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ホセ・ベリオス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホセ・ベリオス
Jose Berrios
トロント・ブルージェイズ #17
ミネソタ・ツインズ時代
(2019年4月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 プエルトリコの旗 プエルトリコ自治連邦区バヤモン
生年月日 (1994-05-27) 1994年5月27日(30歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト1巡目追補
初出場 2016年4月27日
年俸 $10,714,285(2022年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム プエルトリコの旗 プエルトリコ
WBC 2013年2017年2023年
獲得メダル
男子 野球
プエルトリコの旗 プエルトリコ
ワールド・ベースボール・クラシック
2013 野球
2017 野球

ホセ・オーランド・ベリオスJose Orlando Berrios, 1994年5月27日 - )は、プエルトリコバヤモン出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBトロント・ブルージェイズ所属。愛称はオルランディートOrlandito[2]

同じくメジャーリーガー(内野手)であるハビアー・バエズとは義理の兄弟の関係である[3]

経歴

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プロ入りとツインズ時代

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2012年MLBドラフト1巡目追補(全体32位)でミネソタ・ツインズから指名され[4]、プロ入り。

2013年はシーズン開幕前の3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プエルトリコ代表に選出された[5]。チーム最年少での選出だった[6]

2014年にはAAA級ロチェスター・レッドウイングスまで昇格した[7]。また、その年のオールスター・フューチャーズゲームに選出され、世界選抜の先発投手も務めた[8]

2015年はAA級チャタヌーガ・ルックアウツとAAA級ロチェスターでプレーし、14勝5敗、175奪三振という結果を残した[7]。この年のオールスター・フューチャーズゲームでも先発投手を務めている[9]

2016年4月27日にメジャーデビューを果たす。メジャーでは先発で一定の登板機会を与えられ、14試合に先発登板したが3勝7敗、防御率8.02、WHIP1.87と打ち込まれて負け越した。

2017年はシーズン開幕前の2月8日に第4回WBCプエルトリコ代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした[10]。3月22日の決勝アメリカ合衆国戦に敗戦し、2大会連続で準優勝となった[11]。レギュラーシーズンでは25試合先発(リリーフでも1試合に登板)とローテーションに定着。初の2桁勝利となる14勝、防御率も3.89を記録した。ニューヨーク・ヤンキースとのワイルドカードゲーム英語版では同点の3回からリリーフ登板したが3回3失点と勝ち越しを許し敗戦投手となった。

2018年は開幕から先発ローテーションに入っており4月1日に2018年初登板を迎えた。ボルチモア・オリオールズ相手に6奪三振を記録し3安打完封となり、チームも7-0で勝利した[12][13]。4月12日のシカゴ・ホワイトソックス戦でも自身最高の11奪三振を記録しチームも4-0で勝利した。4月18日に母国のプエルトリコで行われたヒラム・ビソーン・スタジアムの満員の観客の前で7回無失点5奪三振無四球でマウンドをあとにした。2003年のモントリオール・エクスポズ所属のハビアー・バスケスの4先発以来となるMLBレギュラーシーズンでのプエルトリコ人投手の先発登板となった[14]。6月7日のシカゴ・ホワイトソックス戦で自身2度目となる完投を記録し、シーズン9人目となる完投者でもありまた10奪三振を記録しながらも無四球であった[15]。18先発で8勝7敗、防御率3.54を前半戦で記録したため、オールスターゲームに選出された[16]。なお、ツインズの選手では唯一の選出となった[17]。オールスターゲームでは、5回を無失点で抑え、ホールドを記録した[18]。シーズンでは、32先発で202奪三振、12勝11敗、防御率3.84で、完投完封でリーグ最高だった[19]

2019年3月5日に開幕戦となるクリーブランド・インディアンス戦の開幕投手になることが発表された[20]。7.2回を投げ10奪三振で失点は許さなかった[21]。チームも2-0で勝利を収めた[22]。7月3日に2年連続2度目のオールスターゲームに選出された[23]

2020年は12先発で5勝4敗、防御率4.00で63回を投げ68奪三振を記録した[24]

ブルージェイズ時代

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2021年7月30日にオースティン・マーティンシメオン・ウッズ・リチャードソンとのトレードで、トロント・ブルージェイズに移籍した[25]。この年は移籍前と合わせて32試合に先発登板して12勝9敗、防御率3.52の成績を記録した。オフの11月17日にブルージェイズと7年総額1億3100万ドルで契約延長した[26]。オプションとして一部球団に対するトレード拒否権と、2026年シーズン終了後に契約を破棄してFAになれるオプトアウトの権利が含まれる[27]

2022年は2019年シーズン以来となる開幕投手を務めた[28]が、一死しか奪えず4失点でKOされた。7月31日のデトロイト・タイガース戦では義兄のバエズと対戦。第2打席でソロ本塁打を浴びる[29]も、試合自体は7回1失点で勝利投手になった。このシーズンはチーム内ではアレク・マノアに次ぐ12勝を記録した一方で、年間を通じて好不調の波が激しく防御率は規定投球回到達投手の中でワーストとなる5.23であった[30][31]

選手としての特徴

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最速97.9mph[32](約157.6km/h)・平均93mph(約150km/h)の速球ツーシームフォーシーム)と、平均81mph(約130km/h)スラーブ、平均84mph(約135km/h)チェンジアップを投げる[33][34]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2016 MIN 14 14 0 0 0 3 7 0 0 .300 281 58.1 74 12 35 0 5 49 1 0 56 52 8.02 1.87
2017 26 25 0 0 0 14 8 0 0 .636 616 145.2 131 15 48 0 13 139 7 1 71 63 3.89 1.23
2018 32 32 2 1 1 12 11 0 0 .522 797 192.1 159 25 61 1 13 202 2 0 83 82 3.84 1.14
2019 32 32 1 0 0 14 8 0 0 .636 842 200.1 194 26 51 0 9 195 8 1 94 82 3.68 1.22
2020 12 12 0 0 0 5 4 0 0 .556 271 63.0 57 8 26 0 3 68 5 0 28 28 4.00 1.32
2021 20 20 1 0 0 7 5 0 0 .583 490 121.2 95 14 32 0 8 126 3 0 53 47 3.48 1.04
TOR 12 12 0 0 0 5 4 0 0 .556 291 70.1 64 8 13 0 7 78 0 0 30 28 3.58 1.10
'21計 32 32 1 0 0 12 9 0 0 .571 781 192.0 159 22 45 0 15 204 3 0 83 75 3.52 1.06
2022 32 32 0 0 0 12 7 0 0 .632 753 172.0 199 29 45 0 11 149 3 0 103 100 5.23 1.42
2023 32 32 0 0 0 11 12 0 0 .478 782 189.2 173 25 52 3 9 184 4 1 82 77 3.65 1.19
2024 32 32 1 0 0 16 11 0 0 .593 786 192.1 168 31 54 1 13 153 1 0 79 77 3.60 1.15
MLB:9年 244 243 5 1 1 99 77 0 0 .563 5909 1405.2 1314 193 417 5 91 1343 34 3 679 636 4.07 1.23
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

WBCでの投手成績

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2013 プエルトリコ 2 0 0 1 0 13 2.0 5 0 1 1 1 1 0 0 4 4 18.00
2017 2 1 1 0 0 26 6.2 3 2 2 0 1 10 0 0 6 6 8.10
2023 1 1 0 1 0 11 1.0 5 1 2 0 0 1 0 0 6 5 45.00
  • 太字は大会最高

年度別守備成績

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投手(P)












2016 MIN 14 1 12 1 0 .929
2017 26 8 13 1 2 .955
2018 32 14 21 1 2 .972
2019 32 12 19 1 0 .969
2020 12 1 6 0 0 1.000
2021 20 7 17 2 2 .923
TOR 12 6 6 2 3 .857
'21計 32 13 23 4 5 .900
2022 32 6 16 1 1 .957
2023 32 15 26 2 2 .953
2024 32 12 18 2 1 .938
MLB 244 82 154 13 13 .948

表彰

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記録

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MiLB
MLB

背番号

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  • 17(2016年 - )

代表歴

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脚注

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  1. ^ Jose Berrios Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年10月16日閲覧。
  2. ^ Twins Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧
  3. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2020』廣済堂出版、2020年、110頁頁。ISBN 978-4-331-52282-0 
  4. ^ Twins land pitching in compensation round
  5. ^ 2013 Tournament Roster[リンク切れ] WBC.com (英語) 2015年10月19日閲覧
  6. ^ Profar heads list of top prospects in 2013 Classic
  7. ^ a b Jose Berrios Minor Leagues Statistics & History Baseball-Reference.com
  8. ^ 2014 Futures Game: Top pitching prospects Sporting News
  9. ^ Jose Berrios starts in Futures Game again with sights on big leagues USA TODAY
  10. ^ Young stars join Beltran, Yadi for Puerto Rico MLB.com (英語) (2017年2月8日) 2017年3月16日閲覧
  11. ^ American Beauty: USA dominates PR in final World Baseball Classic (英語) (2017年3月22日) 2017年3月23日閲覧
  12. ^ https://www.twincities.com/2018/04/01/jose-berrios-goes-the-distance-in-7-0-win-over-baltimore-orioles/
  13. ^ Phil Miller (2 April 2018). “Jose Berrios, Twins shut out Orioles”. Star Tribune. http://www.startribune.com/jose-berrios-twins-shut-out-orioles/478491063/ 
  14. ^ Twins walk off in 16 innings vs. Indians in Puerto Rico game https://www.usatoday.com/story/sports/mlb/2018/04/19/lamarres-single-lifts-twins-over-indians-2-1-in-16-innings/33973435/
  15. ^ StaTuesday: Berrios' latest gem a rare feat for Twins pitchers”. Fox Sports North. 14 January 2019閲覧。
  16. ^ Twins pitcher Jose Berrios is headed to his first All-Star Game”. Pioneer Press. 29 March 2019閲覧。
  17. ^ Phil Miller (July 14, 2018). “Twins players perform so-so in All-Star Game appearances”. Star Tribune. 12 March 2019閲覧。
  18. ^ 2018 All-Star Game Boxscore”. 2021年5月3日閲覧。
  19. ^ 2018 American League Pitching Leaders”. Baseball-Reference.com. 14 January 2019閲覧。
  20. ^ “Twins tap All-Star Berrios to start Opening Day”. http://www.espn.com/mlb/story/_/id/26137268/twins-tap-all-star-berrios-start-opening-day 28 March 2019閲覧。 
  21. ^ 3/28/2019 Indians Twins Box Score”. Baseball-Reference. 29 March 2019閲覧。
  22. ^ Tawny Jarvi. “Twins 2, Cleveland 0: Jose Berrios and the Twins MarWIN”. 29 March 2019閲覧。
  23. ^ Rays Brandon Lowe named to AL All-Star team, but will he be able to play?”. Tampa Bay Times. July 3, 2019閲覧。
  24. ^ https://www.mlb.com/player/jose-berrios-621244
  25. ^ Blue Jays To Acquire Jose Berrios” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月30日閲覧。
  26. ^ Blue Jays sign José Berríos” (英語). MLB.com Press Release (November 17, 2021). November 17, 2021閲覧。
  27. ^ Blue Jays Sign Jose Berrios To Seven-Year Extension” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月18日閲覧。
  28. ^ “Blue Jays announce Jose Berrios as opening day starter”. sportsnet. (2022年3月31日). https://www.sportsnet.ca/mlb/blue-jays-announce-jose-berrios-as-opening-day-starter/sn-amp/ 2022年4月9日閲覧。 
  29. ^ Jason Beck (2022年8月1日). “Family feud: Báez, Berríos and a battle of brothers (in-law)”. MLB.com. 2022年11月16日閲覧。
  30. ^ MLB Player Pitching Stats 2022”. ESPN.com. 2022年11月16日閲覧。
  31. ^ 182億円右腕、防御率108.00から始まった“転落”の1年 12勝も止まらなかった大炎上”. Full-Count (2022年11月16日). 2022年11月16日閲覧。
  32. ^ 2017年 トロント・ブルージェイズ戦で計測
  33. ^ Jose Berrios MLB.com
  34. ^ PITCHf/x - FanGpaphs

関連項目

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外部リンク

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