可児弘明
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可児 弘明(かに ひろあき、1932年10月23日[1] - )は、日本の歴史学者、文化人類学者。慶應義塾大学名誉教授。専門は、東洋史、社会史、華僑華人研究。
千葉県出身。慶應義塾大学文学部卒業後、同大学院文学研究科修了。香港中文大学教員。慶應義塾大学助手、助教授、教授を経て、名誉教授。同大学地域研究センター副所長を歴任。定年後、敬愛大学国際学部教授。
1965年〜73年にかけて香港中文大学にて調査活動。1979年〜80年にUCLA等にてアメリカ華僑の調査。その他、台湾、シンガポール、マレーシア、タイなどで華人伝統文化を調査する。1969年、『香港艇家的研究』にて第5回澁澤賞(日本民族学会、現在は日本文化人類学会)を受賞。
戸張東夫は可兒弘明・山田辰雄との交流を経て中国語圏の映画を研究にした[2]。
著書
[編集]単著
[編集]- A General Survey of the Boat People in Hong Kong, Southeast Asia Studies Section, New Asia Research Institute, the Chinese University of Hong Kong, 1967. (Monograph series; no. 5).『香港艇家的研究』(香港中文大学・東南亜研究専刊之五)
- 『香港の水上居民-中国社会史の断面-』岩波書店、1970年。
- 『鵜飼-よみがえる民俗と伝承-』中央公論社、1979年。 / 中央公論新社、1999年。
- 『近代中国の苦力と「豬花」』岩波書店 1979年。
- 『シンガポール-海峡都市の風景-』岩波書店 1985年。
- 『船に住む漁民たち』 [ビジュアルブック水辺の生活誌] 岩波書店 1995年。
- 『民衆道教の周辺』風響社、2004年。
共著
[編集]編著
[編集]- 『もっと知りたい香港』弘文堂、1984年。
- 『香港および香港問題の研究』東方書店、1991年。
- 『華南華僑・華人の故郷』地域研究センター、発売:慶應通信、1992年。
- 『僑郷華南、華僑・華人研究の現在』行路社 1996年。
- 『大図解 九龍城』[監修]岩波書店、1997年。
共編著
[編集]- (游仲勲)『華僑華人-ボーダレスの世紀へ』東方書店、1995年。
- (国分良成・鈴木正崇・関根政美)『民族で読む中国』朝日新聞社、1998年。
- (斯波義信・游仲勲)『華僑・華人事典』弘文堂、2002年。
監訳
[編集]- ロナルド・スケルドン他『香港を離れて-香港中国人移民の世界-』行路社、1997年。
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.309
- ^ “【Review】『スーパーシチズン 超級大国民』の日本公開と「台湾巨匠傑作選・2018~ニューシネマの季節」と台湾 text 吉田悠樹彦 | neoneo web”. webneo.org. 2018年9月13日閲覧。
出典
[編集]- 『イスラム世界の人びと4 海上民』筆者紹介