鯨羊羹 (尾道市)
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鯨羊羹(くじらようかん)は、広島県尾道市の棹菓子(和菓子)。その名の通り、鯨の脂皮を晒した食材を模した形をしている。
概要
[編集]鯨羊羹は、もち米の道明寺糒(どうみょうじほしいい)でできた二層からなる棹菓子である[1]。鯨皮を再現しており、上部の黒い部分は錦玉羹(きんぎょくかん)で利尻昆布の粉末を練りこんでいる[1]。
最初は尾道の田沼清甘堂によって作られた菓子で、1901年(明治34年)に尾道市製品品評会で金牌を受賞した[1]。その後、菓子の製造は1936年(昭和11年)創業の中屋本舗に引き継がれた[1]。鯨羊羹を製造してきた中屋本舗は2021年に廃業したが、同社の経営者の親族によって2022年から新会社の中屋が鯨羊羹の製造を手掛けている[2]。
出典
[編集]- ^ a b c d 尾道市歴史的風致維持向上計画(第2期)(案)106頁 尾道市、2022年6月19日閲覧。
- ^ 尾道伝統の鯨羊羹が再出発 元経営者の長男が新店 中国新聞、2022年6月19日閲覧。