コンテンツにスキップ

HandBrake

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
HandBrake
HandBrake v0.10.1 for Linux
作者 HandBrake Community
最新版 1.7.0 - 2023年11月15日 (13か月前) (2023-11-15)[1] [±]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
Objective-C, C, C#
プラットフォーム Windows Vista以降, macOS v10.7以降(64ビット), Linux
対応言語 英語
サポート状況 開発中
種別 ビデオコンバーター
ライセンス GNU General Public License
公式サイト http://handbrake.fr
テンプレートを表示

HandBrake(ハンドブレイク/ハンドブレーキ[2])はDVD等の動画ファイルをMPEG-4ビデオに変換するフリーソフトウェアオープンソースGPLライセンスマルチ・スレッドクロスプラットフォームのトランスコーダーソフトである。BeOSのために開発されたが、現在ではmacOSLinuxWindowsで利用できる。

インプット(入力)

[編集]

バージョン0.9.5からコピープロテクトされていないBDMV (BD-Video) フォーマット(構造)の入力がサポートされた。

  • DVD-Videoフォーマット(プロテクトされた一部のものを除く)
    • 物理ドライブおよび仮想ドライブ
    • ディスクイメージファイル
    • VOBフォーマットファイル
    • VIDEO_TSフォルダ
  • BDMV (BD-Video) フォーマット(コピープロテクトされていないものに限る)
    • 物理ドライブおよび仮想ドライブ
    • ディスクイメージファイル
    • MPEG-2 TS (M2TS) フォーマットファイル
    • BDMVフォルダ
  • MPEG-4フォーマット
  • Matroska (MKV) フォーマット
  • Audio Video Interleave (AVI) フォーマット
  • Ogg Media (OGM) フォーマット

など

アウトプット(出力)

[編集]

バージョン0.9.5からはMPEG-4フォーマット (.mp4) とMatroskaフォーマット (.mkv) での出力がサポートされた。バージョン0.9.4以降、フォーマットの機能不足などによる理由からAudio Video Interleaveフォーマット (.avi) とOgg Mediaフォーマット (.ogm) の出力はサポートから外れた(取扱中止)。バージョン0.10.5で、ライセンスの問題から fdk-aac が削除。各コーデックに続く括弧はそのコーデックの利用ライブラリを示す。

出力できるコーデックとコンテナ
コーデック MPEG-4

フォーマット

Matroska

フォーマット

ビデオ H.265
H.264
MPEG-4
MPEG-2
VP9 ×
VP8 ×
VP3 ×
オーディオ AAC
MP3
AC3
DTSDTS-HD
E-AC3 ×
Vorbis ×
FLAC (16bit/24bit) ×
○:エンコード、パススルー両方可能
▲:エンコードのみ可能
△:パススルーのみ可能
×:不可

主な特徴および機能

[編集]
  • チャプター
    • チャプターおよびタイトル単位でのコンバートが可能
    • チャプター情報の埋め込み
  • 字幕
    • ソフト字幕(フレームに焼きこまない)
    • 表示・非表示を切り替え可能な字幕
    • SRTフォーマットの字幕データのインポートおよびパススルー
    • SSAフォーマットの字幕データのパススルーおよび焼きこみ
    • なお、ブルーレイのイメージベースのPGS字幕はMatroskaフォーマットにおいてのみ、ソフト字幕に対応する。これは、MPEG-4フォーマットがイメージベースのソフト字幕に対応していないためである。MPEG-4フォーマットでPGSから字幕を入れる場合、常にハード字幕(フレームに焼き込まれる)になる。
  • ビデオフィルタ
    • デテレシネ(逆テレシネ化)
    • デコーム(櫛状ノイズを除去)
    • デインターレース(インタレースを除去)
    • デノイズ(ノイズを除去)
    • デブロッキング
    • グレースケール(モノクロ化)
  • 固定フレームレート (CFR) もしくは可変フレームレート (VFR) によるコンバート
可変フレームレート (VFR) を採用したビデオはVLC Media PlayeriOSといった仕様に準拠したごく一部のプレイヤーでしか正確に再生できないので注意が必要である。例えばQuickTime Player、プレイステーション3などでは音ズレが発生し正しく再生できない。
  • ビデオクロップ
  • 画質一定コンバートもしくは画質不定・平均ビットレートコンバート
  • キューへの追加によるコンバートのバッチ処理
  • ビデオプレビュー
  • エンコードプリセット
様々なデバイス、再生環境に適したビデオを作成するためのエンコード設定をプリセット搭載されている。

脚注

[編集]
  1. ^ Release 1.3.3 • HandBrake/HandBrake • GitHub”. 2020年12月25日閲覧。
  2. ^ 海外製ソフトであるため正式なカタカナ表記は定まっていない。ハンドブレイク表記はBreak(壊す)の誤読としばしば勘違いされるが、Brake(ブレーキ)とBreak(壊す)は同音異字で発音はブレイクが近い、英語発音でハンドブレイクと表記する人がいる一方、日本語発音でハンドブレーキと表記する人もいるがどちらも間違いではない。

外部リンク

[編集]