香田洋二
表示
伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。 |
2006年、佐世保地方総監当時 | |
生誕 |
1949年12月??日 日本 徳島県 |
所属組織 | 海上自衛隊 |
軍歴 | 1972年 - 2008年 |
最終階級 | 海将 |
除隊後 |
ハーバード大学アジアセンター上席フェロー(2009年~2011年) ジャパン マリンユナイテッド顧問 |
香田 洋二(こうだ ようじ、1949年(昭和24年)12月 - )は日本の海上自衛官、第36代自衛艦隊司令官(海将)。徳島県出身。
海上幕僚長の有力候補であったが、いくつかの理由[1]から、自衛艦隊司令官を最後に退官した。
略歴
[編集]- 1949年(昭和24年)12月:出生
- 1968年(昭和43年)3月:徳島県立脇町高等学校卒業
- 1972年(昭和47年)3月:防衛大学校本科第16期卒業、海上自衛隊入隊
- 1973年(昭和48年)3月:3等海尉
- 1975年(昭和50年)7月:2等海尉
- 1978年(昭和53年)7月:1等海尉
- 1983年(昭和58年)7月:3等海佐
- 1987年(昭和62年)1月:2等海佐
- 1990年(平成 2年)3月:護衛艦「さわゆき」艦長
- 1991年(平成 3年)1月:1等海佐
- 1992年(平成 4年)7月15日:海上幕僚監部防衛部装備体系課艦船体系班長
- 1994年(平成 6年)6月24日:海上幕僚監部防衛部防衛課防衛調整官
- 1996年(平成 8年)3月25日:海上幕僚監部防衛部防衛課長
- 1997年(平成 9年)7月1日:海将補に昇任、護衛艦隊司令部幕僚長
- 1999年(平成11年)12月10日:第3護衛隊群司令に就任
- 2001年(平成13年)1月11日:海上幕僚監部防衛部長に就任
- 2003年(平成15年)1月28日:海将に昇任、第30代 護衛艦隊司令官
- 2004年(平成16年)
- 3月29日:護衛艦隊司令官として海上訓練指導隊群司令事務取扱となる
- 8月30日:第36代 統合幕僚会議事務局長に就任
- 2005年(平成17年)7月28日:第36代 佐世保地方総監に就任
- 2007年(平成19年)
- 3月28日:第36代 自衛艦隊司令官に就任
- 4~12月:イージス艦機密情報漏洩事件発覚・捜査・送検・起訴など
- 12月14日:護衛艦「しらね」、戦闘指揮所(CIC)火災事故
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)より、ハーバード大学アジアセンター (Harvard University Asia Center) 上席研究員(Senior Fellow)に招聘される(2011年まで)。
- 2013年(平成25年)現在、伊藤忠商事顧問[3][4]、ジャパン マリンユナイテッド顧問[5]。
- 2014年(平成26年)国家安全保障局顧問
統一教会の系列のメディアやイベントへの出演など
[編集]本人がSNS等を一切行っておらず、その他のメディア等でも、これらの出演などについて問われて答えたソースが確認されていないため、本人が「統一教会系」と認識して出演などしていたのかについては、不明であるという点に留意。
- 2017年7月、アメリカで営業する系列新聞「ワシントン・タイムズ」が主催したワシントンでの日米韓の国会議員会議に際し、武田良太元国家公安委員長、竹本直一、山本朋広元防衛副大臣、鈴木克昌、御法川信英、穴見陽一ら8名の現職国会議員と大野功統元防衛庁長官(元衆議院議員)に加え、日本の統一教会会長の徳野英治、国際勝共連合会長・世界平和連合会長の太田洪量、UPFジャパン新会長の梶栗正義ら教団幹部5人らとともに収まった写真を撮影[6][7]。
- 2019年1月3日、日本で営業する系列新聞「世界日報」のインタビューで、山本朋広自民党国防部会長、浅野和生平成国際大学教授、世界日報編集局長と新春座談会を行い、「台湾有事は日本有事」等と述べ[8]、また、2020年6月1日の同紙インタビューでも、中国による日本の領海侵入などについて語った[9]。
- 2021年2月13日、同じく「世界日報」の世日クラブの講演会で、「インド太平洋構想の意義と安全保障」について講演し、台湾の重要性を強調した[10]。
- 2022年、安倍晋三元首相がビデオメッセージを送り、天宙平和連合(UPF)を称え、韓鶴子総裁を祝福したことが、後の銃撃事件の直接のきっかけとなったとされる[11][7]、UPF主催「神統一韓国のためのTHINK TANK 2022 希望前進大会」の第2回と第4回のフォーラムに出演した[12][13]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『賛成・反対を言う前の集団的自衛権入門』(幻冬舎新書、2014年)、ISBN 978-4344983663
- 『北朝鮮がアメリカと戦争する日―最大級の国難が日本を襲う』(幻冬舎新書、2017年)、ISBN 978-4344984790
- 『防衛省に告ぐ―元自衛隊現場トップが明かす防衛行政の失態』(中央公論新社「中公新書ラクレ」、2023年)、ISBN 978-4121507853
親族
[編集]- 長田博(義父、第16代海上幕僚長)
脚注
[編集]- ^ 「軍事研究」2008年5月号、P147によれば、2001年の海自インド洋派遣決定に際し、当時海上幕僚監部防衛部長の地位にあった香田と、当時防衛庁の天皇とまで呼ばれた守屋武昌防衛庁防衛局長(後に防衛事務次官となる)との間に政策立案上の齟齬が生じる等の事態が発生し、その後守屋側の人事的圧力もあったこと等が理由とされる。
- ^ 防衛省報道資料(2008年3月21日)
- ^ 気がつけば尖閣に五星紅旗が翻る事態も 日本の防衛体制の矛盾と制度的欠陥――香田洋二・元自衛艦隊司令官 どう中国と付き合うか 反日暴動から1年、平和友好条約締結から35年 ダイヤモンド・オンライン
- ^ アメリカ大使館主催:シンポジウム「日米防衛協力の新ガイドライン-変化する国際情勢と日米同盟の役割-」|アメリカンセンターJAPAN
- ^ <一般参加者募集>平成25年度 戦争史研究国際フォーラム - 共同通信PRワイヤー企業リリース - Asahi Shimbun Digital and INFORMATION
- ^ “旧統一教会トップと国会議員らがアメリカで面会…目的は?開示された名称変更の理由示した文書は黒塗り…政治家の関与は不明のまま”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2022年7月28日). 2023年2月9日閲覧。
- ^ a b 鈴木エイト『自民党の統一教会汚染―追跡3000日』小学館、2022年9月26日、307-318頁。ISBN 978-4093801232。
- ^ “新春座談会 インド太平洋構想と日本の安保戦略”. 世界日報 (2019年1月3日). 2023年2月10日閲覧。
- ^ “元自衛艦隊司令官 香田洋二氏に聞く”. 世界日報 (2020年6月1日). 2023年2月10日閲覧。
- ^ “日米豪印で中国海洋進出抑えよ 元自衛艦隊司令官・香田洋二氏”. Viewpoint (2022年2月14日). 2023年2月9日閲覧。
- ^ “【独自】実家や会社の土地も続々…被疑者の母親が統一教会に寄付していた「5000万円資産」の中身《会見で明かされなかったこと》”. 現代ビジネス (2022年7月12日). 2023年2月9日閲覧。
- ^ “[第2回THINK TANK 2022 フォーラム 日本専門家の質疑]”. THINK TANK 2022. 2023年2月9日閲覧。
- ^ “[第4回THINK TANK 2022 フォーラム 日本専門家の質疑]”. THINK TANK 2022. 2023年2月9日閲覧。
出典
[編集]- 防衛年鑑2008(防衛年鑑刊行会)
|
|
|
|
|
|
|
|
|