コンテンツにスキップ

北風沙織

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北風沙織 Portal:陸上競技
選手情報
本名 和田沙織
フルネーム 北風沙織
ラテン文字 Saori Kitakaze
国籍 日本の旗 日本
種目 短距離走
所属 北海道ブレーメンズ陸上部
生年月日 (1985-04-03) 1985年4月3日(39歳)
生誕地 北海道江別市
身長 151cm
体重 47kg
自己ベスト
100m 11秒42(2008年)
編集 テンプレートのヘルプを表示する

北風 沙織(きたかぜ さおり、1985年4月3日 - )は、日本陸上競技選手。専門は短距離走

人物

[編集]

血液型はA型。

北海道釧路市生まれ、江別市出身。江別市立大麻小学校江別市立大麻中学校北海道恵庭北高等学校を経て、2008年に北海道浅井学園大学(現・北翔大学)生涯学習システム学部を卒業。北海道ハイテクACに所属していた。

「沙織」という名の由来は、両親が南沙織のファンであったため、名付けられた。

2012年11月1日に、北海道浅井学園大学の後輩(一般人)と結婚した[1]

競技歴

[編集]

両親、二人の姉も元陸上競技選手であり、自身も小学4年生から陸上競技を始めた。小学校時代はバスケットボールクラブにも所属し、小学6年の時(1997年)には、大麻ミニバスケットボール少年団の主将も務めた経歴もある。

中学3年(2000年)で全国中学女子100m優勝。高校1年・2年時は目標を見失い成績が低迷するが、祖父の死をきっかけに奮起。高校3年時(2003年)にはジュニアインターハイ国体少年女子Aの100mで三冠を達成する。

高校時代の指導者・中村宏之による指導を継続するため、大学は地元の浅井学園大学に進学。2006年9月には当時の北海道記録となる11秒56のタイムを記録している。

2007年の初戦となった静岡国際陸上では11秒52の北海道記録(当時)を予選で記録。その後、連覇を狙った日本インカレ日本選手権高橋萌木子に次いで2位に終わるも、リレー要員として世界選手権代表に初選出された。7月の南部記念陸上では11秒64(追い風参考記録)で高橋と同タイムながら着差ありで優勝し、雪辱を果たした。

社会人になってから最初の大会となった2008年4月の織田記念陸上では100mで自己ベストの11秒42をマークしたが、チームメイトの福島千里が11秒36の日本タイ記録を樹立したため、2位であった。

その後、左脛の疲労骨折等の故障で3度の手術とリハビリテーションを経て2010年5月15日に開催された札幌市陸上競技協会主催の記録会(札幌市厚別公園陸上競技場)女子100mに出場、11秒94のタイムで1位となって競技復帰を果たした[2]

2016年に一度現役を引退し、長男を出産した後、2019年に現役復帰。

2020年10月、中村の勇退を受けて北海道ハイテクAC監督に選手兼任として就任[3]

2021年3月、北海道ハイテクAC監督を辞任し、4月にマスターズ陸上へ向けたクラブチーム「北海道ブレーメンズ陸上部」を設立[4]

2022年1月、母校である北翔大学の陸上競技部監督に就任[5]

主な記録

[編集]
  • いずれも100mの記録である。
大会 結果 記録 風速
(m/s)
備考
2000 全日本中学校選手権 1位 12秒13 -0.7
ジュニアオリンピック 1位 12秒48 -0.2
2001 インターハイ 7位 12秒39 -0.8
2002 インターハイ 7位 12秒17 +0.5
2003 日本ジュニア選手権 1位 11秒71 +3.0 追い風参考記録
インターハイ 1位 11秒73 +1.5 高校歴代3位タイ(当時)
国民体育大会 1位 11秒84 -0.2
2004 日本選手権 8位 11秒92 +1.1
日本ジュニア選手権 1位 12秒05 +0.3
日本インカレ 5位 12秒17 +0.9
世界ジュニア選手権 6位 12秒00 +0.1 準決勝
2005 日本インカレ 3位 12秒10 -2.1
南部記念陸上 3位 11秒66 +2.6 追い風参考記録
国民体育大会 5位 12秒02 -1.6
東アジア大会 4位 12秒02 -1.3
2006 織田記念陸上 3位 11秒84 +0.9
日本インカレ 1位 11秒68 -0.1
日本選手権 5位 11秒97 -1.0
南部記念陸上 2位 11秒56 +1.7
スーパー陸上 3位 11秒78 -0.8
国民体育大会 2位 11秒72 +1.0
アジア大会 7位 11秒94 +0.2
2007 静岡国際陸上 3位 11秒63 +0.3
大阪グランプリ 8位 11秒77 +0.7
日本インカレ 2位 11秒98 -2.1
日本選手権 2位 11秒66 0.0
南部記念陸上 1位 11秒64 +3.0 追い風参考記録
アジア選手権 8位 11秒76 +3.1
国民体育大会 3位 11秒77 +0.6
2008 織田記念陸上 2位 11秒42 +1.7
日本選手権 6位 11秒90 +0.4
2009 織田記念陸上 4位 11秒53 +2.2 追い風参考記録
大阪グランプリ 6位 11秒89 -0.9
2010 日本選手権 6位 11秒76 +0.9
南部記念陸上 6位 11秒92 -0.1
全日本実業団選手権 2位 11秒83 +1.0
実業団・学生対抗陸上 1位 11秒93 -1.4
2011 織田記念陸上 3位 11秒40 +2.6 追い風参考記録
日本選手権 7位 11秒88 -0.6
布勢スプリント 5位 11秒65 +3.4 追い風参考記録
南部記念陸上 1位 11秒85 0.0
全日本実業団選手権 4位 11秒62 +3.2 追い風参考記録
2012 織田記念陸上 5位 11秒61 +0.3
南部記念陸上 3位 12秒12 -1.8
全日本実業団選手権 6位 12秒14 +0.5
2013 出雲陸上 2位 11秒77 +0.9
織田記念陸上 5位 11秒69 +2.3 追い風参考記録
水戸招待陸上 1位 11秒85 -0.7
ゴールデングランプリ東京 8位 12秒04 -2.4
日本選手権 3位 11秒74 0.0
トワイライトゲームス 2位 11秒91 -0.4
2014 織田記念陸上 2位 11秒72 +1.8
ゴールデングランプリ東京 8位 11秒94 -0.8
南部記念陸上 2位 12秒09 -1.2
2015 織田記念陸上 5位 11秒98 -0.2
ゴールデングランプリ川崎 7位 11秒73 +1.2
日本選手権 8位 12秒00 -0.3
日中韓3カ国交流陸上 - 11秒60 +1.8 オープン参加
オールスターナイト陸上 1位 11秒83 0.0
トワイライトゲームス 2位 11秒78 +0.5
全日本実業団選手権 2位 11秒75 +0.4
布勢スプリント 2位 11秒80 +0.9
2016 織田記念陸上 6位 12秒16 -0.5
南部記念陸上 1位 11秒96 +1.1
全日本実業団選手権 5位 11秒88 +0.1

脚註

[編集]
  1. ^ スポーツ報知 (2012年11月16日). “北風、陸上部後輩と入籍!挙式は来年11月…陸上”. 2012年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月17日閲覧。
  2. ^ スポーツ報知 (2010年5月16日). “北風トップで復活! 11秒94…女子100メートル”. 2010年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月17日閲覧。
  3. ^ 【北のチャレンジャー】陸上ハイテクAC北風「4刀流」新監督 スポーツ報知 2020年11月25日
  4. ^ “北風沙織が狙う大人の「世界記録」マスターズ陸上の新クラブ設立”. nikkansports.com. (2021年4月10日). https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/202104100000162.html 2021年12月18日閲覧。 
  5. ^ “女子リレー日本記録保持者・北風沙織氏が北翔大監督に就任「北海道から世界に」”. 月刊陸上競技. (2022年1月22日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/64957 2022年1月23日閲覧。 

外部リンク

[編集]