コンテンツにスキップ

満田かずほ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
満田みつたかずほ
満田(みつた)穧(かずほ)
1967年の満田
別名義 清瀬 穧
生年月日 (1937-08-20) 1937年8月20日(87歳)
出生地 日本の旗 日本 長崎県長崎市
国籍 日本の旗 日本
職業 映画監督、演出家、ディレクター、プロデューサー、プランナー
ジャンル 特撮
活動期間 1964年 - 1997年
著名な家族 赤木優(実娘)
テンプレートを表示

満田 穧(みつた かずほ、1937年昭和12年〉8月20日[1] - )は、日本のテレビ演出家映画監督プロデューサー長崎県長崎市出身。早稲田大学商学部卒業[2]。実娘は女優の赤木優。

なお、「かずほ」の名は正しくは「(のぎへん)」に「」()と書くが、コンピュータ上で表記できる文字コードに含まれないため、項目名および本文では漢字の「穧」または平仮名による表記で代用する。実際の表記は下記の画像を参照のこと。ネット上では満田穧という代用表記も見られる。

人物

[編集]
(「満田かずほ」の本来の表記例(クレジット風に作成した画像))

KRT(現・TBS)のアシスタントディレクターを経て、円谷一の意向を受けて1964年円谷特技プロダクションに入社[3][4][2]。初監督作品は『ウルトラQ』第21話「宇宙指令M774」[4][2][注釈 1]

ウルトラマン』など円谷プロの作品群の監督、プロデュースを数多く手がける。『ウルトラセブン』では最終回の演出に抜擢された。この他にも挿入歌「ULTRA SEVEN」や不採用となった主題歌の候補曲(通称「ウルトラセブンの歌 パートII」)の効果的な活用、ウルトラホーク1号の発進シーンで基地内に響く「Fourth Gate, Open!」のアナウンスを自ら演じるなど、音楽・音響の面でも演出手腕を見せた[2]

マイティジャック』や『ジャンボーグA』では作詞家「清瀬かずほ」[注釈 2]として、主題歌・挿入歌の作詞も手がけている。清瀬の姓は在住していた東京都清瀬市に因む。『ザ☆ウルトラマン』『ウルトラマン80』では本名で挿入歌を作詞した。

その後、熊本県荒尾市ウルトラマンランド初代館長に就任(後に名誉館長)[2]。そのほか、ウルトラシリーズを扱った特番にも出演している。

参加作品

[編集]

出演作品

[編集]

本人に相当する役を演じた俳優

[編集]
テレビドラマ

執筆

[編集]

雑誌連載

[編集]
  • 『ウルトラの星を見た男たち』 - 特撮雑誌「宇宙船」の1989年夏号(49号)から1995年夏号(73号)まで全22回。「ウルトラセブン」から「チビラくん」まで、自身が関わった作品の製作状況について物語風に記した。17回からは連載当時の中国でのビジネス展開についても記した。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 制作順では第26話「燃えろ栄光」(第21話は制作順では第19話、「燃えろ栄光」は制作第18話)。当初は、円谷一が担当する予定であったが、別の海外ロケの作品が入ってしまったことから、新人の満田が引き継いだという[2]
  2. ^ 満田姓と違い、こちらは平仮名表記である。

出典

[編集]
  1. ^ a b 野村宏平、冬門稔弐「8月20日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、232頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  2. ^ a b c d e f シリーズ大解剖 2022, p. 43, 「初期ウルトラマンシリーズの名作と伝説を生んだ監督たち 満田かずほ」
  3. ^ a b マガジン2020 2020, p. 62, 「ウルトラ雑学2 円谷プロダクション Who's Who?」
  4. ^ a b c UPM vol.17 2021, p. 31, 「ウルトラ監督列伝」
  5. ^ 『円谷プロ画報 第1巻』p.211 竹書房 2013年。

参考文献

[編集]
  • 『テレビマガジン特別編集 ウルトラ特撮マガジン 2020』講談社(講談社MOOK)、2020年8月31日。ISBN 978-4-06-520743-7 
  • 講談社 編『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK』 vol.17《ウルトラマンネクサス》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2021年3月10日。ISBN 978-4-06-520939-4 
  • 『ウルトラマンシリーズ 大解剖 ウルトラQ・ウルトラマン・ウルトラセブン 編』三栄〈大解剖シリーズ サンエイムック〉、2022年7月1日。ISBN 978-4-7796-4604-1 

関連項目

[編集]