コンテンツにスキップ

メッツォ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メッツォ
Metso Corporation
種類 株式会社
本社所在地  フィンランド
Töölönlahdenkatu 2, ヘルシンキ
設立 1999年
業種 産業用機器
事業内容 産業用機器製造、販売、アフターサービス
売上高 約32億ユーロ(2018年)
従業員数 13,000人(2018年)
外部リンク www.metso.com
テンプレートを表示

メッツォ・コーポレーション: Metso Corporation)は、鉱業、建設用骨材、プロセス産業を主な顧客として、産業用機械の製造・販売、およびそれらのアフターサービスを行うグローバルサプライヤーである。本社をフィンランドヘルシンキに置き、世界50カ国以上に拠点を持つ。日本法人はメッツォジャパン株式会社。ヘルシンキ証券取引所上場企業(Nasdaq Nordic METSO)。

沿革

[編集]

メッツォの設立は、1999年のラウマ(Rauma Oy)とバルメットの合併によるが、前身はヨーロッパ諸国およびアメリカ合衆国の多数の企業にわたる[1]。ラウマの直接のルーツは1942年にフィンランドで設立されたRauma-Raahe Oyであり、同社が1952年Repola-Viipuri Oyとの合併によりRauma-Repola Oyとなり、同社は主に木材加工事業を行っていた[1]1987年Rauma-Repola OyはフランスのBergeaudを、1989年にアメリカ・ミルウォーキーに本拠を置く破砕機などの製造業者であるNordberg Inc.(アメリカのフィンランド人移民により創業)を買収し、特に後者の買収がグローバル企業として飛躍する契機となり、1992年にインド、1993年には中国および西アジアに進出した[1]1998年11月、ラウマとバルメット両社の取締役会が合併を提案、翌年7月にメッツォ・コーポレーションが設立された[1]

2008年三菱重工から製紙機械事業を買収[2]2013年、バルメットを分社し、製紙、パルプ、電力関係事業は同社に移管、メッツォは鉱業、骨材、プロセス産業向けなど現在の事業形態に集中する形となった[1]。なお、2003年住友重機械工業との合弁事業「メッツォSHI株式会社」を設立したことがあった[3](現在は事業終了)。

現在のメッツォは、鉱業(マイニング)向けが売上の約半数を占め、砕石など建築用骨材向けが約4分の1、プロセス産業やリサイクル事業向けがこれに続いている[4]。地理的には、南北アメリカが4割近く、ヨーロッパおよびアジア太平洋地域がそれぞれ約4分の1であり、事業としては機械の製造・販売が44%、アフターサービスが56%である[4]

日本におけるメッツォ

[編集]

日本法人「メッツォジャパン株式会社」(Metso Japan Co., Ltd.)は、神奈川県川崎市にオフィスを持ち、破砕機などメッツォ製品の輸入・販売やアフターサービスを行っている。日本法人は金属リサイクルソリューションおよびフローコントロール関連を扱っており、2015年1月にそれまでの「メッツォ・ミネラルズ・ジャパン株式会社」がフローコントロール事業部と事業統合する形で、現在の社名となった[5]。なお、2013年12月まで存在した「メッツォペーパージャパン株式会社」は、バルメットの日本法人「バルメット株式会社」の前身となった[6]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e Our history” (英語). Metso Corporation. 2019年8月21日閲覧。
  2. ^ 製紙機械事業をメッツォグループに譲渡”. 三菱重工 (2008年2月15日). 2019年8月21日閲覧。
  3. ^ 製紙・パルプ機械の新会社営業開始について”. 住友重機械工業 (2003年10月1日). 2019年8月21日閲覧。
  4. ^ a b Business Overview 2018” (PDF) (英語). Metso Corporation. 2019年8月21日閲覧。
  5. ^ 社名変更のお知らせ”. メッツォジャパン株式会社 (2014年12月28日). 2019年8月21日閲覧。
  6. ^ メッツォペーパージャパン 紙パ部門の分社化に伴いバルメット㈱に社名変更”. Paper Mall (2013年12月24日). 2019年8月21日閲覧。

外部リンク

[編集]