永井陽右
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永井 陽右(ながい ようすけ、1991年 - )は、日本のテロ・紛争解決プロフェッショナル。特定非営利活動法人アクセプト・インターナショナル創業者・代表理事。主にソマリアやイエメンなどの紛争地においてテロリストとの交渉やテロ組織から離脱した兵士の脱過激化と社会復帰を業務とし、国際機関の専門家パネルも兼任。
人物
[編集]神奈川県海老名市出身。高校時代に地球温暖化の影響でツバルが海に沈んでしまうというニュースに衝撃を受けた経験から、他者を意識するようになる。
早稲田大学入学後、紛争やテロにより世界で最も危険な場所とされ誰も支援をしていなかったソマリアに使命感を抱き、日本人学生とソマリア人の若者と共に「日本ソマリア青年機構」を設立。ケニアで難民として暮らすソマリア人ギャングを更生させ治安改善を目指す活動に取り組む[1]。この活動は国連などにも評価され、2016年からはソマリアでテロリストの更生活動を始める[2]。
2017年には、日本ソマリア青年機構を「NPO法人アクセプト・インターナショナル」として法人化した。現在ではソマリアだけでなく世界各国で、テロリストと交渉しテロ組織からの脱退を促し社会に更生させる活動を行っている[3]。
経歴
[編集]- 2010年 - 藤嶺学園藤沢高等学校卒業[4]
- 2015年 - 早稲田大学教育学部複合文化学科卒業
- 2016年 - ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス, Conflict Studies(紛争研究)修士課程修了
- 2017年 - NPO法人アクセプト・インターナショナル設立、代表理事就任
- 2022年 - 早稲田大学大学院社会科学研究科地球社会論専攻博士課程修了
受賞歴
[編集]- 2014年 - 第28回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)、外務大臣奨励賞受賞
- 2015年 - 小野梓記念賞特別賞受賞
- 2021年 - King Hamad Award ピースアワード受賞
- 2022年 - 中曽根康弘賞受賞
選出
[編集]- 2016年12月 - 日経ビジネス「次代を創る100人」に選出
- 2018年8月 - Forbes Japan「30 UNDER 30 JAPAN 2018」に選出
- 2020年11月 - Paris Peace Forum 2020にて特定非営利活動法人アクセプト・インターナショナルのRPAモデルが選出
- 2021年11月 - ニューズウィーク日本版「世界に貢献する日本人30」
著書
[編集]- 『僕らはソマリアギャングと夢を語る――「テロリストではない未来」をつくる挑戦』 英治出版, 2016年
- 『ぼくは13歳、任務は自爆テロ。――テロと紛争をなくすために必要なこと』合同出版, 2017年
- 『共感という病』かんき出版, 2021年
- 『紛争地で「働く」私の生き方』小学館, 2023年
出演
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “Special Issue: これが本当の“クレイジージャーニー”ソマリアギャングと夢を語る早大生 (早稲田ウィークリー1403号)” (2016年7月13日). 2016年10月24日閲覧。
- ^ 小林香織 (2021年3月12日). “もっとも危険な紛争地ソマリアでテロリストの更生を支援する29歳、永井陽右さんの覚悟 | AMP[アンプ - ビジネスインスピレーションメディア]”. 2021年7月15日閲覧。
- ^ Kando, Yoshihiro. “「リアル北斗の拳」ソマリアでギャングやテロリストを更生させる 27歳の挑戦”. BuzzFeed. 2020年7月26日閲覧。
- ^ “教育×WASEDA ONLINE”. yab.yomiuri.co.jp. 2023年2月12日閲覧。
参考文献
[編集]- 永井陽右『僕らはソマリアギャングと夢を語る―「テロリストではない未来」をつくる挑戦』英治出版、2016年。ISBN 978-4-86276-222-1。