コンテンツにスキップ

陳團英

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
陳 團英
現地語名 陳 團英
誕生 1972年(51 - 52歳)
マレーシアの旗 マレーシア ペナン、ジョージタウン
職業 小説家
国籍 マレーシアの旗 マレーシア
教育 法学(学士)
最終学歴 ロンドン大学
代表作
活動期間 2007–現在
公式サイト www.tantwaneng.com
テンプレートを表示

陳團英(タン・トゥワンエン[1]、 タン・トゥアンエン[2]、Tan Twan Eng、1972年 - )は、マレーシア人小説家である。2012年に出版され2019年に映画化もされた小説『夕霧花園』(The Garden of Evening Mists )の著者として知られる。

生涯

[編集]

1972年にペナン島で生まれ、クアラルンプールで育つ[3] 。先祖は、プラナカンである[3]。主に英語を話し、ペナンの福建語、広東語を少し話す。

ロンドン大学で法律を学んだ後、クアラルンプールの有力な法律事務所の一つで弁護士として活動する。その後、専業の小説家となった[4]

合気道の初段を所持しており、現在はマレーシアと南アフリカに居住している[5][6][7]

作家として

[編集]

2007年に第1作のThe Gift of Rain を出版する。この作品はブッカー賞の初期候補作品として選出された[8] 。現在は、イタリア語スペイン語ギリシャ語ルーマニア語チェコ語セルビア語フランス語ロシア語ハンガリー語に翻訳されている。

2012年に2作目の『夕霧花園』(The Garden of Evening Mists)を出版する。この作品は2012年のブッカー賞最終候補作に選出されたほか[9]マン・アジア文学賞英語版[10][11]ウォルター・スコット歴史小説賞英語版[12][13]を受賞した。その後、阿部寛李心潔ジョン・ハナーデヴィッド・オークスシルヴィア・チャンなどが出演した『夕霧花園』として映画化された[14]

執筆以外の活動として、多くの文芸フェスティバルで登壇している。参加したフェスティバルには、シンガポール作家フェスティバル、ウブド作家・読者フェスティバル(バリ)、アジアマン・ブッカー賞フェスティバル(香港)、上海国際文学フェスティバル、パース作家フェスティバル、フランシュフック文学フェスティバル(南アフリカ)、ボーダースブックフェスティバル、(メルローズ)、ジョージタウン文学フェスティバル(ペナン)、HeadRead文学フェスティバル(タリン)などがある[要出典]

2023年の国際ブッカー賞の審査員として、マレーシア人としては初めて選出された[15][16]

作品

[編集]

受賞歴

[編集]
  • マン・アジア文学賞[17]
  • ウォルタースコット歴史小説賞[18]

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 映画『夕霧花園』公式サイト”. 映画『夕霧花園』公式サイト. 2022年11月26日閲覧。
  2. ^ 夕霧花園 彩流社 2023年7月22日閲覧。
  3. ^ a b Nicole Idar. “An interview with Tan Twan Eng”. Asymptote Journal. 4 July 2019閲覧。
  4. ^ Litro (2012年9月19日). “Tan Twan Eng: Malaysian Man Booker Shortlistee 2012” (英語). Litro Magazine. 2022年11月26日閲覧。
  5. ^ Lee Jian Xuan (18 September 2016). “Malaysian writer Tan Twan Eng finds the human in the monster”. The Straits Times. 4 July 2019閲覧。
  6. ^ Tan Twan Eng”. Penguin Random House. 4 July 2019閲覧。
  7. ^ Tan Twan Eng | The Booker Prizes” (英語). thebookerprizes.com. 2022年11月26日閲覧。
  8. ^ 2012 shortlist announced | The Booker Prizes”. thebookerprizes.com. 2021年7月1日閲覧。
  9. ^ 2012 shortlist announced | The Booker Prizes”. thebookerprizes.com. 2021年7月1日閲覧。
  10. ^ Tan Twan Eng scoops Asia's top literary prize”. Man Asian Prize website (15 March 2013). 17 March 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。15 March 2013閲覧。
  11. ^ Richard Lea (14 March 2013). “Tan Twan Eng wins Man Asian prize”. The Guardian. 15 March 2013閲覧。
  12. ^ Shortlist for 2013 Walter Scott Prize Announced”. Borders Book Festival. 7 June 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。15 June 2013閲覧。
  13. ^ Tan Twan Eng wins The Walter Scott Prize”. Borders Book Festival (14 June 2013). 8 September 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。15 June 2013閲覧。
  14. ^ Lifestyle, Noel Wong @ FMT (2020年1月13日). “The Garden of Evening Mists: A heart-breaking Malaysian romance film” (英語). Free Malaysia Today (FMT). 2021年7月1日閲覧。
  15. ^ The International Booker Prize 2023 | The Booker Prizes” (英語). thebookerprizes.com. 2022年11月26日閲覧。
  16. ^ Tan Twan Eng becomes first Malaysian to jury Booker Prize award” (英語). The Vibes (2022年8月17日). 2022年11月26日閲覧。
  17. ^ Lea, Richard (2013年3月14日). “Tan Twan Eng wins Man Asian prize” (英語). the Guardian. 2018年11月6日閲覧。
  18. ^ “Tan Twan Eng wins Walter Scott Prize for Historical Fiction with The Garden of Evening Mists” (英語). The Independent. オリジナルの26 May 2022時点におけるアーカイブ。. https://ghostarchive.org/archive/20220526/https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/books/news/tan-twan-eng-wins-walter-scott-prize-for-historical-fiction-with-the-garden-of-evening-mists-8659911.html 2018年11月6日閲覧。 

外部リンク

[編集]
  • Author interview
  • David C.L. Lim. Agency and the Pedagogy of Japanese Colonialism in Tan Twan Eng's The Gift of Rain. 
  • Bernard Wilson, “Trapped Between Worlds”: The Function of Memory, History and Body in the Fiction of Tan Twan Eng, Asiatic Vol 12/2, 2018 [1]