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馬野都留子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
まの つるこ
馬野 都留子
本名 馬野 つる(まの つる)
生年月日 (1909-03-11) 1909年3月11日
没年月日 不詳年
出生地 日本の旗 日本 東京府東京市(現在の東京都
職業女優婦人運動家
ジャンル 新劇軽演劇劇映画現代劇時代劇トーキー)、テレビ映画
活動期間 1932年 - 1965年
配偶者 佐賀 憲
主な作品
ゴジラ
空の大怪獣 ラドン
クレージー作戦 先手必勝
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馬野 都留子[注釈 1](まの つるこ[1][2]1909年明治42年〉3月11日[1][3] - 没年不詳)は日本の元女優婦人運動家である[1][4][2][5][6]。本名は馬野 つる(まの つる)[2]ムーランルージュ新宿座などを経て映画界に転向、戦中・戦後にかけて東宝映画東宝の作品に多数出演した名脇役である[1][2]。夫は放送作家の佐賀憲[1]。特技はなぎなた[1][4]

来歴・人物

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1909年(明治42年)3月11日東京府東京市(現在の東京都)に生まれる[1][4][2]

常磐松実践女学校(現在の実践女子学園中学校・高等学校)を卒業後、女優を志し、1932年(昭和7年)に友田恭助田村秋子らによって組織された築地座に加入、初舞台を踏む[1][4][2][7]。1936年(昭和11年)、解散してムーランルージュ新宿座に加入し、三枚目として軽演劇の舞台に脇役出演する[1][4][2][7]。1939年(昭和14年)1月、同座を脱退し、宝塚中劇場にて宝塚シヨウの旗揚げに参加したが、ほどなくして東宝映画に入社[1][4][7]。同年8月31日に公開された並木鏡太郎監督映画『唄へ河風』で同じく元座員の有馬是馬森野鍛冶哉澤村い紀雄藤尾純望月惠美子北川美枝子らと共演し、映画デビューを果たす[1][4]。以後、高峰秀子扮するおこまの母親役を演じた1941年(昭和16年)9月17日公開の成瀬巳喜男監督映画『秀子の車掌さん』などに出演し、映画女優として活躍する傍ら、実母の遺業であるタバコ屋を兼業する形をとった[1][4]

1943年(昭和18年)以降、第二次世界大戦の戦局悪化により、出演記録が一時途絶えるが、終戦後の1947年(昭和22年)1月14日に公開された斎藤寅次郎監督映画『婿入り豪華船』から再び映画に出演[1]。以後も東宝の専属俳優として、1954年(昭和29年)11月3日に公開された本多猪四郎監督映画『ゴジラ』など、多数の作品に脇役・端役出演した[1][4]。1963年(昭和38年)、新宿区議会議員選挙に立候補したが、あえなく落選[1]。引き続き映画出演を続けていたが、1965年(昭和40年)8月25日に公開された松山善三監督映画『戦場にながれる歌』に出演したのを最後に東宝を退社し、芸能界からも引退した[1]

引退後は婦人運動家に転向し、全国映画演劇労働組合婦人部長をはじめ、民社党婦人対策委員会委員、日本婦人教室の会(後の日本民主婦人の会)会計委員、同会常任幹事を歴任[5][6]。町の浄化運動や身体障害者の励ましに尽力し、その功績を讃えて1981年(昭和56年)4月1日、第10回赤松常子賞を受賞した[5][6]。晩年の馬野の消息は伝えられていない[1][4][5]没年不詳

出演作品

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東宝映画東京撮影所

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特筆以外、全て製作は「東宝映画東京撮影所」、配給は「東宝映画」、全てトーキーである。

東宝

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特筆以外、全て製作・配給は「東宝」である。

テレビ映画

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脚注

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注釈

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  1. ^ 日本映画データベースにおける馬場 都留子は誤りである。
  2. ^ 東宝映画京都撮影所製作。
  3. ^ 東宝映画京都撮影所製作。
  4. ^ 東宝映画京都撮影所製作。
  5. ^ 合資会社映画科学研究所共作。
  6. ^ 南旺映画製作。
  7. ^ 南旺映画製作。
  8. ^ 南旺映画製作。
  9. ^ 藤本プロダクション製作。
  10. ^ 新東宝製作。
  11. ^ 新東宝製作。
  12. ^ 田中プロダクション共作。
  13. ^ 映画芸術協会製作。
  14. ^ 木曜プロダクション製作。
  15. ^ 東京映画製作。
  16. ^ 東京映画製作。
  17. ^ 東京映画製作。
  18. ^ 東京映画製作。
  19. ^ 東京映画製作。
  20. ^ 東京映画製作。
  21. ^ 東京映画製作。
  22. ^ 東京映画製作。
  23. ^ 東京映画製作。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 東宝特撮映画全史 1983, p. 534, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
  2. ^ a b c d e f g 国民年鑑 昭和14年 1939, p. 965
  3. ^ a b c 野村宏平、冬門稔弐「3月11日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、74頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  4. ^ a b c d e f g h i j 『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社(洋泉社MOOK)、2014年、「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」111頁。
  5. ^ a b c d 月刊婦人展望 1981, p. 3
  6. ^ a b c ゼンセン同盟史 第9巻 1986, p. 122
  7. ^ a b c 日本の大衆演劇 1962, p. 165

参考文献

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外部リンク

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