米田雄介
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米田 雄介(よねだ ゆうすけ、1936年 - 2024年8月20日)は、日本の歴史学者。公益財団法人古代学協会理事、広島県立女子大学・神戸女子大学名誉教授。文学博士(大阪大学・論文博士・1975年)。元正倉院事務所長。兵庫県神戸市出身[1]。
略歴
[編集]兵庫県に生れる。1964年に大阪大学大学院博士課程単位取得退学。同年、大阪大学文学部助手。1966年、宮内庁書陵部に出向。1975年「日本古代地方行政機構の研究 郡司制を中心として」で大阪大学より文学博士の学位を取得。宮内庁書陵部編修課長として勤務の後、1992年から宮内庁正倉院事務所長。退職後、県立広島女子大学教授、2002年定年退官[2]、神戸女子大学教授。2006年、瑞宝小綬章受章[3]。
2024年8月20日、慢性心不全で死去した。87歳没[1]。死没日付をもって従四位に叙された[4]。
業績
[編集]専門は日本古代史。平安時代とくに摂関制について研究。また、正倉院に勤務して以後は、それに関する著作も多い。
著書
[編集]- 『郡司の研究』法政大学出版局、1976年
- 『古代国家と地方豪族』教育社歴史新書、1979年
- 『歴代天皇の記録』続群書類従完成会、1992年
- 『正倉院宝物の歴史と保存』吉川弘文館、1998年
- 『正倉院宝物と日本文化』吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、1998年
- 『正倉院宝物の故郷』大蔵省印刷局、1999年
- 『正倉院宝物と平安時代』淡交社、2000年
- 『藤原摂関家の誕生』吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2002年
- 『すぐわかる正倉院の美術』東京美術、2002年、改訂版2019年
- 『摂関制の成立と展開』吉川弘文館、2006年
- 『奇蹟の正倉院宝物 シルクロードの終着駅』角川選書、2010年
- 『正倉院宝物と東大寺献物帳』吉川弘文館、2018年
- 『歴代天皇の皇位継承事情』柳原出版、2022年
編著・共著
[編集]- 『正倉院学ノート』(樫山和民と共編)朝日選書、1999年
- 『皇室の名宝』朝日新聞社、1999年
- 『正倉院の謎を解く』(木村法光と共著) 毎日新聞社、2001年
- 『歴代天皇・年号辞典』吉川弘文館、2003年、新訂版2019年
- 『皇室事典』(編集委員、所功、高橋紘等と共編)