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EPA通信

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
epa european pressphoto agency
種類
私的有限責任会社(オランダ)- besloten vennootschap met beperkte aansprakelijkheid
業種 ストック写真・報道写真通信社
設立 1985年
本社 ドイツフランクフルト
事業地域
主要人物
Julia R. Arévalo (社長兼最高経営責任者), José Luis Paniagua (編集部長)
製品 報道写真配信サービスおよびフォト・アーカイブサービス
ウェブサイト www.epa.eu

EPA通信(イーピーエー - 、: european pressphoto agency)は、ドイツのフランクフルトに本部を置く世界有数の報道写真通信社

2003年、アフリカ、中東、アジア、南米など世界規模のネットワークを構築、グローバルなサービスを開始。他社とは一線を画す視点、ユニークな写真スタイルをモットーとする。

世界各地に400人以上の写真家を有し、事件、政治スポーツビジネス金融アート文化エンターテイメントなどの写真を提供している。

撮影された写真は、24時間体制でドイツフランクフルトの編集部から各国の顧客およびメンバー機関へと配信される[1]

日本においては、時事通信社と提携、同社を通じて写真を配信している。

業務

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一日に約2,000枚の写真配信

epa の写真配信サービスは、ニーズに従い、衛星FTP、もしくはweb経由にて顧客のもとへ届けられる[1]

epa アーカイブ

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epaフォト・アーカイブは1997年から現在までの写真約300万点を保有し[2]、その大部分がネット上「epa webgate」からアクセス可能。

歴史

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1985年、当時主流であったアングロサクソン系のフォト・サービスに取って代わるサービスを作る目的で、西ヨーロッパ7か国の主要通信社によって共同設立される。 設立メンバーは以下の通り。 AFP通信(フランス)、ANP通信(オランダ)、ANOP(現Lusa通信、ポルトガル)、ANSA通信(イタリア)、belga通信(ベルギー)、dpaドイツ通信(ドイツ)、EFEスペイン通信(スペイン)

当初、国際的に展開するAFP通信に加え、それぞれの国で国内サービスを展開するメンバー間で写真を共有することが目的であったが、東ヨーロッパの市場開放に伴い、独立機関としての色を強める。東欧市場の開放と旧ユーゴスラビア紛争を機に、epa専属の写真家の雇用をスタートする[3]

世界進出

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スイスのKEYSTONE(1985年)、オーストリアのAPA(1986年)、フィンランドのLehtikuva(1987年)、これら3社が新たに加盟することによって、1995年までに10社がepaのメンバーとなる。さらにスウェーデンのPressensbild(1997年)、ノルウェーのScanfoto(後のScanpixノルウェー)、デンマークのNordfoto(後のScanpixデンマーク)が1999年に加盟、2001年にはポーランドのpapが加盟した。

2003年初旬、AFPの社内再編成とepaからの脱退の後、世界市場へと進出。同年、Lehtikuva、Scanpix デンマークおよびノルウェー、Pressensbildが資本提供を中止するも、Scanpixノルウェー・スウェーデン・デンマークは「Scanpixスカンジナビア」として協力体制を続けていくこととなる。

その後、ギリシャANA(現ANA-MPA)が2004年資本提供社としてepaに加盟、2005年にはハンガリーのmtiが加盟した[3]

今日、それぞれの国を代表する通信社である9社がメンバー機関および資本提供社として加盟している。

  • ギリシャ:Athens News Agency – Macedonian Press Agency (ANA-MPA)
  • オランダ:Algemeen Nederlands Persbureau (ANP)
  • イタリア:Agenzia Nazionale Stampa Associata (ANSA)
  • オーストリア:Austria Presse Agentur (APA)
  • スペイン:Agencia EFE
  • スイス:KEYSTONE
  • ポルトガル:LusaAgência de Notícias de Portugal
  • ハンガリー:Magyar Távirati Iroda (mti)
  • ポーランド:Polska Agencja Prasowa (pap)

競合他社

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主な競合他社は、AP通信ロイター通信、およびAFP通信/Getty Imagesがあげられる。

出典

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外部リンク

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