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漢復

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

漢復(かんふく)は、新末後漢初西暦23年、隗囂が自立して使用した私年号。李崇智は33年春の隗囂死去後、34年10月にその子隗純後漢に降伏するまで使用されたとするが、柏楊の年表には23年から24年までしか記入されていない。

復漢元年」と記された木簡が、現在の内蒙古自治区で発掘された居延漢簡にある[1]清代の学者である万斯同が著した『歴代紀元彙考』では朔寧とされているが、李崇智は『後漢書』隗囂伝の「(建武六年、囂)遂遣使称臣於公孫述。明年以囂為朔寧王」という記述を根拠に、万斯同が付会したのだろうと考証している。柏楊はこの年(30年)から33年までを「朔寧王隗囂元年」から「4年」まで、34年を「朔寧王隗純元年」とする在位紀年を立てている。

西暦との対照表

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漢復 元年 2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年 10年 11年 12年
西暦 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 30年 31年 32年 33年 34年
干支 癸未 甲申 乙酉 丙戌 丁亥 戊子 己丑 庚寅 辛卯 壬辰 癸巳 甲午

他元号との対照表

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漢復 元年 2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年 10年 11年 12年
地皇4 - - - - - - - - - - -
更始 更始 更始2 更始3 - - - - - - - - -
成家 - - 龍興 龍興2 龍興3 龍興4 龍興5 龍興6 龍興7 龍興8 龍興9 龍興10
赤眉 - - 建世 建世2 建世3 - - - - - - -
後漢 - - 建武 建武2 建武3 建武4 建武5 建武6 建武7 建武8 建武9 建武10

出典

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  1. ^ 大庭脩『木簡』、70頁。

参考文献

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  • 李崇智 『中国歴代年号考』(中華書局 2004年12月 ISBN 7101025129
  • 柏楊 『中国歴史年表』(海口: 海南出版社 2006年11月) ISBN 7544318656
  • 大庭脩・編『木簡 古代からのメッセージ』、大修館書館、1998年。

関連項目

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