花柳小菊
表示
はなやぎ こぎく 花柳 小菊 | |
---|---|
山田五十鈴(左)とともに(1949年) | |
本名 | 斎藤 芳子 |
生年月日 | 1921年2月26日 |
没年月日 | 2011年1月26日(89歳没) |
出生地 | 日本 東京市京橋区(現:東京都中央区) |
職業 | 女優 |
ジャンル | 映画、テレビドラマ、舞台 |
花柳 小菊(はなやぎ こぎく、本名:斎藤 芳子(さいとう よしこ)、1921年2月26日 - 2011年1月26日[1])は日本の女優。
来歴
[編集]東京市京橋区(現在の東京都中央区)生まれ。牛込区(現在の新宿区)の築土尋常小学校を卒業後、神楽坂の芸者となるべく小菊の名で半玉となった。
マキノ正博にスカウトされ、弟のマキノ満男のいる日活映画「恋愛人名簿」へ1935年1月に主演。1935年6月、日活多摩川に正式入社。芸名は妓籍のままだった。二枚目俳優の滝口新太郎とあこがれコンビとして売り出されスターとなった。
1937年より時代劇出演が増え、阪東妻三郎や片岡千恵蔵の相手役となる。現代劇のメロドラマでもヒロインを続けたが1940年に退社。その後は新派の舞台出演が増えた。
戦後も松竹、東宝、大映、東映で主演作をもつ活躍をみせた。1956年9月より東映専属となった後は脇に回り時代劇で活躍するが、時代劇ブームが終わり1963年に退社。その後の映画出演は1968年の東映「忍びの卍」のみで映画界を引退。その後はテレビドラマ・舞台で活躍した。
2011年1月26日午後2時50分、心不全のため東京都内の病院で死去。89歳没[1]。
主な出演
[編集]映画
[編集]※太字の題名はキネマ旬報ベストテンにランクインした作品
- のぞかれた花嫁(1935、日活)
- 浴槽の花嫁(1936年、日活)
- 真実一路(1937年、日活)
- 恋山彦 風雲の巻(1937年、日活)
- 恋山彦 怒濤の巻(1937年、日活)
- 時代の霧 春実の巻(1937年、日活)
- 時代の霧 静子の巻(1937年、日活)
- 忠臣蔵 天の巻・地の巻(1938年、日活)
- 人生劇場 残侠篇(1938年、日活)
- 赤垣源蔵(1938年、日活)
- 爆音(1939年、日活)
- 歴史(1940年、日活)
- 虞美人草(1941年、東宝)
- 湖畔の別れ(1943年、松竹)
- 民衆の敵(1946年、東宝)
- 愛の宣書(1946年、東宝)
- 汚れた花園(1948年、松竹)
- 木曾の天狗(1948年、大映)
- 好色五人女(1948年、大映)
- 狙われた女(1948年、大映)
- 千姫御殿(1948年、大映)
- 黒雲街道(1948年、大映)
- 大島情話(1948年、大映)
- 月よりの使者(1949年、大映)
- 海の野獣(1949年、松竹)
- 満月(1949年、大映)
- 山を飛ぶ花笠(1949年、大映)
- 鍔鳴浪人(1950年、東映)
- いれずみ判官 桜花乱舞の巻(1950年、東横)
- いれずみ判官 落花対決の巻(1950年、東横)
- 獅子の罠(1950年、東横)
- 裸女の愁い(1950年、東宝)
- 君が心の妻(1950年、松竹)
- 左近捕物帖 鮮血の手型(1950年、松竹)
- 千石纏(1950年、東横)
- 愛情の旋風(1951年、松竹)
- 夢介千両みやげ 春風無刀流(1951年、東横)
- 中山安兵衛(1951年、新東宝)
- 伊豆物語(1951年、東宝)
- にっぽんGメン 不敵なる逆襲(1951年、東映)
- お馴染み判官 あばれ神輿(1951年、東映)
- 天狗の安(1951年、東映)
- ホープさん サラリーマン虎の巻(1951年、東宝)
- 大江戸五人男(1951年、松竹)
- 真説石川五右衛門(1951年、東映)
- 殴られた石松(1951年、新東宝)
- 新選組 京洛風雲の巻(1952年、東映)
- 遊民街の夜襲(1952年、東映)
- 新選組 池田屋騒動(1952年、東映)
- 犬姫様(1952年、新東宝)
- 魚河岸帝国(1952年、新東宝)
- 新選組 魔剣乱舞(1952年、東映)
- お洒落狂女(1952年、東映)
- 浮雲日記(1952年、東宝)
- はだか大名 前・後篇(1952年、東映)
- 血闘鳥辺山 お染半九郎(1952年、松竹)
- 修羅八荒(1952年、東映)
- 花火の舞(1952年、新東宝)
- 飛びっちょ判官(1952年、東映)
- 紺屋高尾(1952年、東映)
- 花吹雪男祭り(1952年、東映)
- 人形佐七捕物帖 通り魔(1953年、新東宝)
- 残侠の港(1953年、東映)
- 片目の魔王(1953年、東映)
- 江戸の花道(1953年、東映)
- 夕立勘五郎(1953年、東宝)
- 北海の虎(1953年、東宝)
- べらんめえ獅子(1953年、東映)
- 南国太平記(1954年、東映)
- 続南国太平記 薩南の嵐(1954年、東映)
- ひよどり草紙(1954年、松竹)
- 殴り込み二十八人衆(1954年、東映)
- 鳴門秘帖 前・後篇(1954年、東映)
- かくて夢あり(1954年、日活)
- 国定忠治(1954年、日活)
- やくざ囃子(1954年、東宝)
- お坊主天狗 前・後篇(1954年、東映)
- 変化大名(1954年、東映)
- 続・変化大名(1954年、東映)
- 恋天狗(1955年、東映)
- 隠密若衆(1955年、新東宝)
- 大利根の対決(1955年、日活)
- のんき裁判(1955年、新東宝)
- 阿修羅四天王 東映京都
- 緋牡丹記(1955年、新東宝)
- 男一匹(1955年、新東宝)
- 虎無僧系図(1955年、東映)
- 薩摩飛脚(1955年、東映)
- 薩摩飛脚 完結篇(1955年、東映)
- 関の弥太ッぺ(1955年、新東宝)
- あばれ行燈(1956年、新東宝)
- 多羅尾伴内シリーズ 戦慄の七仮面(1956年、東映)
- 鍔鳴浪人(1956年、東映)
- 続勤王?佐幕?女人曼陀羅(1956年、新東宝)
- 海の百万石(1956年、東映)
- 曽我兄弟 富士の夜襲(1956年、東映)
- やくざ大名(1956年、東映)
- 朱鞘罷り通る(1956年、東映)
- 魔像(1956年、東映)
- 任侠清水港(1957年、東映)
- 恋染め浪人(1957年、東映)
- 抜打ち浪人(1957年、東映)
- 股旅男八景 殿さま鴉(1957年、東映)
- 水戸黄門(1957年、東映)おたきの方
- 天狗街道(1957年、東映)
- 佐々木小次郎(1957年、東映)
- はやぶさ奉行(1957年、東映)
- 旗本退屈男 謎の蛇姫屋敷(1957年、東映)
- 任侠東海道(1958年、東映)
- 葵秘帖(1958年、東映)
- 旗本退屈男(1958年、東映)
- 喧嘩太平記(1958年、東映)
- 忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻 (1959年、東映)
- あばれ大名(1959年、東映)
- 東京べらんめえ娘(1959年、東映)
- 壮烈新選組 幕末の動乱(1960年、東映)
- 任侠中仙道(1960年、東映)
- 旗本退屈男 謎の幽霊島(1960年、東映)
- あらくれ大名(1960年、東映)
- 旗本退屈男 謎の暗殺隊(1960年、東映)
- 壮烈新選組 幕末の動乱(1960年、東映)
- 妖刀物語 花の吉原百人斬り(1960年、東映)
- つばくろ道中(1960年、東映)
- 半七捕物帖 三つの謎(1960年、東映)
- 旗本喧嘩鷹(1961年、東映)
- 赤穂浪士(1961年、東映)
- 八荒流騎隊(1961年、東映)
- 赤い影法師(1961年、東映)
- 血煙り笠(1962年、東映)
- 江戸っ子長屋(1962年、東映)
- 変幻紫頭巾(1963年、東映)
- 真田風雲録(1963年、東映)
- ちゃんばらグラフィティー 斬る!(1981年、東映)
テレビドラマ
[編集]- ライオン奥様劇場(CX)
- 「この河の流れに」(1964年)
- 「芸者っ子」(1965年)
- 太閤記(1965年、NHK)
- 柔一筋(1965年、NTV)
- 虞美人草(1966年、MBS)
- 乱戦模様(1970年、NHK)
- 大忠臣蔵(1971年、NET)
舞台
[編集]- 次郎長水滸伝