コンテンツにスキップ

田端駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
田端駅
北口(2019年1月)
たばた
Tabata
地図
所在地 東京都北区東田端一丁目17-1
北緯35度44分17秒 東経139度45分39秒 / 北緯35.73806度 東経139.76083度 / 35.73806; 139.76083座標: 北緯35度44分17秒 東経139度45分39秒 / 北緯35.73806度 東経139.76083度 / 35.73806; 139.76083
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 ハタ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
39,231人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1896年明治29年)4月1日[2]
乗入路線 3 路線
所属路線 京浜東北線
(線路名称上は東北本線
駅番号 JK34[報道 1]
キロ程 7.1 km(東京起点)
大宮から23.2 km
[* 1]JK 35 上中里 (1.7 km)
(0.8 km) 西日暮里 JK 33
所属路線 山手線
(西日暮里方は線路名称上は東北本線)
駅番号 JY09[報道 1]
キロ程 20.6 km(品川起点)
[* 1]JY 10 駒込 (1.6 km)
(0.8 km) 西日暮里 JY 08
所属路線 常磐線(貨物支線・田端貨物線)
キロ程 1.6 km(三河島起点)
三河島 (1.6 km)
備考
テンプレートを表示
南口(2010年6月)

田端駅(たばたえき)は、東京都北区東田端一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属する。北区最南端および最東端の駅である。

乗り入れ路線

[編集]

旅客線としては、旅客案内用の路線名における京浜東北線山手線が乗り入れをしている。線路名称上は、当駅から駒込方は山手線(当駅が終点)、上中里方および西日暮里方は(旅客案内用の路線名「京浜東北線」「山手線」ともに)東北本線であり、このうち東北本線を当駅の所属線としている。

駅番号は、京浜東北線がJK 34、山手線がJY 09である[報道 1]

歴史

[編集]
関東大震災の際、田端駅から避難する人々
田端駅周辺の白黒空中写真(1963年6月26日撮影)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅構造

[編集]

島式ホーム2面4線を有する[1]地上駅。ホーム[注釈 1]には古いレールを再使用した柱が使われ、開業当時をしのばせる。

旅客線ホーム東側には、田端信号場駅の着発線および東北新幹線の高架が見られる。

改札は北口と南口の2か所がある。自動券売機、多機能券売機[3]指定席券売機(北口のみ)[3]自動改札機が設置されている。

北口は橋上駅舎となっている[1]。2008年7月30日に、人工地盤上に地上3階建ての駅ビル「アトレヴィ田端」が開業した。周辺に大きな商店や繁華街がないことを逆手にとり、成城石井TSUTAYAなどのテナントを誘致し、乗降客や乗り換え客をターゲットとした駅ビル運営が行われている[報道 3]

南口は北口とは対照的に小さな駅舎である[1]。駅舎からホームに繋がる専用の跨線橋があるが、全体的に通路のスペースが狭い。お客さまサポートコールシステムが導入されており、駅員は終日常駐しておらず、インターホンで呼び出すようになっている[3]

山手線と京浜東北線は、田町駅から当駅まで、同一方向の電車は同じ島式ホームを共有する方向別複々線となっている。駅の西日暮里寄りには、山手線と京浜東北線との渡り線があり、工事および非常時に内側線・外側線のいずれかが使用できない場合、山手線・京浜東北線電車を使用できる線路に集約して運行するために用いられる。なお、その際は京浜東北線での日中の快速運転は行わず、終日各駅停車で運行される。

のりば

[編集]
番線 路線 方向 行先
1 JK 京浜東北線 北行 赤羽浦和大宮方面
2 JY 山手線 内回り 巣鴨池袋新宿方面
3 外回り 上野東京品川方面
4 JK 京浜東北線 南行 上野・東京・横浜方面

(出典:JR東日本:駅構内図

バリアフリー設備

[編集]

利用状況

[編集]

2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員39,231人である。山手線の駅の中では高輪ゲートウェイ駅鶯谷駅目白駅新大久保駅に次いで少ない。ただし、乗車人員と京浜東北線・山手線間の乗り換え人員数を含めた「利用者」数では約8万3,000人が利用している(2008年〈平成20年〉時点)[報道 3]

1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 34,871 [* 3]
1991年(平成03年) 36,079 [* 4]
1992年(平成04年) 37,356 [* 5]
1993年(平成05年) 37,940 [* 6]
1994年(平成06年) 38,452 [* 7]
1995年(平成07年) 38,730 [* 8]
1996年(平成08年) 38,893 [* 9]
1997年(平成09年) 38,456 [* 10]
1998年(平成10年) 38,499 [* 11]
1999年(平成11年) 38,046 [* 12]
2000年(平成12年) [JR 1]36,555 [* 13]
2001年(平成13年) [JR 2]37,689 [* 14]
2002年(平成14年) [JR 3]39,741 [* 15]
2003年(平成15年) [JR 4]40,740 [* 16]
2004年(平成16年) [JR 5]41,278 [* 17]
2005年(平成17年) [JR 6]41,400 [* 18]
2006年(平成18年) [JR 7]41,732 [* 19]
2007年(平成19年) [JR 8]42,403 [* 20]
2008年(平成20年) [JR 9]42,683 [* 21]
2009年(平成21年) [JR 10]43,030 [* 22]
2010年(平成22年) [JR 11]43,208 [* 23]
2011年(平成23年) [JR 12]43,129 [* 24]
2012年(平成24年) [JR 13]44,155 [* 25]
2013年(平成25年) [JR 14]45,116 [* 26]
2014年(平成26年) [JR 15]45,296 [* 27]
2015年(平成27年) [JR 16]45,954 [* 28]
2016年(平成28年) [JR 17]46,241 [* 29]
2017年(平成29年) [JR 18]47,034 [* 30]
2018年(平成30年) [JR 19]47,440 [* 31]
2019年(令和元年) [JR 20]47,008 [* 32]
2020年(令和02年) [JR 21]34,278
2021年(令和03年) [JR 22]34,916
2022年(令和04年) [JR 23]37,291
2023年(令和05年) [JR 24]39,231

駅周辺

[編集]

駅は山手台地の縁に沿うような位置に立地し、台地の上と下を結ぶ形で都道458号線が在来線・貨物線を跨ぎ、駅の北口に面している。ロータリーも北口に設置されている。駅周辺に大きな商店や繁華街などはない。都道を東田端方面(北東方向)へ進み坂を下るか、あるいは動坂方面(南西方向)に坂を上ると飲食店や小さな商店が立地する一帯があるが、いずれも駅から400m程度離れている。

南口周辺は住宅地で、駅からは階段あるいは坂を上る必要がある。また駅の南東側(東田端・田端新町方面)へ直接行くことはできない。

北口

[編集]

南口

[編集]

バス路線

[編集]
のりば 運行事業者 系統・行先
田端駅前
1 都営バス
2 端44北千住駅前
3 東43江北駅前・荒川土手・豊島五丁目団地
JR田端駅
北区コミュニティバス「Kバス」
日立自動車交通
田端循環ルートJR駒込駅

エピソード

[編集]
  • 大和田建樹作詞の鉄道唱歌では以下のように歌われている。まだ常磐線が田端に接続していたときのことである。
    • 車輪の巡り速に千住大橋右に見て環の端の限りなく再び戻る田端駅(第三集62番)
    • 車輪の響き笛の声見返る後に消えてゆく上野の森の朝月夜田端は露もまだ寒し(第四集1番)
    • 見あぐる岸は諏訪の臺 それにつづきて秋の夜は 道灌山の虫のねを ここまで風や送るらん(第四集2番)
  • 1936年(昭和11年)3月28日浅草花やしきで飼育していた動物を仙台市立動物園へ移送。この際、田端駅にて動物の積み替えが行われた。これら動物にはゾウライオンシロクマなどの大型動物が含まれていた[9]
  • 新海誠監督による2019年公開の映画「天気の子」に登場している[新聞 2]。特に南口を出ると始まる上り坂は映画の重要なシーンの舞台となっている[新聞 2]

隣の駅

[編集]
東日本旅客鉄道(JR東日本)
JK 京浜東北線
快速
上中里駅 (JK 35) - 田端駅 (JK 34) - 上野駅 (JK 30)
各駅停車
上中里駅 (JK 35) - 田端駅 (JK 34) - 西日暮里駅 (JK 33)
JY 山手線
駒込駅 (JY 10) - 田端駅 (JY 09) - 西日暮里駅 (JY 08)
常磐線貨物支線(田端貨物線)
三河島駅 - 田端駅

脚注

[編集]

記事本文

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 1番線から線路を挟んだ石垣脇に、金魚が泳ぐ鑑賞池と植栽がある。国鉄時代の1970年頃、石垣下の暗さを和らげるため駅員が自費で造った池と築山が始まり。以前は錦鯉が放されていた。石垣の耐震工事に伴い、JR東日本は金魚を自社施設の池に移して、池を取り壊す予定である[新聞 1]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 05号 上野駅・日光駅・下館駅ほか92駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月9日、21頁。 
  2. ^ 関口安義 『「羅生門」の誕生』 翰林書房、2009年5月。ISBN 978-4877372828
  3. ^ a b c d e 駅の情報(田端駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月11日閲覧。
  4. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、389頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  5. ^ 停車場設置」『官報』第3823号、内閣官報局、510頁、1896年3月31日https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2947102/12 
  6. ^ 日本国有鉄道百年写真史』(1972年発行、p.247)
  7. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '91年版』ジェー・アール・アール、1991年8月1日、191頁。ISBN 4-88283-112-0 
  8. ^ “マルエツ「田端店」3月18日(木)オープン 東京都北区”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2004年4月1日)
  9. ^ 浅草名物花屋敷が閉店、動物は身売り『中外商業新報』昭和11年3月27日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p425 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
報道発表資料
[編集]
  1. ^ a b c 首都圏エリアへ「駅ナンバリング」を導入します 〜2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据え、よりわかりやすくご利用いただける駅を目指します〜』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2016年4月6日。オリジナルの2020年2月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200211041325/https://www.jreast.co.jp/press/2016/20160402.pdf2021年3月5日閲覧 
  2. ^ Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月23日閲覧。
  3. ^ a b c 今日いちにちのはじまりに。いつもの帰り道に。アトレヴィ田端 GRAND OPEN!!』(PDF)(プレスリリース)東京圏駅ビル開発、2008年6月25日。オリジナルの2019年5月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190508114025/https://company.atre.co.jp/company/news/pict/58_20080625tabata.pdf2020年4月21日閲覧 
  4. ^ シェアオフィス事業の拡大で働き方改革を加速します ~「STATION WORK」の1,000カ所展開を目指すとともに、ワーケーションの推進を行います~』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年9月3日。オリジナルの2020年9月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200905155129/https://www.jreast.co.jp/press/2020/20200903_ho04.pdf2020年9月6日閲覧 
新聞記事
[編集]

利用状況

[編集]
  1. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
東京都統計年鑑

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]