マーカス・マリオタ
Marcus Mariota | |||||||||||||||||||
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アトランタ・ファルコンズでのマリオタ (2022年) | |||||||||||||||||||
ワシントン・コマンダース #18 | |||||||||||||||||||
ポジション | クォーターバック | ||||||||||||||||||
生年月日 | 1993年10月30日(31歳) | ||||||||||||||||||
出身地 |
アメリカ合衆国 ハワイ州ホノルル | ||||||||||||||||||
身長: | 6' 4" =約193cm | ||||||||||||||||||
体重: | 222 lb =約100.7kg | ||||||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||||||
高校 | セントルイス高等学校 | ||||||||||||||||||
大学 | オレゴン大学 | ||||||||||||||||||
NFLドラフト | 2015年 / 1巡目全体2位 | ||||||||||||||||||
所属歴 | |||||||||||||||||||
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受賞歴・記録 | |||||||||||||||||||
その他受賞・記録 | |||||||||||||||||||
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NFL 通算成績 (2023年終了時点) | |||||||||||||||||||
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Player stats at PFR |
マーカス・アーデル・タフナ・タウラウニウ・マリオタ(Marcus Ardel Tafuna Taulauniu Mariota, 1993年10月30日 - )は、アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLのワシントン・コマンダーズに所属している。ポジションはクォーターバック。
経歴
[編集]オレゴン大学時代
[編集]2011年をレッドシャツとして過ごしたマリオタは、2012年に開幕戦から先発出場した。オレゴン大は12-1、全米ランキング第2位となり、マリオタ自身もパシフィック12カンファレンスの最優秀攻撃新人選手に選ばれた。チームは、フィエスタボウル出場を果たし、カンザス州立大学に35-17で勝利し、マリオタは攻撃MVPに選ばれた。この年マリオタは13試合全てに出場し、パス336回中、230回成功、36TD、6INTの成績をおさめた。また、自らの足を使った活躍も見せ、ラン106回で752ヤード、5TDを獲得した。
2013年シーズンも13試合全てに出場し、パス386回中245回成功、3,665ヤード、31TD、4INTの成績を残した。また、ランでも715ヤード、9TDをあげた[1]。
2013年のアラモ・ボウルに先立って、マリオタは2014年のNFLドラフトにエントリーせず、2014年シーズンも大学に残ると発表した。2014年のシーズン開幕前からマリオタは翌年のドラフトで最も有望な選手として注目された。そして2014年12月13日マリオタは、オレゴン大学の選手として、そしてハワイ州出身の選手としては初めてハイズマン賞を受賞した[2]。 2014年シーズン、12-1の成績をあげたオレゴン大学は、ローズ・ボウルに出場を果たし、フロリダ州立大学と対戦した。マリオタはチームを59-20で勝利に導き、攻撃MVPに選ばれた。 その後チームはカレッジフットボール・プレーオフ全米王座決定戦に出場し、オハイオ州立大学と対戦したが、20-42で敗れた。
テネシー・タイタンズ
[編集]2015年NFLドラフトで、テネシー・タイタンズから1巡(全体2位)指名を受けた。 2015年5月のジャージ売り上げランキングでは、同年ドラフト全体1位指名のジェイミス・ウィンストンやニューイングランド・ペイトリオッツのQBトム・ブレイディを抑え、1位に輝いた。 2015年7月21日、タイタンズと契約に合意した[3]。 2015年の開幕戦で2015年ドラフト全体1位指名のジェイミス・ウィンストン率いるタンパベイ・バッカニアーズと対戦した。マリオタはパス16回中13回成功・209ヤード・4タッチダウン・パサーレイティング158.3の満点を記録し、チームを42-14の勝利に導いた[4]。第8週のニューオーリンズ・セインツ戦ではパス371ヤード・4タッチダウンを挙げチームの延長戦勝利に貢献し、週間MVPを受賞した。このシーズンは12試合に出場し、パスでは2,818ヤード・19タッチダウン ・10インターセプトを記録した。ランでは252ヤードを獲得し、2タッチダウンを挙げた。しかしチームはわずか3勝に終わり、新人の洗礼を浴びせられる結果となった。
2016年シーズンは、第10週のグリーンベイ・パッカーズ戦にて4タッチダウンを挙げ週間MVPを受賞した。第16週のジャクソンビル・ジャガーズ戦で右腓骨を骨折し、シーズン完走とはならなかったが、レギュラーシーズン15試合に出場しパス3,426ヤード・26タッチダウン、ランでも2つのタッチダウンを挙げた。チームはヒューストン・テキサンズと並び9勝7敗の成績であったが、地区内での対戦成績がテキサンズより劣っていたため地区優勝を逃した上、ワイルドカード枠も獲得することができなかった。
2017年シーズンは、第5週のマイアミ・ドルフィンズ戦こそ欠場したものの、レギュラーシーズン15試合に出場し、パス3,232ヤード・13タッチダウン、ランでも5タッチダウンを挙げた。チームは2年連続で9勝7敗という成績であったが、このシーズンはワイルドカードの第5シードを獲得し、2008年以来となるポストシーズン進出を果たした。
プレーオフでは、初戦のワイルドカードゲームでカンザスシティ・チーフスと対戦。試合は前半終了時3-21と18点のビハインドを背負う苦しい展開であったが、第3Qにてマリオタは自らが投じ、相手CBダレル・リーヴィスに弾じかれ、跳ね返ってきたパスを自分でレシーブしてタッチダウンを挙げた。このように自分で投じたパスを自分がレシーブするタッチダウンは1997年にブラッド・ジョンソンが記録して以来、NFLの歴史上2例目となる珍しいプレーであった[5]。このタッチダウンで勢いついたチームは22-21と逆転勝ちを収めた[6]。続くディビジョナルラウンドのニューイングランド・ペイトリオッツ戦では8回のサックを浴び、14-35で敗退した。
2018年シーズン、開幕前にルーキーオプションを行使し、2019年シーズンまで契約を延長させた[7]。第1週のマイアミ・ドルフィンズ戦では負傷退場し[8]、続く2戦は先発から外れた。先発に復帰した第4週のフィラデルフィア・イーグルス戦では最大14点差を跳ね返し、チームの勝利に貢献。週間MVPに選ばれた[9]。第10週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦ではチームに2002年以来となるペイトリオッツ戦勝利をもたらした。しかし、第16週のワシントン・レッドスキンズ戦で負傷退場する[10]と、翌17週の勝った方がポストシーズンに進出できるインディアナポリス・コルツとの大一番に出場することができなかった[11]。チームも代役QBのブレイン・ギャバートが先発したが17-33で敗れプレーオフを逃した。
2019年シーズンはパス成功率が60%を割るなど不振に陥いった[12]。シーズン途中からタイタンズはQBにライアン・タネヒルを起用したこともあり、マリオタはベンチスタートになることも多くなった。チームは、ワイルドカードでプレーオフに進出したものの、全ての試合でタネヒルが先発し、マリオタは途中出場となった。タイタンズはAFC決勝戦でカンザスシティ・チーフスに敗れた。
オフにタイタンズがタネヒルと複数年契約をしたこともあり、マリオタはFAとなった。
ラスベガス・レイダース
[編集]2020年3月25日、オークランドから本拠地を移転したばかりのラスベガス・レイダースに2年1760万ドルで契約した[13]。
レイダースではデレック・カーの控えとなり、2年間で先発出場した試合はなかった。
アトランタ・ファルコンズ
[編集]2022年3月21日、マリオタはアトランタ・ファルコンズと2年契約を結んだ[14]。ファルコンズでの最初のシーズンとなった2022年シーズンは先発に返り咲き、第6週のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦ではパス成功率92.9%(13/14)・129ヤード・タッチダウン2回・ラン50ヤード・ランタッチダウン1回を記録し週間MVPに輝いた[15]。しかしバイウィークとなった第14週にて、翌15週以降の先発を新人QBのデズモンド・リッダーが務めることが発表された[16]上、マリオタは故障者リスト入りしたためこれ以降の出場はなかった[17]。このシーズンはパス成功率61.3%で2,219ヤード獲得、15タッチダウンと9インターセプト、パサーレーティング88.2という成績であった。シーズン後、放出された[18]。
フィラデルフィア・イーグルス
[編集]2023年3月20日にフィラデルフィア・イーグルスと1年契約を結んだ[19]。
ワシントン・コマンダーズ
[編集]2024年3月14日にワシントン・コマンダーズと契約[20]。QBで背番号0番を着用するのはNFL史上初[21]。
詳細情報
[編集]年度別成績
[編集]レギュラーシーズン
[編集]年度 | チーム | 背 番 号 |
試合 | パス | ラン | ファンブル | ||||||||||||||
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出場 | 先発 | 成功 回数 |
試投 回数 |
成功 確率 |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
TD | Int | サック | サック ヤード |
レイテ ィング |
試行 回数 |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
TD | ファン ブル数 |
ロスト | |||
2015 | TEN | 8 | 12 | 12 | 230 | 370 | 62.2 | 2,818 | 7.6 | 19 | 10 | 38 | 258 | 91.5 | 34 | 252 | 7.4 | 2 | 10 | 6 |
2016 | 15 | 15 | 276 | 451 | 61.2 | 3,426 | 7.6 | 26 | 9 | 23 | 156 | 95.6 | 60 | 349 | 5.8 | 2 | 9 | 5 | ||
2017 | 15 | 15 | 281 | 453 | 62.0 | 3,232 | 7.1 | 13 | 15 | 27 | 173 | 79.3 | 60 | 312 | 5.2 | 5 | 2 | 1 | ||
2018 | 14 | 13 | 228 | 331 | 68.9 | 2,528 | 7.6 | 11 | 8 | 42 | 243 | 92.3 | 64 | 357 | 5.6 | 2 | 9 | 2 | ||
2019 | 7 | 6 | 95 | 160 | 59.4 | 1,203 | 7.5 | 7 | 2 | 25 | 162 | 92.3 | 24 | 129 | 5.4 | 0 | 3 | 0 | ||
2020 | LV | 1 | 0 | 17 | 28 | 60.7 | 226 | 8.1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 83.3 | 9 | 88 | 9.7 | 1 | 0 | 0 | |
2021 | 10 | 0 | 1 | 2 | 50.0 | 4 | 2.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 56.3 | 13 | 87 | 6.7 | 1 | 1 | 0 | ||
2022 | ATL | 1 | 13 | 13 | 184 | 300 | 61.3 | 2,219 | 7.4 | 15 | 9 | 28 | 195 | 88.2 | 85 | 438 | 5.2 | 4 | 8 | 3 |
NFL:8年 | 87 | 74 | 1,312 | 2,095 | 62.6 | 15,656 | 7.5 | 92 | 54 | 183 | 1,187 | 89.3 | 349 | 2,012 | 5.8 | 17 | 42 | 17 |
- 2022年度シーズン終了時
- 太字は自身最高記録
ポストシーズン
[編集]年度 | チーム | 試合 | パス | ラン | ファンブル | ||||||||||||||
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出場 | 先発 | 成功 回数 |
試投 回数 |
成功 確率 |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
TD | Int | サック | サック ヤード |
レイテ ィング |
試行 回数 |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
TD | ファン ブル数 |
ロスト | ||
2017 | TEN | 2 | 2 | 41 | 68 | 60.3 | 459 | 6.8 | 4 | 1 | 10 | 62 | 93.9 | 12 | 83 | 6.9 | 0 | 0 | 0 |
2019 | 3 | 0 | 1 | 1 | 100.0 | 4 | 4.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 83.3 | 1 | 5 | 5.0 | 0 | 0 | 0 | |
計 | 5 | 2 | 42 | 69 | 60.8 | 463 | 6.7 | 4 | 1 | 10 | 62 | 94.0 | 13 | 88 | 6.8 | 0 | 0 | 0 |
- 2019年度シーズン終了時
脚注
[編集]- ^ “Marcus Mariota”. S/R College Football. 2016年3月13日閲覧。
- ^ “今季のハイズマン賞、オレゴン大QBマリオタが受賞”. NFL JAPAN (2014年12月14日). 2016年3月13日閲覧。
- ^ “タイタンズ、全体2位指名QBマリオタと契約完了”. NFL JAPAN (2015年7月22日). 2016年3月13日閲覧。
- ^ “明暗くっきりの新人QB対決、4TDのマリオタは「まだ1試合だけ」”. NFL JAPAN (2015年9月14日). 2016年3月13日閲覧。
- ^ “Titans' Marcus Mariota catches own deflected pass for touchdown”. USA TODAY (2018年1月6日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “【2017年ワイルドカード】AFC西地区覇者チーフスとタイタンズが激突、終盤にまさかの・・・!”. NFL JAPAN (2018年1月7日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “タイタンズ、エースQBマリオタの5年目オプションを行使”. NFL JAPAN (2018年9月10日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “QBマリオタが負傷で試合復帰はクエッショナブル”. NFL JAPAN (2018年9月10日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “シーズン第4週の週間MVPにQBのゴフ、マリオタらが選出”. NFL JAPAN (2018年10月4日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “タイタンズQBマリオタが肩周辺を負傷して途中離脱”. NFL JAPAN (2018年12月23日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “タイタンズがQBマリオタをインアクティブ、ギャバートが先発へ”. NFL JAPAN (2018年12月31日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “マリオタかタネヒルか、タイタンズHCがQB決定へ”. NFL JAPAN. (2019年10月15日) 2022年3月22日閲覧。
- ^ Shook, Nick. “Marcus Mariota agrees to terms with Raiders on deal”. NFL.com. March 26, 2020閲覧。
- ^ “ファルコンズがQBマーカス・マリオタとの2年契約の条件に合意”. NFL Japan (2022年3月22日). 2022年3月22日閲覧。
- ^ “第6週の週間最優秀選手賞にビルズQBアレン、ファルコンズQBマリオタなど”. NFL JAPAN (2022年10月22日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “ファルコンズがQBマリオタに代えて新人リッダーを先発に”. NFL JAPAN (2022年12月9日). 2023年2月6日閲覧。
- ^ “ファルコンズQBマリオタがIR入り、手術を受ける予定”. NFL JAPAN (2022年12月15日). 2023年2月6日閲覧。
- ^ “ファルコンズがQBマーカス・マリオタを1シーズンで放出”. NFL Japan. 2023年3月1日閲覧。
- ^ “元ファルコンズのQBマリオタがイーグルスと1年契約へ”. NFL JAPAN (2023年3月17日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “Commanders sign QB Marcus Mariota”. Washington Commanders. 2024年3月15日閲覧。
- ^ “コマンダースQBマリオタがNFL史上初めて0番を着用するQBに”. NFL公式サイト日本語版 (2024年4月4日). 2024年6月18日閲覧。