加美郡
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人口26,487人、面積569.95km²、人口密度46.5人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の2町を含む。
郡域
[編集]1878年(明治11年)に行政区画として発足して以来、郡域は上記2町のまま変更されていない。
歴史
[編集]奈良時代の『続日本紀』には賀美郡と記される。その後色麻郡を併せ、江戸時代に賀美郡から加美郡に改名した。
近世以降の沿革
[編集]幕末時点では陸奥国に所属し、全域が仙台藩領であった。「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点に存在した村は以下の通り。(1郷37村)
- 中新田村、下新田村、四竈村、小野田本郷、上狼塚村、下狼塚村、上多田川村、下多田川村、黒沢村、米泉村、羽場村、城生村、雑式目村、孫沢村、木舟村、平柳村、沼ヶ袋村、菜切谷村、小泉村、鳥島村、君ヶ袋村、鳥屋ヶ崎村、王城寺村、北川内村、四日市場村、小栗山村、吉田村、柳沢村、大村、谷地森村、一関村、高根村、宮崎村、高城村、平沢村、清水村、志津村、月崎村
- 明治元年
- 明治4年
- 明治5年
宮城県第5大区(全12小区。加美郡のみ) | |
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小区 | 所属村 |
小1区 | 四竈村、一関村、大村 |
小2区 | 王城寺村、黒沢村、志津村 |
小3区 | 月崎村、清水村、小栗山村、高城村、高根村、平沢村、吉田村 |
小4区 | 中新田村 |
小5区 | 四日市場村、下新田村 |
小6区 | 上狼塚村、下狼塚村、雑式目村、平柳村、城生村、菜切谷村 |
小7区 | 小泉村、木舟村、米泉村、君ヶ袋村、沼ヶ袋村、羽場村、小野田本郷の一部〔下野目〕 |
小8区 | 小野田本郷の一部〔本郷・味ヶ袋・芋沢・鹿原・原町〕 |
小9区 | 小野田本郷の一部〔上野目・漆沢・門沢・軽井沢・小瀬・長清水・原・水芋〕 |
小10区 | 宮崎村 |
小11区 | 谷地森村、孫沢村、鳥屋崎村、鳥嶋村、柳沢村、北川内村 |
小12区 | 上多田川村、下多田川村 |
宮城県第3大区(全14小区。黒川郡・加美郡8~14) | |
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小区 | 所属村 |
小8区 | 四竈村、一関村、王城寺村、志津村、大村 |
小9区 | 月崎村、清水村、黒沢村、小栗山村、高城村、高根村、平沢村、吉田村、小野田本郷の一部〔下野目〕 |
小10区 | 中新田村、城生村、菜切谷村、羽場村、上狼塚村 |
小11区 | 雑式目村、平柳村、四日市場村、下新田村、下狼塚村 |
小12区 | 小泉村、木舟村、米泉村、鳥屋崎村、鳥嶋村、孫沢村、君ヶ袋村、沼ヶ袋村、上多田川村、下多田川村 |
小13区 | 小野田本郷の一部〔下野目を除く部分〕 |
小14区 | 宮崎村、柳沢村、北川内村、谷地森村 |
宮城県第3大区(全13小区。志田郡・遠田郡・玉造郡・加美郡12~13) | |
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小区 | 所属村 |
小12区 | 小野田本郷・小泉村・木舟村・米泉村・鳥屋崎村・鳥嶋村・孫沢村・谷地森村・君ヶ袋村・沼ヶ袋村・月崎村・宮崎村・柳沢村・北川内村・清水村・小栗山村・平沢村 |
小13区 | 中新田村・上狼塚村・下狼塚村・上多田川村・下多田川村・城生村・菜切谷村・羽場村・雑式目村・平柳村・四日市場村・下新田村・四竈村・一関村・王城寺村・黒沢村・志津村・大村・高城村・高根村・吉田村 |
- 明治11年(1878年)10月21日 - 郡区町村編制法の宮城県での施行により、行政区画としての加美郡が発足。「黒川加美郡役所」が黒川郡今村に設置され、同郡とともに管轄。同日大区小区制廃止。
- 明治14年(1881年)2月5日 - 小野田本郷を東小野田村・西小野田村に分割。(39村)[1]。
町村制以降の沿革
[編集]- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足[2]。特記以外は全域が現・加美町。(1町6村)
- 明治27年(1894年)4月1日 - 郡制が施行。郡役所が中新田町に設置。
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和18年(1943年)2月11日 - 小野田村が町制施行して小野田町となる。(2町5村)
- 昭和29年(1954年)
- 昭和53年(1978年)4月1日 - 色麻村が町制施行して色麻町となる。(4町)
- 平成15年(2003年)4月1日 - 小野田町・中新田町・宮崎町が合併して加美町が発足。(2町)
変遷表
[編集]自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 町村制施行 |
明治22年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
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中新田村 | 中新田町 | 昭和29年8月1日 中新田町 |
平成15年4月1日 加美町 |
加美町 | |
四日市場村 | 鳴瀬村 | ||||
雑式目村 | |||||
平柳村 | |||||
下新田村 | |||||
下狼塚村 | |||||
菜切谷村 | 広原村 | ||||
城生村 | |||||
羽場村 | |||||
上多田川村 | |||||
下多田川村 | |||||
上狼塚村 | |||||
小野田本郷 | 明治13年 東小野田村 |
小野田村 | 昭和18年2月11日 町制 小野田町 | ||
明治13年 西小野田村 | |||||
月崎村 | |||||
宮崎村 | 宮崎村 | 昭和29年7月1日 宮崎町 | |||
柳沢村 | |||||
北川内村 | |||||
谷地森村 | 賀美石村 | ||||
米泉村 | |||||
君ヶ袋村 | |||||
沼ヶ袋村 | |||||
孫沢村 | |||||
鳥屋崎村 | |||||
鳥嶋村 | |||||
小泉村 | |||||
木舟村 | |||||
四竈村 | 色麻村 | 昭和53年4月1日 町制 色麻町 |
色麻町 | 色麻町 | |
一関村 | |||||
王城寺村 | |||||
清水村 | |||||
黒沢村 | |||||
小栗山村 | |||||
志津村 | |||||
大村 | |||||
高城村 | |||||
高根村 | |||||
平沢村 | |||||
吉田村 |
行政
[編集]明治23年(1890年)5月17日に郡制が公布された際に、宮城県庁内には黒川郡と加美郡を合併して新たに「美川郡」を設置しようとする動きがあった。これを知った色麻村長・佐藤簡らは同年11月12日、内務大臣西郷従道に宛てて「郡治独立請願書」を提出し、翌明治24年(1891年)1月23日には佐藤が上京して貴族院議長伊藤博文・衆議院議長中島信行の両名にも同趣旨の請願を行った。その結果、加美郡は明治27年(1894年)4月1日の宮城県における郡制実施の際に、単独の郡として存続できることになった[3]。
- 黒川・加美郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 高木惟矩 | 1879年(明治12年)3月 | 1880年(明治13年)11月6日 | |
2 | 但木良次 | 1880年(明治13年)11月6日 | 1899年(明治22年)11月26日 | |
3 | 竹内寿貞 | 1889年(明治22年)11月26日 | 1891年(明治24年)7月3日 | |
4 | 大童信太夫 | 1891年(明治24年)7月3日 | 1892年(明治25年)11月4日 | |
5 | 大立目謙吾 | 1892年(明治25年)11月4日 | 1894年(明治27年)3月31日 | 廃官 加美郡長へ転任 |
- 加美郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 大立目謙吾 | 明治27年(1894年)4月1日 | 明治33年(1900年)7月11日 | 黒川・加美郡長より転任 |
2 | 荒篤二郎 | 明治33年(1900年)7月11日 | 明治33年(1900年)8月3日 | |
3 | 白極誠一 | 明治33年(1900年)8月3日 | 明治34年(1901年)4月20日 | |
4 | 伊地知靖臣 | 明治34年(1901年)4月20日 | 明治37年(1904年)12月23日 | |
5 | 近藤晋二郎 | 明治37年(1904年)12月23日 | 明治39年(1906年)2月28日 | |
6 | 大立目謙吾 | 明治39年(1906年)2月28日 | 明治43年(1910年)4月22日 | 再任 |
7 | 村上伊佐治 | 明治43年(1910年)4月22日 | 大正5年(1916年)5月19日 | |
8 | 渡邊寅治 | 大正5年(1916年)5月19日 | 大正5年(1916年)7月12日 | |
9 | 井上政信 | 大正5年(1916年)7月12日 | 大正6年(1917年)10月20日 | |
10 | 福島繁三 | 大正6年(1917年)10月22日 | 大正8年(1919年)5月12日 | |
11 | 高橋義四郎 | 大正8年(1919年)6月9日 | 大正12年(1923年)1月30日 | |
12 | 糟谷哲郎 | 大正12年(1923年)1月30日 | 大正13年(1924年)10月3日 | |
13 | 小山田義祐 | 大正13年(1924年)10月3日 | 大正13年(1924年)12月9日 | |
14 | 本田鶴吉 | 大正13年(1924年)12月9日 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 4 宮城県、角川書店、1979年12月1日。ISBN 4040010302。
- 旧高旧領取調帳データベース
- 『加美郡誌』(加美郡教育会、1925年)