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八木進

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八木 進
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 カロリン諸島ポナペ島
(現:ミクロネシア連邦の旗 ミクロネシア連邦 ポンペイ州[1]
生年月日 (1924-09-17) 1924年9月17日
没年月日 1945年8月15日満20歳没
身長
体重
177 cm
kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手[2]
プロ入り 1942年
初出場 1942年
最終出場 1944年8月27日[3]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

八木 進(やぎ すすむ、1924年9月17日[4] -1945年8月15日)は、カロリン諸島ポナペ島出身のプロ野球選手。ポジションは捕手

来歴・人物

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カロリン諸島ポナペ島出身(当時は日本の委任統治領だった)[1]。島で働く父親を残し、日本(横浜)で生活した[1]。関東学院中(現・関東学院中学校高等学校)在学中は、甲子園出場こそ無いものの、飯田徳治浅野綜合中),小松原博喜横浜商業)と並んで、横浜中等球界の三羽烏 と呼ばれていた[5]。身長は五尺八寸五分(177cm)と当時としては大柄だったと伝わる[5][6]

1942年南海軍へ入団。主力選手が次々と応召されていく中、正捕手としてチームを支えた(南海ホークス戦前最後の正捕手と呼ばれている[2])。別所昭1943年5月26日大和軍戦(神戸市民運動場野球場)でノーヒットノーランを達成した時、マスクを被っていたのが八木だった[2][7][8]

1944年に全35試合出場を果たすが、同年シーズン終了後に応召され、北支戦死した(没年月日、死没場所は不明)[1]。享年20。東京ドーム敷地内にある鎮魂の碑に、彼の名前が刻まれている。

正捕手として認められながらも、わずか2年のプロ活動であった[9]

辛口評論で知られた、野球評論家の大井廣介が自著で、「おとなしいがうまい捕手だった」と八木を評価している[1]

詳細情報

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年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
1942 南海
近畿日本
79 238 210 6 31 3 0 0 34 4 2 2 4 -- 23 -- 1 33 -- .148 .235 .162 .397
1943 62 242 218 14 32 3 1 0 37 8 0 1 5 -- 19 -- 0 18 -- .147 .215 .170 .385
1944 35 144 118 8 25 1 0 1 29 7 1 3 4 -- 22 -- 0 4 -- .212 .336 .246 .582
通算:3年 176 624 546 28 88 7 1 1 100 19 3 6 13 -- 64 -- 1 55 -- .161 .250 .183 .433
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 南海(南海軍)は、1944年6月1日より近畿日本(近畿日本軍)に球団名を変更

背番号

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  • 25 (1942年 - 1943年)[10]
  • 1944年は全球団で背番号制度を廃止。

脚注

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  1. ^ a b c d e 職業野球!実況中継 15年 タイガースvs金鯱 4回戦コメント欄に八木に関する記述がある。
  2. ^ a b c 八木 進|クラシックSTATS鑑賞 南海017関西学院中出身で甲子園出場ありとあるが、関東学院中出身で甲子園出場はないの誤りである。
  3. ^ 1944年近畿日本スタメンアーカイブ
  4. ^ 鎮魂の碑(野球殿堂博物館)
  5. ^ a b 野球界、1953年6月号。大和球士筆『日本プロ野球球団史 南海ホークス』より引用。
  6. ^ プロ野球選手の体格はどう変わったか?|野球史1920年代に生まれた日本人の平均身長・体重は、160cm・55kg。同年代の日本人プロ野球選手の平均身長・体重は、171cm・65kg。
  7. ^ 1943年南海スタメンアーカイブ
  8. ^ 2019年9月6日に千賀滉大が達成するまで、ホークス史上唯一のノーヒットノーランであった。当該試合でマスクを被った甲斐拓也と八木の2名のみが、ノーヒットノーランに立ち会っているホークス捕手ということになる。
  9. ^ “特攻隊員として戦死した2人の選手や景浦將… 戦後74年、戦火に散ったプロ野球選手”. Full-count. (2019年8月15日). https://full-count.jp/2019/08/15/post502064/ 2020年3月12日閲覧。 
  10. ^ 福岡ソフトバンクホークス 背番号25 - 背番号Maniax

関連項目

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