コンテンツにスキップ

13mmゲージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

13mmゲージとは、軌間13ミリメートルの鉄道模型

概要

[編集]

従来、1/80スケールの日本型車両を軌間16.5ミリメートルの線路上を走らせる場合、軌間と縮尺が一致していなかった。そのため、一部の愛好家の間で1/80スケールの車両の軌間を13ミリメートルに改造する動きが1950年代よりあった[1][2]。これにより日本型の鉄道模型に最小限の改造を施す事で標準的な1/80スケールの車両を実物に近い軌間で走行する事ができる。スパイクモデルから改造用の部品が販売されていた。

長らく軌間は13ミリメートルでも車輪の厚み等、細部がメーカーによってまちまちで、一部のメーカーの車輪では分岐器の通過が困難な事例もあったものの、2003年に薄車輪(バックゲージ:11.5ミリメートル)の新しい仕様が13mmゲージ規格検討委員会によって推奨規格として策定され、鉄道模型誌にて発表された[3][4][5]。1962年に名称をTM (Thirteen Millimetre) ゲージとすることが提案されたが、既にイギリスで13.5ミリメートルの軌間に使用されているために山崎喜陽によって反対され、名称は定着しなかった[6]。2009年1月のプロト13クラブ総会において、1/80スケール・13ミリメートルの名称をJMゲージとする事が決議された。

実物の2フィートの軌間を1/48スケールで再現した場合にも13ミリメートルになる。

脚注

[編集]
  1. ^ 白取剛『鉄道模型趣味』、機芸出版社、1958年3月、109頁。 
  2. ^ 白取剛『日本型蒸気機関車の製作』機芸出版社、1963年、38頁。 
  3. ^ 鉄道模型趣味』、機芸出版社、2003年7月号、114-115頁。 
  4. ^ とれいん』、プレスアイゼンバーン、2003年10月号、58-59頁。 
  5. ^ RM MODELS』、ネコ・パブリッシング、2003年8月号、110-111頁。 
  6. ^ 鉄道模型趣味』、機芸出版社、1962年3月号、167頁。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]