コンテンツにスキップ

milktub

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
milktub
出身地 日本の旗 日本千葉県松戸市
ジャンル
活動期間 1991年 -
レーベル Lantis
公式サイト milktub/official website.
メンバー

milktub(ミルクタブ)は、日本音楽ユニットドーピングロックンロールと称して[1]、『速くておバカでかっちょいい』をスローガン[注 1][3]パンク・ロックな楽曲を作る。

メンバー

[編集]

サポートメンバー

[編集]
ライブやレコーディングにおいて、彼ら以外のパートを以下のメンバーがサポートする。
ms-jacky、斎藤たかし、鈴木マサキ宮崎京一内田稔など

来歴

[編集]

概要

[編集]

bambooが16歳の頃にバンドブームの影響を受けて音楽活動を始め、1991年、18歳の頃にmilktubを名乗り始めた。 結成後に地元である千葉県を拠点に活動を始め、幾度かのメンバーチェンジを繰り返た後、bambooと一歳年下で幼馴染である2人組のユニットになる。その体制で本格的にバンドの活動を始めたのは1999年頃からで、当初bambooはドラムを担当し、作曲は専ら一番星☆光が行った[5][6]

結成当初のmilktubは、電気グルーヴの影響を受けたテクノユニットで、メンバーも7人くらいいたが、松山一志(元・黒夢サポートメンバー)を業界の師匠として手伝いながら活動していく内に音楽性はロックに変わっていった。当時、CDを大量に製造し過ぎたことから、借金返済のために池袋のサンシャイン広場で女子高生を口説いてCDを買ってもらったり、クレジットカードのCMソングを製作するなど様々な仕事を請け負ったが、その中で『ボディハッカー』というアダルトゲームの主題歌を制作したのが同業界と関わる始めである[7]

師匠の松山からは「プロになって売れる時は一気に売れるけど、売れなくなった後の人生のほうが長いから手に職をつけときな」と忠告されたことを切っ掛けに、バンダイの下請けのデザイン会社に入社、そこで3年ほどプランナーとしての修行を積む。そうする内に、自らライブで聴かせて回るよりも、ゲームの主題歌として大勢の人に聞いてもらう方が影響力が大きいことに気づき、会社を辞めるときに音楽をテーマにした美少女ゲームのディレクターを探している話に乗って、『カナリア 〜この想いを歌に乗せて〜』のディレクターを担当。これがアダルトゲーム制作の初めとなった[7]

リーダーのbambooが美少女ゲームブランドOVERDRIVEの代表を務めていることもあり、アニメ、ゲーム、抱き枕などアキバ系の文化と深く関わる活動が多い[注 2]

また、クラウドファンディングに積極的で、クラウドファンディングを使った興行を積極的に仕掛けている[7]

抱き枕奇祭

[編集]

抱き枕奇祭(だきまくらきさい)とは、milktub主催で行われる、参加者が一心不乱に抱き枕を振り回す日本の祭り[注 3]。ライブ会場でケミカルライトを振り回すのが危険であるという問題[注 4]への解答として、「大きくて柔らかい抱き枕なら危なくない」との結論が出され[注 5]、初回は2010年10月に漢だったらDAKI-MAKU-LIVEという音楽のライブとして開催された[8]。しかし、「抱き枕が音を吸収して音が聞こえない」「ライブというよりもただのお祭り騒ぎ」といった意見が続出し、翌2011年の抱き枕奇祭2からは、正式に奇祭として開催することとなった[9]

この祭りでは、抱き枕は「嫁」と呼ばれ、嫁を叩いて音を出したり、集団で波のように上下させる行為が行われる。

ディスコグラフィ

[編集]

インディーズ

[編集]
  • Rock'n'Roll Travel
  • Happy Go!!
  • Self Re-mix
  • Sister of fear
  • Sisters of fear Self Bootleg
  • Ever Green
  • Ever Green+3
  • ロックンロールエロゲ

メジャー

[編集]

シングル

[編集]
発売日 タイトル 規格品番 最高位
1st 2010年2月10日 バカ・ゴー・ホーム LACM-4687 26位
2nd 2011年3月9日 月曜はキライ LACM-4785 80位
3rd 2011年10月5日 Hi-Ho!! LACM-4862 95位
4th 2013年7月31日 有頂天人生 LACM-14115 70位
5th 2017年4月26日 成るがまま騒ぐまま LACM-14592 105位

アルバム

[編集]
発売日 タイトル 規格品番 最高位
限定盤 通常盤
1st 2008年12月24日 SMILE ENERGY LACA-35824 LACA-5824
2nd 2009年12月23日 MAKE ME HAPPY - LACA-5991
3rd 2011年8月24日 20step voltex LACA-35145 LACA-15145 148位
4th 2014年1月22日 春夏冬ROCK'N'ROLL LACA-15371 118位
5th 2017年6月28日 M25 LACA-15651 133位

ベストアルバム

[編集]
発売日 タイトル 規格品番 最高位
限定盤 通常盤
1st 2008年3月26日 milktub 15th ANNIVERSARY BEST ALBUM BPM200 ROCK'N'ROLL SHOW - LACA-9108/LACA-9109 46位
2nd 2022年8月31日 M30~名曲アルバム~ LACA-35005 LACA-25005 48位

タイアップ

[編集]
楽曲 タイアップ 時期
Cold August PCゲーム『Gonna Be??』挿入歌 2002年
鐘の音ヘブン(milktub with 鐘の音ボーイズR) PS2ゲーム『グリーングリーン』男エンディングテーマ 2003年
HAPPY GO!! PCゲーム『エーデルワイス』男エンディングテーマ 2006年
Ring Dong!(YURIA&milktub 鐘ノ音ファイナル合唱団) PCゲーム『鐘ノ音ダイナティック』エンディングテーマ
アンパン男道 PCゲーム『エーデルワイス』パンチューイメージテーマ 2007年
バカ・ゴー・ホーム テレビアニメ『バカとテストと召喚獣』エンディングテーマ 2010年
月曜はキライ OVA『バカとテストと召喚獣 〜祭〜』エンディングテーマ 2011年
バカと個室と孤独飯 テレビアニメ『バカとテストと召喚獣にっ!』7話エンディングテーマ
Hi-Ho!! テレビアニメ『バカとテストと召喚獣にっ!』11話エンディングテーマ
NO,THANK YOU!!! PCゲーム『NO,THANK YOU!!!』オープニングテーマ 2013年
有頂天人生 テレビアニメ『有頂天家族』オープニングテーマ
久遠の冀求 PCゲーム『聖鍵遣いの命題《プロポジション》』オープニングテーマ 2016年
成るがまま騒ぐまま テレビアニメ『有頂天家族2』オープニングテーマ 2017年

提供作

[編集]

ゲーム

[編集]

アニメ

[編集]
  • バカとテストと召喚獣
    第1期エンディングテーマ「バカ・ゴー・ホーム」(第1問-第6問、第10問、第13問)、OVAエンディングテーマ「月曜はキライ」、第2期エンディングテーマ「バカと個室と孤独飯」(第7問)、第2期エンディングテーマ「Hi-Ho!!」(第11問)
  • 30歳の保健体育
    エンディングテーマ「learn together」作詞のみ
  • 有頂天家族
    第1期オープニングテーマ「有頂天人生」、第13話はエンディングテーマ、第2期オープニングテーマ「成るがまま騒ぐまま」、第12話はエンディングテーマ

歌手・声優

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ bamboo「以前、僕らの音楽を「ドーピング・ロックンロール」だと誰かが言っていました。「milktubの曲は、聴くと元気になる」と。だったら、一枚聴いたら笑えて、泣けて、元気が出るようなアルバムにしたいなと思って作りました。あと、20何年かやってきて、もうカッコつけるのは来世でいいかな、と。バカを一生懸命、元気にやればいいかなと思っていますので」[2]
  2. ^ 例えば数度に亘って開催している抱き枕奇祭など。
  3. ^ 俗語化した意味での催し物の一種としての祭り
  4. ^ 「前にニコ生でライヴ中のサイリウムが問題になったことがあったんですよ。サイリウムって硬くて液体入ってるし狭いライブハウスで振ったりするとすっぽぬけて危ないじゃないですか。」[1]
  5. ^ オタク業界のライブで起こる問題について考えた時、サイリウムは固くて飛んで行ったりして危ない、じゃあ何ならいいんだ、大きくて柔らかいものなら危なくない!ということで「(ファンが)抱き枕を振り回せばいいじゃないか」という結論が導き出されました[2]

出典

[編集]

参考文献

[編集]
  • 『アニソンマガジン vol.6』 洋泉社 2008年9月10日 pp.62-64
  • 『アニソンマガジン 00年代「萌える音楽」総決算!』 洋泉社 2009年6月9日 pp.32-36

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]