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新宿スバルビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新宿スバルビル
新宿スバルビルの位置(東京都区部内)
新宿スバルビル
情報
用途 オフィス
建築主 富士重工業
敷地面積 1,600 m²
延床面積 20,385 m²
状態 解体
階数 地上9階、地下5階
高さ 52m
着工 1964年
竣工 1966年1月
解体 2018年
所在地 160-0023
東京都新宿区西新宿一丁目7番2号
座標 北緯35度41分29.3秒 東経139度41分51.9秒 / 北緯35.691472度 東経139.697750度 / 35.691472; 139.697750 (新宿スバルビル)座標: 北緯35度41分29.3秒 東経139度41分51.9秒 / 北緯35.691472度 東経139.697750度 / 35.691472; 139.697750 (新宿スバルビル)
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新宿スバルビル(しんじゅくスバルビル)は、かつて東京都新宿区西新宿一丁目に所在した建築物である。1966年に竣工し、富士重工業(現:SUBARU)が本社を置いていたが、2014年8月に渋谷区恵比寿のエビススバルビル(新)に移転した。2018年8月より解体工事が始まり[1]、翌2019年5月に完了した。

歴史

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1953年7月に設立された富士重工業は、新宿区角筈2丁目73番地(新宿スバルビルと同位置)の「東富士ビル」に本社を置いた。翌1954年には関連会社を統合し、本社機能を千代田区丸の内内外ビルに移した。1964年には東富士ビルを解体し、同位置に新本社ビルを着工[2]。1966年1月に新宿スバルビルが完成し、本社機能を移転した[3]

新宿駅西口の正面に位置し、1階には新型車両を展示するショールームを開設。付近の街路観光バスの発着場としても使われ[4]2011年3月の東日本大震災では帰宅困難者を受け入れた[5]

2010年8月に富士重工業は、本ビルを小田急電鉄に340億円で売却する契約を締結した(引き渡しは2011年4月)[6][7]。本社はその後約3年間、賃貸契約で入居していたが、2014年8月18日に、渋谷区恵比寿に完成したエビススバルビル(新)に移転した[8]。これに先立つ同8月15・16の両日、本社を新宿エリアに48年間にわたり置いていたことに感謝を込め、富士重工業が空室となったフロアの窓に内側から映像を映す「リアプロジェクションマッピング」を行った[4]

富士重工業本社の退去後も名称は「新宿スバルビル」のまま変わらず、屋上には引き続きSUBARUの看板が掲出されていた。また、みずほ銀行新宿西口支店(旧・第一勧業銀行店舗。前身の第一銀行時代から入居)やクスリの龍生堂薬局スバルビル調剤店、地下飲食店街も営業を続けていたが、2016年に入るとみずほ銀行新宿西口支店は新宿センタービル地下にある同行の新宿新都心支店内にブランチインブランチとなる形で移転し、クスリの龍生堂薬局スバルビル調剤店も閉店した。みずほ銀行とクスリの龍生堂薬局は新宿スバルビルからの退去理由について「自己都合ではなく、あくまでビルオーナー(小田急電鉄)の都合によるものである。」と発表している。

地下飲食店街は、地下2階にあったマクドナルド新宿スバルビル店を除き全てのテナントが閉店し、小田急百貨店本館や小田急ハルクなどとともに再開発が検討されることとなった[9]2018年7月21日をもって、最後のテナントとなったマクドナルド新宿スバルビル店が閉店。同年8月からビルの地上部のみが解体工事に入った。

帰趨が注目されている「新宿の目」の位置する地下部の今後については、所有者となった小田急電鉄は「新宿の目を解体するか残すのかも含めて、これから検討していきます」と、J-CASTニュースの取材に対し回答していた[10]

2019年5月に地上部解体工事は完了した。跡地はの「新宿の拠点再整備方針」対象エリアのため、整備事業着手までの暫定利用として同年8月22日に「SHINJUKU ODAKYU PARK」がオープンした[11]

なお、将来の西口再開発完成予想図でのビル跡地は自動車用の地下へ連絡するロータリーとなって描かれているためビルとして再開発される可能性は極めて低くなった。また、予定通り再開発が進められた場合、以上のことから新宿の目は残す場合も一旦は現在地からの撤去が必要不可欠となる。


脚注

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  1. ^ “小田急電鉄/新宿スバルビル(東京都新宿区)解体/清水建設で8月着工”. 日刊建設工業新聞. (2018年7月4日). https://www.decn.co.jp/?p=100959 2018年11月25日閲覧。 
  2. ^ スバルの富士重工が総工費100億の新社屋を竣工、本社移転”. clicccar (2014年8月6日). 2015年8月25日閲覧。
  3. ^ 沿革 (PDF) 富士重工業
  4. ^ a b “新宿スバルビル、最後のメッセージ[動画]”. Response.. (2014年8月19日). http://response.jp/article/2014/08/19/230301.html 2015年8月28日閲覧。 
  5. ^ 2011年CSRリポート (PDF) (富士重工業)
  6. ^ 本社移転および新宿スバルビルの売却に関するお知らせ』(pdf)(プレスリリース)富士重工業、2010年8月30日http://www.fhi.co.jp/contents/pdf_60697.pdf2015年8月25日閲覧 
  7. ^ “富士重、本社ビル売却を発表 小田急電鉄に340億円で”. 日本経済新聞. (2010年8月30日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD3009H_Q0A830C1000000/ 2019年8月12日閲覧。 
  8. ^ 富士重工業 本社を新社屋へ移転~新社屋エビススバルビルの竣工式を実施~』(プレスリリース)富士重工業、2014年8月6日https://www.subaru.co.jp/news/archives/14_07_09/14_08_06_102045.html2015年8月25日閲覧 
  9. ^ “百貨店本館など5棟/新宿西口再開発を検討/小田急電鉄”. 建設通信新聞. (2015年5月1日). http://www.kensetsunews.com/?p=47486 2015年8月25日閲覧。 
  10. ^ “スバルビル、8月から地上部分「解体」へ 「新宿の目」の今後は未定”. J-CASTニュース. (2018年7月3日). https://www.j-cast.com/2018/07/03332804.html?p=all 2018年7月20日閲覧。 
  11. ^ 新宿スバルビル跡地の暫定利用を開始!「SHINJUKU ODAKYU PARK」8月22日オープン』(プレスリリース)小田急電鉄株式会社、2019年8月5日https://www.odakyu.jp/news/o5oaa1000001lhx0-att/o5oaa1000001lhx7.pdf2019年8月12日閲覧 

関連項目

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