伊東守男
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伊東 守男(いとう もりお、1936年10月12日[1] - 1994年)は、日本のフランス文学翻訳家。本名・遠山方雄[2]。
経歴
[編集]東京都出身[1]。 1958年(昭和33年)東京外国語大学ロシア語科卒業、NHKで国際報道番組を制作[1]。 ジョルジュ・バタイユ、ボリス・ヴィアンなどを訳した。
著書
[編集]- 『ブラックユーモア』(読売新聞社) 1970
- 『性の時代』(読売新聞社) 1973
編著
[編集]- 『ブラック・ユーモア選集 第5巻 日本篇』(編、早川書房) 1970 - 短篇集
翻訳
[編集]- 『パリの狼男』(ガイ・エンドア、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1965
- 『アンクルから来た男 ナポレオン・ソロ』(マイクル・アヴァロン、早川書房) 1966
- 『5人対賭博場』(ジャック・フィニイ、早川書房) 1966、のち文庫
- 『偽りの楽園』(ディ・キーン、講談社) 1966
- 『12人の囚人兵』(E・M・ナサンソン、講談社) 1967
- 『性の目覚め ある少女の告白』(アストリット・バン・ロイエン、講談社) 1967
- 『死を売りつけた男』(ジェイムズ・マンロー、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1967
- 『戦争の終った春』(スティーヴン・リーナキス、早川書房) 1967
- 『ヨーロッパ・ヒッピー宣言』(ヨン・クレメール、講談社) 1968
- 『わが友ゲバラ』(リカルド・ローホ、早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション) 1968
- 『毛皮のヴィナス』(レオポルド・フォン・ザッヘル・マゾッホ、二見書房) 1968
- 『アラブとイスラエル 紛争の根底にあるもの』(ジャン・ポール・サルトル編、共訳、サイマル出版会) 1968
- 『構造主義とは何か 実存主義の次にくるもの』(J・M・ドムナック、谷亀利一共訳、サイマル出版会) 1968、のち平凡社ライブラリー(副題「そのイデオロギーと方法」)
- 『月と太陽諸国の滑稽譚』(シラノ・ド・ベルジュラック、早川書房) 1968、のち講談社文庫
- 『突然炎のごとく ジュールとジム』(アンリー・ピエール・ロシェ、講談社) 1970、のちハヤカワ文庫
- 『死者・空の青み ジョルジュ・バタイユ著作集』(ジョルジュ・バタイユ、二見書房) 1971、のち河出文庫
- 『ジル・ド・レ論 悪の論理 ジョルジュ・バタイユ著作集』(ジョルジュ・バタイユ、二見書房) 1971
- 『全史第二次世界大戦実録』1 - 3(レイモン・カルチエ、大友徳明, 志摩隆共訳、小学館) 1972
- 『モラヴァジーヌの冒険』(ブレーズ・サンドラルス、河出書房新社) 1974、のち新版 2012
- 『神秘学大全 魔術師が未来の扉を開く』(ルイ・ポーウェル, ジャック・ベルジュ、サイマル出版会) 1975、のち学研M文庫
- 『ヒロシマの復讐』(ジェラール・ド・ヴィリエ、立風書房、マンボウブックス) 1976
- 『鬼』(ジャック・シェセックス、早川書房) 1977
- 『カマレ号殺人事件』(アントワーヌ・ドミニック、番町書房) 1977
- 『メグレの財布を掏った男』(ジョルジュ・シムノン、河出書房新社) 1978
- 『メグレとリラの女』(シムノン、河出書房新社) 1978
- 『ファントマの逆襲』(P・スーヴェストル, M・アラン、ハヤカワ文庫) 1978
- 『SAS / セーシェル沖暗礁地帯』(ジェラール・ド・ヴィリエ、創元推理文庫) 1978
- 『SAS / イスタンブール潜水艦消失』(ジェラール・ド・ヴィリエ、創元推理文庫) 1979
- 『のぞき』(コーニー・オハラ、富士見ロマン文庫) 1979
- 『馬的思考』(アルフレッド・ジャリ、サンリオSF文庫) 1979
- 『火と燃える王国』(ジャック・シェセックス、早川書房) 1979
- 『林の中の空地』(テレーズ・ド・サン・ファール、ハヤカワ文庫) 1980
- 『パリはキューピッド』(ノーマ・クライン、ハヤカワ文庫) 1980
- 『ひそむ罠』(ボアロー&ナルスジャック、早川書房) 1982
- 『野獣世代』(ボアロー&ナルスジャック、早川書房) 1982
ボリス・ヴィアン
[編集]- 『墓に唾をかけろ』(ボリス・ヴィアン、二見書房) 1967、のちハヤカワ文庫
- 『ボリス・ヴィアン全集 1 アンダンの騒乱』(早川書房) 1979
- 『ボリス・ヴィアン全集 2 ヴェルコカンとプランクトン』(早川書房) 1979
- 『ボリス・ヴィアン全集 3 うたかたの日々』(早川書房) 1979、のち文庫
- 『ボリス・ヴィアン全集 5 赤い草』(早川書房) 1978
- 『ボリス・ヴィアン全集 8 帝国の建設者』(利光哲夫共訳、早川書房) 1982
- 『ボリス・ヴィアン全集 9 ぼくはくたばりたくない』(村上香住子共訳、早川書房) 1981
- 『ボリス・ヴィアン全集 10 墓に唾をかけろ』(早川書房) 1979
※全集4は岡村孝一訳、全集6は滝田文彦訳、全集7, 11, 12, 13は長島良三訳
脚注
[編集]- ^ a b c 日外アソシエーツ 1985, 56頁.
- ^ 『月と太陽諸国の滑稽譚』訳者紹介。なおここでは1932年生となっている。
参考文献
[編集]- 日外アソシエーツ 編『現代翻訳者事典』日外アソシエーツ、1985年。ISBN 4816905294。