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国道200号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般国道
国道200号標識
国道200号
地図
地図
総延長 91.3 km
実延長 91.1 km
現道 60.4 km
制定年 1953年昭和28年)
起点 福岡県北九州市八幡西区
筒井町交差点(北緯33度51分56.62秒 東経130度45分41.62秒 / 北緯33.8657278度 東経130.7615611度 / 33.8657278; 130.7615611 (筒井町交差点)
終点 福岡県筑紫野市
原田(はるだ)交差点(北緯33度27分6.92秒 東経130度32分50.95秒 / 北緯33.4519222度 東経130.5474861度 / 33.4519222; 130.5474861 (原田交差点)
接続する
主な道路
記法
国道3号標識 国道3号
国道211号標識 国道211号
北九州高速4号線
E3 九州自動車道
国道201号標識 国道201号
国道386号標識 国道386号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
国道200号 起点
福岡県北九州市八幡西区
筒井町交差点付近
国道200号 終点
福岡県筑紫野市 原田交差点付近

国道200号(こくどう200ごう)は、福岡県北九州市八幡西区から筑紫野市に至る一般国道である。

概要

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北九州市八幡西区の黒崎地区から南下し、直方市から南西方向に延び、飯塚市などを経て冷水峠を越え、筑紫野市の南部の原田地区で再び国道3号に合流する。全線にわたって概ね筑豊本線と並行する。

北九州市と筑紫野市の間は福岡市を経由する国道3号よりも距離が短いため、北九州市以東と筑紫野市以南(鳥栖市久留米市佐賀市熊本市など)を行き来する場合に国道3号のショートカットとして利用される。

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

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現在の国道200号のルートは、本州方面と長崎とを結ぶ長崎街道の一部であった。1885年明治18年)の内務省告示第6号「國道表」では、長崎街道がそのまま国道4号「東京より長崎港に達する路線」となった。しかし、1920年大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、福岡市を経由するルートが国道2号「東京市より鹿児島県庁所在地に達する路線(甲)」(現在の国道3号)となり、現在の国道200号のルートは国道から外された。その後、同区間が再び国道となるのは1953年昭和28年)のことであった。

年表

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  • 1953年昭和28年)5月18日 - 二級国道200号八幡鳥栖線(八幡市[注釈 3] - 筑紫郡筑紫村[注釈 4])として指定施行[5]
  • 1965年(昭和40年)4月1日 - 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道200号(北九州市 - 福岡県筑紫郡筑紫野町[注釈 5])として指定施行[1]
  • 1966年(昭和41年)5月30日 - 北九州市八幡区黒崎町42番の14から直方市大字直方1107番の3まで(北九州市八幡区幸神町8番の5から同区大字引野字割子川1874番の10までを除く)の区間が指定区間に指定される[6]
  • 1980年(昭和55年)4月10日 - 北九州市八幡西区幸神4丁目8番の5から同区大字引野字割子川1874番の10までの区間が指定区間に指定される[7]
  • 2003年平成15年)4月1日 - 北九州市八幡西区市瀬2丁目1154番4から同市八幡西区馬場山東2丁目502番1までの区間について経路が変更され、旧ルートは国道211号の単独区間となる[8]
  • 2017年(平成29年)4月1日 - 「一般国道の指定区間を指定する政令」から本路線が削除され、それまでの指定区間のうち北九州市内区間は北九州市に、直方市内区間は福岡県に、それぞれ道路管理者が変更される[4]

路線状況

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直方バイパス
福岡県北九州市八幡西区

バイパスや拡幅による改築が順次行なわれ、2005年平成17年)に直方バイパスが完成したことにより、ほぼ全線にわたって直線的な高い規格の道路となっている。

もともと、八幡西区小嶺地区、上津役地区が激しい渋滞で有名であったが、その区間が国道211号となり、現在北九州市内では目立った渋滞箇所は無い。飯塚市の勝盛歩道橋交差点も県内で有数の激しい渋滞箇所であったが、現在歩道橋は取り外されて高架橋が建設され、2010年(平成22年)8月11日に開通した。またこの勝盛歩道橋は福岡県のちょうど真ん中に当たる。

  • 北九州高速4号線のうち黒崎出入口 - 八幡IC間について、建設当時は日本道路公団の一般有料道路北九州直方道路として国道200号バイパスの扱いであった。九州自動車道門司IC - 八幡IC間の供用後、1991年(平成3年)に管理変更となり国道指定から外れた。
  • 2003年(平成15年)4月1日に八幡西区引野と同区馬場山を結ぶ北九州市道を昇格させた。その一部は上記北九州高速4号線に隣接並行する道路である。旧ルートは国道211号の単独区間となった。これは、旧ルートの渋滞が慢性化しており長年にわたり北九州市から国に対して拡幅の要望を行ってきたものの、予算の制約のためその早期の実現が見込みが低かったことから、北九州市が整備した都市計画道路八幡直方線を国道200号に指定して国に移管する代わりに旧ルートを補助国道である211号に振り替えて市の予算で拡幅を行うこととしたことによる[9][10]
  • 朝倉郡筑前町の山家道交差点から筑紫野市大字筑紫の旧国道3号交点すなわち旧終点までの旧道は、現在福岡県道77号筑紫野三輪線の一部となっている。

バイパス

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  • 直方バイパス - 飯塚バイパス(北九州市八幡西区馬場山 - 直方市下境 - 飯塚市水江)
    • 飯塚バイパスが先に完成していたが、2002年(平成14年)の直方バイパス開通までは福岡県道22号田川直方線バイパスを迂回しての接続で、直方バイパスの代替として同バイパスが機能していた。2002年(平成14年)に直方バイパス暫定完成、2005年(平成17年)に完成4車線化が完了し、2019年現在は起点より冷水道路までの間が4車線および6車線で開通中。直方・飯塚バイパスの完成により、遠賀川沿い、直方・飯塚の市街地を走行する旧道は、長距離利用者にとってはほぼ用無しとなったが、バイパス開通後も国道指定解除されておらず、経路が重複している。ただし国土交通省は当該区間の移管を計画している[11]
  • 冷水道路(飯塚市 - 筑紫野市)
    • 冷水トンネルにより冷水峠を越える道路で、うぐいすロードの愛称がある。かつては有料道路であったが、2016年(平成28年)5月15日から無料化された。
  • 山家バイパス(筑紫野市 - 朝倉郡筑前町 - 筑紫野市)
    • 浦の下交差点で冷水道路から直通し国道3号交点である原田交差点に至る、現道の東側を通るバイパス。1988年(昭和63年)に2車線で開通[12]、2018年現在4車線化事業中である[13]

通称

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重複区間

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  • 国道211号(北九州市八幡西区黒崎3丁目・筒井町交差点(起点) - 北九州市八幡西区引野1丁目・引野口交差点)
  • 国道211号(北九州市八幡西区馬場山・馬場山交差点 - 飯塚市片島・水江交差点)
  • 国道386号(朝倉郡筑前町朝日・朝日東交差点 - 筑紫野市原田・原田交差点(終点))

道路施設

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トンネル

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地理

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通過する自治体

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交差する道路

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交差する道路 市町村名 交差する場所
国道3号
国道211号 重複区間起点
福岡県道279号本城熊手線
北九州市 八幡西区 黒崎3丁目 筒井町交差点 / 起点
国道211号 重複区間終点 引野1丁目 引野口交差点
北九州高速4号線 引野1丁目 410/411 黒崎IC
福岡県道11号有毛引野線 引野2丁目 都市高速黒崎入口交差点
福岡県道48号中間引野線 的場町 的場池公園交差点
福岡県道281号下上津役折尾線 重複区間起点 大平1丁目 町上津役(まちこうじゃく)西2丁目交差点
福岡県道280号植木上上津役線 重複区間起点
福岡県道281号下上津役折尾線 重複区間終点
大平1丁目
福岡県道280号植木上上津役線 重複区間終点 千代4丁目 千代4丁目交差点
船越3丁目 千代中学校入口交差点
福岡県道61号小倉中間線 池田2丁目 池田2丁目交差点
上香月2丁目 上香月2丁目交差点
北九州高速4号線 茶屋の原 413 馬場山IC
国道200号 直方バイパス起点
国道211号 重複区間起点
馬場山 馬場山交差点
直方バイパス E3 九州自動車道
北九州高速4号線
金剛4丁目 4 八幡IC
414 金剛IC
福岡県道28号直方行橋線 直方市 大字頓野
福岡県道22号田川直方線 / 田川直方バイパス 大字下境 下境交差点
福岡県道419号夏吉直方線 大字上境 直方大橋東交差点
福岡県道22号田川直方線 大字上境 直方大橋西交差点
福岡県道62号北九州小竹線 飯塚市 口原 飯塚市口ノ原交差点
福岡県道415号口ノ原稲築線 口原 石丸団地入口交差点
福岡県道30号飯塚福間線 川島 川島入口交差点
福岡県道448号幸袋柏森線 川島 立岩交差点
現道 福岡県道28号直方行橋線 直方市 大字頓野 西尾交差点
福岡県道22号田川直方線 / 田川直方バイパス 大字頓野 頓野交差点
福岡県道73号直方水巻線 大字頓野 日ノ出橋東交差点
福岡県道40号直方停車場線 日吉町 日ノ出橋西交差点
福岡県道467号上新入直方線 津田町
福岡県道27号直方芦屋線 新町 殿町交差点
福岡県道21号福岡直方線
福岡県道22号田川直方線 / 市街地側
新町 勘六橋西交差点
福岡県道461号南良津宮田線
福岡県道470号勝野下境線
鞍手郡 小竹町 大字南良津 鴻ノ巣橋西交差点
福岡県道476号小竹頴田線 重複区間起点 大字勝野 御徳大橋西交差点
福岡県道476号小竹頴田線 重複区間終点 大字勝野
福岡県道74号宮田小竹線 大字勝野 小竹局入口交差点
福岡県道62号北九州小竹線 大字勝野 小竹上町交差点
福岡県道425号鯰田停車場線 飯塚市 目尾 鯰田渡交差点
福岡県道30号飯塚福間線 幸袋 夢の大橋交差点
福岡県道448号幸袋柏森線 幸袋
国道200号 直方バイパス終点
国道211号 重複区間終点
片島2丁目 水江交差点
国道201号 片島1丁目 勝盛歩道橋交差点
福岡県道100号大日寺潤野飯塚線 西徳前 枝国北交差点
福岡県道60号飯塚大野城線 弁分 弁分交差点
国道201号 / 八木山バイパス
国道201号 / 飯塚庄内田川バイパス
弁分 バイパス入口交差点
福岡県道445号高田天道停車場線 重複区間起点 太郎丸 太郎丸交差点
福岡県道445号高田天道停車場線 重複区間終点 太郎丸 太郎丸一区交差点
福岡県道446号大分太郎丸線 太郎丸
福岡県道473号瀬戸飯塚線 嘉穂郡 桂川町 大字瀬戸
福岡県道66号桂川下秋月線 大字寿命(じゅめい) 寿命交差点
福岡県道427号桂川停車場線
福岡県道444号豆田稲築線 重複区間起点
大字豆田 新茶屋交差点
福岡県道444号豆田稲築線 重複区間終点 大字豆田
福岡県道90号穂波嘉穂線 飯塚市 平塚 出雲交差点
福岡県道65号筑紫野筑穂線 平塚 長尾交差点
福岡県道439号才田筑前内野停車場線 内野 内野交差点
国道200号 / 冷水道路 内野 内野交差点
福岡県道438号白川桑曲線 桑曲
福岡県道595号山家西小田線 筑紫野市 大字山家(やまえ)
福岡県道76号筑紫野太宰府線
福岡県道77号筑紫野三輪線 重複区間起点
大字山家 山家ニュータウン入口交差点
福岡県道77号筑紫野三輪線 重複区間終点
福岡県道・大分県道112号福岡日田線
朝倉郡 筑前町 山家道交差点
国道200号 / 冷水道路
国道386号 重複区間起点
朝日 朝日東交差点
福岡県道53号久留米筑紫野線 / バイパス 朝日 筑紫大橋北交差点[注釈 7]
国道3号 / 筑紫野バイパス
国道386号 重複区間終点
筑紫野市 原田(はるだ)3丁目 原田交差点 / 終点

交差する鉄道

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沿線

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ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
  3. ^ 1963年2月10日5市が合併して北九州市発足。同年4月1日に政令指定都市に移行して八幡区発足。1974年4月1日分区して八幡西区発足。
  4. ^ 1955年3月1日に1町4村が合併して筑紫郡筑紫野町発足。1972年4月1日に市制施行して筑紫野市発足。
  5. ^ 1972年4月1日、市制施行して、筑紫野市発足。
  6. ^ 旧道のみ
  7. ^ 本道は立体交差での接続で直接の接続はなし。

出典

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  1. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月11日閲覧。
  3. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月30日閲覧。
  4. ^ a b 一般国道200号の道路管理者変更について~H29.4.1から福岡県、北九州市に管理を移管します~” (PDF). 国土交通省北九州国道事務所 (2017年3月29日). 2017年4月1日閲覧。
  5. ^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
  6. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令の一部を改正する政令(昭和41年5月30日政令第162号)
  7. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令の一部を改正する政令(昭和55年4月5日政令第81号)
  8. ^ 道路に関する件(平成15年4月1日九州地方整備局告示第78号)
  9. ^ 新規事業採択時評価結果(平成16年度新規事業化箇所) 一般国道211号第1工区” (PDF). 国土交通省道路局 (2004年). 2014年5月12日閲覧。
  10. ^ 公共事業再評価調書 一般国道211号(第1工区)道路改築事業” (PDF). 北九州市 (2008年4月1日). 2014年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月12日閲覧。
  11. ^ 別添2 (1) 移管する方向で今後更に調整を進めていくもの (PDF) p14
  12. ^ 平成21年度 第3回 九州地方整備局 事業評価監視委員会 事後評価 国道200号 直方バイパス” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 (2009年8月21日). 2019年6月30日閲覧。
  13. ^ 一般国道200号 道路事業”. 福岡県朝倉県土整備事務所 (2018年10月5日). 2019年6月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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