meyer (2012年8月8日). “Madonna Urges Freedom For Anti-Putin Punk Girls At Concert”. Bloomberg. 2012年8月10日閲覧。
- ^ a b “Canadian artist Peaches to release 'Free Pussy Riot' video”. Agence France-Presse. Google News. (2012年8月9日) 2012年8月10日閲覧。
- ^ Khristina Narizhnaya (2012年8月7日). “Pussy Riot Trial Nears Verdict in Moscow”. Rolling Stone. 2012年8月10日閲覧。
- ^ “新譜『バンガ』を発売したパティ・スミス、プッシー・ライオット釈放を叫ぶ”. UPLINK (2012年8月9日). 2012年8月16日閲覧。
- ^ a b c “КАК PUSSY Riot СТАЛИ СВОИМИ В МИРОВОМ шоу-бизнесе” (Russian). http://interviewrussia.ru.+2012年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月11日閲覧。
- ^ “ピート・タウンゼントら、ロシア大統領にプッシー・ライオットの釈放を要求”. BARKS (2012年8月8日). 2012年8月19日閲覧。
- ^ “Madonna asks for leniency for Pussy Riot”. Yahoo News (2012年8月7日). 2012年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月8日閲覧。
- ^ “マドンナさん、露「プッシー・ライオット」の釈放求める”. AFPBB News (2012年8月7日). 2012年8月16日閲覧。
- ^ a b c Kira Kalinina (August 1, 2012). “Western artists weigh in on Pussy Riot case”. The Voice of Russia. 2012年8月10日閲覧。
- ^ Tegan and Sara (2012年8月8日). “Twitter”. Tegan and Sara. 2012年8月10日閲覧。
- ^ Love, Courtney (2012年8月12日). “BBC News - Russian girl band Pussy Riot deny hooliganism charge”. Twitter / Courtney. 2012年8月16日閲覧。
- ^ “Support Russian Band PUSSY RIOT!”. Propagandhi (2012年8月1日). 2012年8月10日閲覧。
- ^ Lindsay Eanet (2012年8月9日). “Kathleen Hanna: 'We Are All Pussy Riot'”. BlackBook. 2012年8月10日閲覧。
- ^ “"here comes a statement in defense of pussy riot" - Björk's official Facebook profile”. Björk (2012年8月10日). 2012年8月10日閲覧。
- ^ George Stroumboulopoulos (2012年7月30日). “I Wanna Riot: This Russian Punk Band May Get Seven Years In Prison”. CBC. 2012年8月10日閲覧。
- ^ “Reykjavik Mayor Supports Jailed Pussy Riot”. RIA Novosti (2012年8月11日). 2012年8月11日閲覧。
- ^ “121 German Parliamentarians Support Jailed Pussy Riot Members”. RIA Novosti (2012年8月8日). 2012年8月8日閲覧。
- ^ Nadja Sayej (2012年8月9日). “Quiet Rioters: A Colorful Show of Support in Berlin”. The New York Times. 2012年8月10日閲覧。
- ^ “プッシー・ライオットの支持者がデモ、警察が4人拘束 モスクワ”. AFPBB News (2012年8月16日). 2012年8月16日閲覧。
- ^ “露「プッシー・ライオット」の未拘束メンバー2人、国外に逃れる”. AFPBB News (2012年8月27日). 2012年9月9日閲覧。
- ^ 毎日新聞: ロシア:反プーチン女性バンド メンバー1人を釈放
- ^ AFPBB: プーチン批判で禁錮刑の「プッシー・ライオット」、1人釈放
- ^ CNN日本版: 釈放された反プーチンバンドのメンバー「抗議活動続ける」
- ^ “One Year After Pussy Riot Verdict, Children Still Coming To Grips With Mothers' Jailing” (英語). RadioFreeEurope/RadioLiberty (2013年8月16日). 2022年8月10日閲覧。
- ^ “News site MediaZona covers conditions in Russia's prison system” (英語). International Journalists' Network(2018年10月30日). 2022年5月23日閲覧。
- ^ CNN, Denis Lapin, Olga Pavlova, Bianca Britton and Sarah Dean. “Film director Oleg Sentsov and MH17 suspect among those freed in Russia-Ukraine prisoner swap”. CNN(2019年9月7日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “Pussy Riot shut down Trump Tower in NYC with political protest” (英語). Consequence (2017年10月24日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ エスクァイア編集部 (2018年7月19日). “W杯決勝乱入で15日間の拘留処分 ー ロックバンド「プッシー・ライオット」のメンバー”. Esquire. 2022年6月2日閲覧。
- ^ 「ロシアW杯決勝でパンク・ロック集団メンバーが乱入で一時騒然 事前にSNSで犯行声明」『』。2018年7月15日閲覧。
- ^ “プッシー・ライオット、W杯決勝乱入事件について犯行声明を発表 | NME Japan” (jp). nme-jp.com(2018年7月16日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “ワールドカップ決勝戦に乱入した Pussy Riot のメッセージ映像が公開! | indienative” (2018年7月16日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “Девочка с хохлатыми попугайчиками” (ロシア語). Новая газета - Novayagazeta.ru (2018年7月15日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “プッシー・ライオット、反プーチンの陰謀で告訴された少女の解放を求め新曲を発表 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)”. Rolling Stone Japan (2018年7月31日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ (日本語) Pussy Riot - ЕДИНОРОГ / UNICORN FREEDOM (Official Music Video) 2022年6月2日閲覧。
- ^ “«Добровольно лекарств не принимал»” (ロシア語). Новая газета - Novayagazeta.ru (2018年9月14日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “Верзилов должен был получить результаты расследования убийства журналистов в ЦАР в день, когда попал в реанимацию” (ロシア語). Новая газета - Novayagazeta.ru (2018年9月18日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “アフリカでロシア人記者3人殺害される、ロ民間軍事会社を調査中”. www.afpbb.com(2018年8月1日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “「許されざる取材」の記者3人、ロシアに消されたか プーチン帝国の謀略(4) | JBpress (ジェイビープレス)”. JBpress(日本ビジネスプレス、2018年8月6日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “全米で最も厳しい中絶禁止の州法が成立 アラバマ州”. BBCニュース (2019年5月15日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “プッシー・ライオット、アラバマ州の中絶禁止法案に抗議する動画を投稿 | NME Japan” (jp). nme-jp.com(2019年5月20日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ (日本語) PUSSY RIOT - I MADE AN ABORTION 2022年6月2日閲覧。
- ^ “ロシアW杯決勝でピッチ乱入したバンド、メンバー2名が亡命”. Qoly(2019年5月2日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ (日本語) Pussy Riot – 1312 feat. Parcas, Dillom, Muerejoven (Official Music Video) 2022年6月2日閲覧。
- ^ Japan, i-D. (2020年10月9日). “プーチン誕生日おめ! プッシー・ライオットがレインボーフラッグを政府施設に設置、メンバー拘束”. i-D. 2022年6月2日閲覧。
- ^ Nast, Condé (2022年6月9日). “Pussy Riot Demand Abortion Rights at Texas State Capitol Demonstration” (英語). Pitchfork. 2022年6月18日閲覧。
- ^ Ravi, Reethu (2022年6月28日). “Pussy Riot Launch LegalAbortion.eth To Protect Reproductive Rights” (英語). NFT Evening. 2022年6月29日閲覧。
- ^ “ロシアのパンク集団プッシー・ライオット、ウクライナのためにNFTで7億円以上を調達”. BARKS(2022年3月4日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “プッシー・ライオットがウクライナの国旗を使ったNFTを発表。ウクライナを支援”. 美術手帖(2022年2月28日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “プッシー・ライオットがNYでライブ。「戦争は嫌い。平和を愛する。ウクライナを支援する」。NFTと仮想通貨で約4.6億円相当の寄付金を集める。 (中村明美の「ニューヨーク通信」)-rockinon.com”. rockinon.com(2022年2月28日). 2022年6月2日閲覧。
- ^ “BREAKING NEWS: Maria “Masha” Alekhina jailed, days before giving keynote at “Institutions and Resistance - Alliances for Art at Risk”” (英語). Artists at Risk (AR) (2022年2月8日). 2022年5月12日閲覧。
- ^ “В Москве задержали участницу Pussy Riot Марию Алехину” (ロシア語). Meduza(2022年2月28日). 2022年5月12日閲覧。
- ^ Hopkins, Valerie; Friedman, Misha (2022年5月10日). “Leader of Pussy Riot Band Escapes Russia, With Help From Friends” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2022年5月12日閲覧。
- ^ “"Не мисля, че Русия има право да съществува повече"” (bulgarian). webcafe (2022年5月12日). 2022年5月12日閲覧。
- ^ “Pussy Riot kicks off ‘Anti-War Tour’ across Europe” (英語). Paudal (2022年5月13日). 2022年5月23日閲覧。
- ^ Welle (www.dw.com), Deutsche (英語), Pussy Riot on tour following band co-founder's escape from Russia | DW | 12.05.2022 2022年5月23日閲覧。
- ^ “«Я верю в суперкаждое действие» Мария Алехина на свободе и поет. Очерк Елены Костюченко”. Новая газета. Европа (2022年5月25日). 2022年5月25日閲覧。
- ^ Reuters (2022年5月13日). “Russia needs de-Nazification, says Pussy Riot leader after escape” (英語). Reuters 2022年5月23日閲覧。
- ^ Teraz.sk (2022年5月24日). “Skupina Pussy Riot žiada zákaz dovozu ruskej ropy a plynu” (スロバキア語). TERAZ.sk. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “Cutting works by Russian artists is ‘stupid’, says Pussy Riot member” (英語). the Guardian (2022年6月20日). 2022年6月27日閲覧。
- ^ “@all_mary”. www.instagram.com. 2022年6月26日閲覧。
- ^ “Pussy Riot отправили 10 тысяч евро с продаж на концертах в детскую больницу Отхматдит в Киеве” (英語). DOXA News (2022年6月24日). 2022年6月26日閲覧。